小説「じんかん」今村翔吾

 

講談社

 

直木賞受賞前の山田風太郎賞受賞作。

べらぼうにおもしろかった!

戦国時代で異彩を放つ存在だった松永久秀が主人公。

ただの歴史上の人物の一代記にとどまらず、

その出自を丹念に描き、織田信長を語り部として使う構成など、

最初から最後まで見事な出来の作品でした。

北方謙三の解説がまた素晴らしい。

著者の「イクサガミ」がNetflixで連ドラ化されるそうですが、

本作の方が何倍もよかった!

クライマックスは涙が止まりません。

 

クローバー90点