小説「愛なき世界」上・下 三浦しをん

 

中公文庫

 

本屋大賞ノミネート作品であり、日本植物学会特別賞受賞作品。

東大とおぼしき大学院の植物の研究室を舞台に、

大学の前にある食堂の見習いシェフを我々読者の案内人にして、

できるだけ植物の世界をわかりやすくしようという著者の努力が見られます。

しかしまあ、わからないものはわからないので、そこは割り切って、

もっとぎゅっと詰めたら、ここまでの長編にはならなかったような。

しかしまあ、「推し」がアイドルやアニメ・マンガではなく植物というところが、

まったく新しい捉え方でおもしろかったですね。

 

クローバー70点

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