小説「世界から猫が消えたなら」川村元気

小学館

『告白』『悪人』等の若手映画プロデューサーの初の小説。
郵便配達員の30歳の男が、ある日突然、余命わずかと知る。
自分にそっくりの悪魔が現れ、「この世界から何かを消したら、
その代わりに一日生き延びることができる」という取引をする。
世界から電話を消し、映画を消し、時計を消し・・・というお話。
たった7日間のお話ですが、本当に良く出来ていて、
単行本刊行時に話題になったのは当然ですよね。
これが実写映画化されるそうですけど、
かなり実写化が難しいシーンが多いと思うのですが、
本当に大丈夫でしょうか。
お話が良いだけに、映画化に失敗してほしくないのです。
原作が一冊でも多く売れて、
一人でも多くの人が自分の大切な人のことを考えますように。

90点

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