演出:脚本:金房実加

出演:杉本有美、黒木マリナ、落合祐里香、森咲樹ほか


スペース・ゼロ


ちょっとご縁がありまして、何の予備知識もなく見に行きました。

オタクの聖地・中野ブロードウェイの中のコミックショップが

閉店に追い込まれるのですが、なぜかチアリーディングの大会で

入賞すれば閉店しなくてすむため、オタク少女たちが立ち上がる、

……簡単に言うとそんなストーリーです。

開演前にビラが配られていて、「客席の皆さん、掛け声をお願いします」

と書かれていて、これからブレイクするであろう出演者の女の子たちの

追っかけの男の人たち(平均年齢かなり高し!)が練習していて、

幕が開くまでは本当に帰りたくて帰りたくて……。

初舞台で初主演という主演の女の子をはじめ、

ミュージカル形式の舞台はほとんど初めての出演者ばかりで、

たしかに稚拙で荒削りなところ満載でしたが、

それこそがこの舞台の魅力でもあり、

それこそが登場人物たちの「青春」のリアルさを伝えていました。

こっぱずかしいほど真っ直ぐなお話でしたが、

歌われるオリジナル楽曲が思いのほか良かったこともあり、

終わってみると、これが一服の清涼感となっていました。

さすがに掛け声はできませんでしたけどね。


にゃー80点