2010年10月26日 夜
今でも覚えてる。
春日部に越す前は、東武動物公園に住んでいた。
えっ?
動物園に住んでたの?
だって?
ちがーう!
動物園に住んでたんじゃなく、そいういう駅名だから!
まったく・・・
で、その日は駐車場を契約した日だった。
若干、アパートから離れており、車を停めて、アパートへ向かう途中。
みゃぁ~みゃぁ~みゃぁ~と、なにやら猫の鳴き声。
とあるアパートのブロック塀のそばから声がしている。
草むらに足を踏み入れ、泣き声のする塀まで近寄ってみると・・・
黒い子猫がよたよた近寄ってきた!
めっちゃ可愛い!
よく聞くと、上からも鳴き声が・・・
とりあえず、声のするアパートの2階へ、階段であがってみた。
あがってみたら、スゲー怖いとこだった。
階段はそこそこしっかりしてたけど、渡り廊下みたいな感じになってて、もう鉄がベコベコで、歩くたびにギシギシと音を立てる。
トタンの上を歩いてるような恐怖感。
しかも、陳腐な柵しか無かった。
黒猫は、たぶん転落したんだろう。
※あまりにもボロボロで、表現しにくい。
朽ちかけた廃屋を想像してくれればいいと思う。
まだこの時は、2ヵ月後、アパートは取り壊されて駐車場になるとは、想像すらしていなかった。
足場が崩れてもいいように、柵に手をかけ力を込めて、石橋を叩いて渡るような感覚で、一歩一歩前進。
突き当りから鳴き声がしてて、よくよく見ると、白猫がみゃぁ~みゃぁ~鳴いてた。
警戒しているのか、寒いのか、小さな身体を震わせてた。
黒い子猫を放してやると、2匹して、朽ち果てたドアらしき木の板の置くへ隠れるように入っていってしまった。
物置か何かか?と思い、携帯のライトを照らしてみると・・・
和式の水洗トイレだった。
朽ちた木の板は、なんと、ドア!
・・・ありえねぇー。
こんな小汚いところで、子猫が2匹だなんて・・・
また落ちないとも限らないし・・・
それに、おかしい。
ここで出産したなら、他の子猫はどこへ?
母猫は近くにいるのか?
でも、普通は、子猫が鳴いたら、飛んでくるだろう。
育児放棄か?
それとも捨て猫か?
どうみても、成猫が入れるようなスペースはないし、近くに成猫がいるとは考えにくかった。
猫が住処にしているような気配なんて、一切ないし・・・
放って置けないし、とりあえず2匹とも家に持ってきた。
コンビにでミルクと餌を買って。
与えてみたら、最初は全然食わなかったのに、ひざの上に乗せて、手にエサを乗せて口元へ運んでやると、2匹ともバクバク食い始めた!
と思ったら、すぐ寝ちゃうし。かと思いきや、起きて食い始める。
よほど腹が減っていたんだな。
アパートでは飼えないので、友達に声をかけ、一時預かってもらうことに。
同時に飼い主見つけに奔走。
実家には、すでに年老いた猫がいる。
親父とばあちゃんは、無類の動物好き。
すぐに家に電話し、事情を話して、2時間以上説得したが、失敗・・・
クソ!
使えねー家だぜ!
しかし!
運良く、年明け前には飼い主が見つかった。
しかも、2匹一緒に飼ってくれるとのこと。
俺が通りかかった時、2匹は必死にロミオ&ジュリエットをしていた。
1匹を拾い上げ、もう一匹の元へ連れて行ったとき。
2匹がよたよた歩み寄り、朽ちた寝床へ寄り添いながら消えていこうとしたあの光景を見た俺は、できれば一緒に育って欲しいと願っていた。
その願いが叶った時だった。
養子に行く前夜。
友達の家へ行き、最後の別れをした。
時は流れ・・・
さっき、友達から、1通のメールが届いた。
2枚写メが添付されている。
チーーーーーーーーーーーーーーーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まぁ、兄弟だからね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
寝相は似てるね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・面影・・・・・・・・・・・・・・無いけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・