瑞穂の国の薬膳
いよいよ新米の時期がやってまいりました。
◆日本は瑞穂の国といわれ、縄文時代から稲作が行われいたと考えられ、日本人にはなくてはならない主食です。
◆和の薬膳は、米を主食とし一汁三菜の中に旬の食材を用い五味の調和を調え調理し、日々の健康を維持します。
◆また、日本は周りを海に囲まれ、湿気の多い風土なので、水滞をさばく工夫が和の薬膳の特徴の一つです。
◆米は江戸時代までは、経済の柱をなしており、「米塩の資」とも言われ人の生きていく中で欠かせない物であると捉えられていました。
その塩は、昔ながらの天然海塩でなくてはならず、米と塩で甘と鹹の二味が調い薬膳の基本が定まります。
◆また、薬膳の考え方で「一物全体」という考えがあり、玄米は白米と比べビタミンB群、ビタミンE,食物繊維、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルも豊富で低GI食であり、炭水化物をエネルギーに変えてくれるビタミンB1を同時に摂ることができます。
【本朝食鑑】
米
気味:甘微温無毒
薬効:気を益し、血脈を通じ、五臓を和らげ顔色を好くする
飯(米を煮たもの)
気味:甘温
薬効:五臓を補い、気血を益し、百病を治し、人間に一日もなくてはならぬものである