自灯明寺

自灯明寺

釈 正輪 オフィシャルブログ


【一杯のラーメン】

 先週、昔の写真を整理した折、懐かしい方の写真を見つけました。
かれこれ20年ほど前の事です。

わたくしはある方を通し、その方と東京都府中市で夕食を共にしました。
下記はその時の話です。

 その方は元ボクサーで、少年時代の話をされました。

『僕は栃木県の貧しい家庭に生まれました。小学生の頃から、人並みに食事がしたい、遠足に行きたい、体操服を着たい…と願っても、叶いませんでした。
あいつは貧乏人だ、と思われるのが辛くてたまりませんでした。だから怒りや悔しさから喧嘩ばかりしていました。中学2年の時、僕は自転車を盗んだと疑われ、警察へ連れて行かれました。まったくの濡れ衣でした。

「盗んでいない」と言っても、誰も信じてくれず、信じてくれたのは両親だけでした。やがて、家庭裁判所から呼び出しが来ました。
父は係官の前で、「申し訳ありません」私が至らないばかりに…と、時計の振り子のように、何度も何度も頭を下げ謝っていました。僕は隣でふてくされていました。裁判所を出てから、父は

「お腹が減っただろう。ラーメンでも食っていくか」
と言って、二人でバス停近くの食堂に入りました。父は値段を確認すると、「ラーメンを一杯ね」と注文したのです。親子二人なのになぜ一杯なのか?

 やがて白い湯気を立てて、うまそうなラーメンが運ばれてきました。
僕にとっては、生まれて初めて食べるラーメンでした。嬉しくて興奮気味な息子の顔を見て、父は満足そうに言いました。

「いいから早く喰え」

僕はふーふー吹きながらあっという間に食べてしまいました。

「うまかったよ、父ちゃん」 

その時でした。父はスープがわずかに残っている丼に、コップの水を注ぎ、指でかき混ぜ一気に飲み干したのです。
僕は愕然としました。

「あぁ、ラーメンをニ杯注文すると、帰りのバス代がなくなるのか…。なぜ気がつかなかったのだろう」 

バス停に向かう父の背中を見ながら僕は誓ったのです。

「もう絶対に親にぺこぺこ頭を下げさせるような悪い事はしない。将来、きっと立派になって、父ちゃん、母ちゃんを幸せにしてやる」』

 この人こそ、後にプロボクサーとして、世界チャンピオンになるガッツ石松(鈴木有ニ)さんだったのです。

 昔流行った「一杯のかけ蕎麦」の話は、本当だったのですね。
 
           合掌

 いよいよ酷暑の夏本番です。皆さんくれぐれもご自愛ください。
OK牧場!

                釈 正輪 拜





ちょうちょ講話会

◯7月26日(金)12時より 
◯8月6日(火)12時より
 横浜市青葉区あざみ野(ランチ講話会)
◯8月6日(火)19時より
 東京都中央区 新富区民館

どなたでもご参加いただけます。
お気軽にお越しください。

※講話会では著書【目覚めよ 日本人】及び【人麻呂のシグナル】を講話会にて販売いたします。
サインを致します。




ちょうちょ次回ツアーのお知らせ
 
🧚‍♂️8月31日(土)〜9月1日(日)
 奈良県 天河大弁財天社ツアー
🧚‍♂️9月15日(日)
 埼玉県 竹寺ツアー


クローバー記載責任者

シャムロッククリエイティブ株式会社 

代表/ 釈 正輪 秘書 赤荻 由那

http://www.shamrock-creative.com

info@shamrock-creative.com





【戦争こそ地獄】

 BBC(イギリスの公共放送局)ニュースは、ロシアが発射したとされるミサイルが、ウクライナ最大の小児病院オーマトディトを直撃、多くの人々が死傷し

「まさに地獄だった」

と惨事について報道しました。記憶に新しいニュースなので、覚えておられる方々も多いのではないかと思います。

 当時病院には1200名を超える患者と職員がおり、3件の心臓手術が行われている最中だったといわれています。
さらに、ミサイルの直撃で大人2人が殺害され、子どもを含む計300人以上が負傷したとのことです。

 この現実についてロシアは、ウクライナの防空ミサイルの誤射によるものだと主張しています。しかし国連は、ロシアが攻撃の背後にいた可能性が高いとし、軍事専門家らも同様の結論に達しているようです。

 この攻撃には世界各国から非難の声が上がっており、アメリカ大統領ジョー・バイデン氏は、「ロシアの残虐性を恐ろしい形で思い起こさせるものだ」と声明を発表しています。

 わたしくはこのニュースを深夜テレビで観ていたのですが、とても違和感を覚えました。
それは、ロシアの高官が放送局のインタビューに答えていたのですが、現場はまさに地獄なのに、インタビューする側も、される側もスーツ姿で話をしており、まるで対岸の火事のごとく他人事なのです。

しかしそれは、私達にも言えることです。世界の民衆にはまるで映画を観ているように、フィクションの世界なのです。

 戦争に限ったことではなく、災禍に至っても当事者でない私達には、まるで別世界なのです。人間は如何に自分勝手な「いきもの」だと、つくづく思います。

 世界の人々は、ロシアがウクライナに攻め入った時、こんなに長く戦争が続くなどとは思わなかったでしょう。NATO軍が直ぐに鎮圧するものだと思っていました。しかし、わたくしはこの戦争が始まった時から、「長引く戦争になる」と言い続けてきました。

 米国もヨーロッパ各国も、自国に直接被害が及ばない限りは積極的に参戦しないのです。
戦争はいつの時代でも子どもや女性、老人や病人など、弱者が犠牲になるのです。

 戦争を引き起こす人間は権利を手にした為政者の男たちです。彼らは民族と自国の繁栄のために領土を限り無く拡大しようとします。しかしそれは国民の幸せという名の元で、自国の民をも騙す、自分の果てしない欲望を行使しているに過ぎません。

 人の上に立つ人間はごく限られています。
彼らが何故、人の上に立つことが出来たのか?
それは人々を幸せに導く、尊き使命があるからなのです。
彼らこそいま、慈愛の精神を学ばなければならないのです。

           合掌

               釈 正輪 拜




🦋講話会

◯7月26日(金)ランチ講話会
 横浜市青葉区あざみ野

◯7月20日(土)10時より
 兵庫県宝塚市 戸島雅美様サロン
◯7月20日(土)19時より
 大阪市 住之江区 フラミンゴカフェ
◯7月21日(日)13時半より
 大阪市 鶴見区民センター
◯7月21日(日)18時より
 京都市上京区


どなたでもご参加いただけます。
お気軽にお越しください。

※講話会では著書【目覚めよ 日本人】及び【人麻呂のシグナル】を講話会にて販売いたします。
サインを致します。




ちょうちょ次回ツアーのお知らせ
 
🧚‍♂️8月31日(土)〜9月1日(日)
 奈良県 天河大弁財天社ツアー
🧚‍♂️9月15日(日)
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【未来は自身の行いで変わる】

 善い結果が現れた時は、
「自分が努力したからだ。因果の道理に間違いなかった」と思います。
しかし、悪い結果に見舞われると、「あの人のせいで…」「環境が悪かったから…」という思いが溢れてきて、因果の道理を認めることができなくなります。
なぜならば、それは仏教でいう「縁」を知らないからです。

因果の道理は、正確には「因縁果の道理」と教えられています。
すべての「果(結果)」は、「因」によって生じるのではありません。「因」と「縁」が結びついてこそ、「果(結果)」が現れるのです。

 例えば、米という「結果」は、籾種という「因」がなければ現れません。しかし、籾種を、コンクリートや氷の上に巻いても米はできないのです。籾種を田んぼに撒いて、水をひいて、肥料を与え、日光を浴びさせてこそ稲が成長して米が取れるのです。

 籾種を「因」とすれば、田んぼの土や水、肥料、日光などが「縁」にあたります。
このように、「因」と「縁」が揃わなければ、米という「結果」は現れないのです。

 苦しい目にあって、「あの人が悪い」「環境が悪い」と、恨んでいるときの「あの人」や「環境」は、「因」ではなく、悪い「縁」だったのです。
そのような悪縁を遠ざけたり、改善したりする事はもちろん大事なことです。しかし釈迦は、
「すべて自因自果なのです。あなたの過去の悪い種まき(行い)が、悪い縁と結びついて、あなたの苦しみを引き起こしているのですよ」と説いています。

 では、「私の行い」がどのようにして「私の結果」を生み出すのでしょうか。
仏教では、「行い」のことを「業」といいます。心と口と体の行いは全て、目に見えない力(業力)となって、一人一人に残るのです。しかも、いつまでも消える事はありませんので、釈迦は「業力不滅」だと言うのです。

 私たちの行い(因)が、目に見えない業力となり、「縁」と結びついたときに、目に見える「結果」を生み出します。
善い行いは「善業力」となって、必ず幸せを見せますが、悪い行いは「悪業力」となって、必ず不幸を引き起こします。

 しかし、「真面目に努力しているのに、報われない人もいる。反対に、悪いことをしているのに、うまくやっている奴もいるではないか」という疑問が起こるかもしれません。
それは、まいた種(行い)の結果が、すぐに現れるとは限らないので、そのように見えるだけで。

ずっと年月が経ってから、その人に結果が現れることもあります。
「桃栗三年、柿八年」と言われるように、果実でも種によって実を結ぶまでの期間に大きな違いがあるようなものです。

 まいた種(行い)の結果が現れる時期は様々でも、必ず良い行いは善い運命を、悪い行いは悪い運命を引き起こすのだと、釈迦は説いています。

 「目に見えない力」が、「目に見える結果」を引き起こすことを、古歌に、次のように詠まれています。

  年ごとに
  咲くや吉野の山桜
  木を割りてみよ
  花のありかは

 奈良県の吉野山といえば桜の名所です。しかし、冬にそこを訪れても、枯れたような木が立っているだけです。木を一分刻みにしても、花びらは一枚も出てきません。

それなのに、春になると美しい花を咲かせ、山全体が桜色に染まります。
なぜそんなことが起こるのでしょうか。
これは、冬の間も木の中に花を咲かせる「目に見えない力(因)があったからです。それが温暖な春という「縁」に触れて、桜の花を咲かせるという
「目に見える結果」を生み出すのです。

 私たちの「業力」も、目には見えませんが、「縁」と結びついたときに、目に見える「幸・不幸の結果」を生み出すのだと釈迦は言います。

 すべての人は不幸を厭い、幸福を求めています。そんな私たちに、釈迦は、因果の道理を教え。苦しむのが嫌なら、悪い行いを慎みなさい(廃悪)」

「幸せになりたければ、善い行いをしなさい(修善)」と説かれました。これを、「廃悪修善(悪を廃して善を修める)」といいます。
因果の道理の結論は、この「廃悪修善」なのです。

 
 次のようなお話が伝えられています。
昔中国に、いつも樹の上で座禅瞑想をしていた鳥窠(ちょうか)という僧侶がいました。
ある日、儒教で有名な白楽天がその樹の下を通って、瞑想している樹上の僧侶を冷やかしてやろうと思ったのです。
「そこの坊さんよ。そんな高い木の上で目をつむっていては危ないではないか」鳥窠はすかさず、
「そういう貴殿こそ危ないぞ」と切り返しました。
この坊主、相当の奴かもしれんとみてとった白楽天は、
「私は名もなき白楽天という儒者だが、貴僧のご芳名を承りたい」と聞くと、「私は名もなき鳥窠という坊主だ」

鳥窠と聞いて白楽天は驚きました。これが今、高名な、鳥窠禅師かと知った白楽天は、かねてから仏教に関心を持っていたので、こう言って頭を下げました。
「いい所で貴僧に出会った。一体仏教とはどんな教えか一言でご教授願いたい」
即座に鳥窠禅師は答えました。
「諸々の悪を成すことなかれ、謹んで善を修めよ、と教えるのが仏教である」
それを聞いた白楽天、いささか呆れ顔をして、
「そんなことなら、三歳の子どもでも知っていることではないか」と冷笑すると、鳥窠禅師、
「三歳の童子もこれを知るが、八十の翁もこれを行うは難し」と大喝しました。

 知っていても、実行しなければ、知らないのと同じです。
仏教では、「幸せになりたければ、廃悪修善を実行することが大切ですよ」と、教えられているのです。

また、このようなお話もございます。
平安時代の終わり頃、京都の大原に、悲しみのどん底に突き落とされた女性がいました。平清盛の次女、徳子(建礼門院)です。
一人息子(安徳天皇)も、母親も、親族も、皆、一年前に壇ノ浦の戦いで源氏に追われ、無惨な最期を遂げました。
徳子も海に飛び込んで死のうとしましたが、意に反して助けられたのです。戦の後、彼女は出家して、大原の寂光院で仏教を聞き求めていました。

 ある人が、徳子を慰めようとして、寂光院を訪ねて来た時、側に仕えている尼がこう答えたと『平家物語』に記されています。
「徳子様はもう悲しんだり、嘆いたりしてはおられません。釈迦の金言、
『過去の因を知らんと欲すれば、現在の果を見よ』をお知りになってから、前向きに生きていらっしゃいます」

 この釈迦の金言は、因果の道理を表したものです。次のような意味です。

 過去に良い行いをしたか、悪い行いをしたかを知りたければ、現在の自分が受けている結果(運命)を見なさい。どんな結果も、すべて過去の自分の行為が原因となって現れてきたのである。

 未来、幸せになれるか、不幸になるかを知りたければ、現在の自分の行為を見なさい。良い行いをしていれば幸せになれる。悪い行いをしていれば不幸になるのである。

 因果の道理を知らされた徳子は、今、生かされているからこそ、少しでも善い行いをしていこうと、心を入れ替えることができたのでした。
「自分がこうなったのはあの人のせいだ」と、他人を恨んでいるうちは、決して楽になれません。

相手を心で切り刻み、さらに悪をつくりますから、ますます暗い人生になってしまいます。未来の運命は、これからの自分の行いによって変えることができるのです。

                 合掌

                  釈 正輪 拜




講話会

◯7月9日(火)19時より 新富区民館
◯7月16日(火)12時より ランチ講話会
 *満席のため、26日(金)にも行います。
 横浜市青葉区あざみ野

◯7月20日(土)10時より
 兵庫県宝塚市 戸島雅美様サロン
◯7月20日(土)19時より
 大阪市 住之江区 フラミンゴカフェ
◯7月21日(日)13時半より
 大阪市 鶴見区民センター
◯7月21日(日)18時より
 京都市上京区


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ちょうちょ次回ツアーのお知らせ

🧚7月7日の竹寺でのご祈祷と滝行ツアーではたくさんの方にご参加いただきました。
ご希望が多いのでもう一度開催予定です。
 
🧚‍♂️8月31日(土)〜9月1日(日)
 奈良県 天河大弁財天社ツアー


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2024.7.9

  

【釈迦が説いた「因果律」前編】

 仏教とは、約二千六百七十年前、ネパールで釈迦(仏陀)が説いた教えです。
今回は仏教の根本真理であり、幾度となく解説をしてきました「因果律」について、再度お話いたします。

仏教を一本の木に例えると、その根源に当たる教えが「因果の道理」といわれる「因果律」の法則です。

 根がなければ木は枯れてしまいます。幹を切ったら木は倒れるしかありません。根幹にあたる因果の道理が分からないと、仏教は全く分からないのです。

 釈迦の教えは経典に書き残され、その数は七千冊以上もあります。
それら一切の経典に、一貫して流れている思想が因果の道理なのです。

 因果の道理の「道理」とは、いつでもどこでも変わらないことをいいます。仏教の言葉で言うと「三世を貫き、十方を普く真理」です。
「三世を貫き」とは、過去・現在・未来を通じて、いつでも変わらないことをいいます。
「十方を普く」とは、東西南北上下四維(しゆい)の十方の方角、つまり、どこでも変わらないことをいいます。

 日本の歴史でいえば、平安時代も江戸時代も、明治時代も令和の現在も変わらないことを「道理」といいます。
日本だけでなく、アメリカでも中国でもロシアでも、何処の国でも変わらないことだけを「道理」というのです。

 次に「因果」とは、原因と結果のことです。
どんな結果にも必ず原因があります。
例えば「風邪をひいて会社を休んだ」という結果が起こったとします。その原因は、雨の中、傘を差さずに歩いていたので、体が冷えたからかもしれません。風邪をひいている友達から感染したのかもしれません。
いずれにしても、必ず風邪を引いた原因があったはずです。

「財布をなくした」という結果が起こったとします。それは服のポケットやカバンへの入れ方が悪かったので落としたのかもしれません。うっかりと、どこかへ置き忘れたのかもしれません。そんな原因を突き止めてこそ、再発を防止することができるのです。

 もちろん、原因がわからないこともあります。
例えば、大空を飛んでいる旅客機が海へ墜落したとします。飛行中の高度、速度、エンジンの回転数等のデータを記録した、フライトレコーダーを分析すれば、原因を究明することができます。しかし、機体が海の底に沈んでしまい、フライトレコーダーを回収できない時は、「原因不明」と発表せざるを得ません。

 仏教では、原因なしに起こる結果は、万に一つ、億に一つもないと教えられています。

 仏教では、私たちが最も知りたい運命(幸せ・不幸)についての因果関係を次のように明確に示しています。

 善い種(原因)をまけば、必ず善い芽(結果)が現れる。「善因善果」
 悪い種(原因)をまけば、必ず悪い芽(結果)が現れる。「悪因悪果」
 自分のまいた種(原因)の芽(結果)は、必ず自分に現れる。「自因自果」

 ここで、「因果」と言われるのは「行」のことです。「結果」とは、いわゆる「運命」のことです。
「善い行いをすれば、幸せという善い運命が現れる。悪い行いすれば、不幸という悪い運命が現れる」と教えられているのです。

 私たちは毎日、いろいろなことを心で思い、口で話し、体で行っています。其れ等の行いが原因となって、幸せや不幸という結果が起こっているのです。いつも明るく挨拶して、親切を心がけている人は、周りからも大切にされます。これは善因善果です。

 約束を破ったり、遅刻をしたり、悪口を言ったりしている人は、周りの人から信用されなくなります。これは悪因悪果です。

 これらの反対に、良い行いをしたのに、悪い結果が現れる「善因悪果」や、悪い行いをしたのに善い結果が現れる「悪因善果」は、絶対にないと仏教では教えています。

 野菜の種まきに例えれば、大根の種を蒔けば必ず大根が出てきます。きゅうりの種を蒔けば、必ずきゅうりが出てきます。大根の種を蒔いたのにきゅうりが出てきたり、きゅうりの種を蒔いたのに大根が出てくる事はありません。蒔いた種に応じたものしか出てこないのは当然なのです。

三番目の自因自果とは、自分の行い(因)の結果(果)は、自分に現れるということです。

 他人の行いの結果が、自分に現れる「他因自果」や、自分の行いの結果が他人に現れる「自因他果」は、絶対にありません。

 例えば、自分が足を骨折して、毎日リハビリをしているとします。あまりにも苦しいので、友人に「私の代わりにリハビリをしてくれないか」と頼んだらどうなるでしょうか。
友人が代わりにリハビリをしてくれたとしても、自分の足は良くなりません。「他因自果」は、ありえないからです。

 また、酒を飲めば飲むほど、フラフラに酔っ払うのは酒を飲んだ人です。それなのに本人は全く酔わず、酒を飲んでいない友人が酔っ払うという「自因他果」も決してありません。

 釈迦は、善い結果(幸せ)も、悪い結果(不幸)も、すべて自分が蒔いた種(行い)が生み出したものだと教えています。

           合掌

 次回は「因縁果」についてお話しをいたします。

                 釈 正輪 拜







クローバー講話会

◯7月9日(火)19時より
 東京都中央区 新富区民館
◯7月16日(火)12時より ランチ講話会
 横浜市青葉区あざみ野

◯7月20日(土)10時より
 兵庫県宝塚市 戸島雅美様サロン
◯7月20日(土)19時より
 大阪市 住之江区 フラミンゴカフェ
◯7月21日(日)13時半より
 大阪市 鶴見区民センター
◯7月21日(日)18時より
 京都市上京区月22日(土)


どなたでもご参加いただけます。
お気軽にお越しください。

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🧚7月7日(日)竹寺でのご祈祷と滝行ツアー
 七夕大変貴重なご祈祷をします。
🧚‍♂️8月31日〜9月1日(土日)
 奈良県 天河大弁財天社ツアー 行います。
 

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【戦争の過ちから目を背けないで】

 6月23日は、昭和20年(1945年)、太平洋戦争において80日にもおよぶ沖縄戦が終結した日でもあります。

 この日、沖縄県内では、20万人とも云われる犠牲者の霊を慰め、平和を祈念する日として、さまざまな慰霊祭が行われます。

 沖縄戦では想像を絶する地獄の事象が起きたと言われますが、実は日本軍兵士による、住民殺害も少なからずあったと云われています。

 激戦化の中、生き残った住民と将兵達が、一緒くたになって本島南部で逃げ惑いました。
隆起珊瑚礁の島である沖縄本島には、数多くの天然の洞窟があり、そこに兵隊も住民達も一緒に潜みました。

米軍に見つかることを恐れた日本軍の将兵は、泣く子の口を塞ぐよう母親に強要したというのです。

 言うまでもありません。母親は自らわが子を手にかけたのです。このような惨劇が各地で起きていたというのです。

 時が経ち、戦後79年経った現代に於いても、このように悲惨な戦争は無くなりません。
記憶に新しいニュースなのでご存知の方もおみえになるかとは思いますが、去る6月6日、パレスチナ自治区ガザ中部のヌセイラットで、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校を、イスラエル軍が戦闘機で攻撃しました。
この攻撃で40人が死亡し、死者の内14人が子どもで9人が女性だったそうです。

 戦争に正義も悪義もありません。正当化できる戦争など絶対にないのです。戦争は理性の感覚を麻痺させ、人間を狂気の沙汰に誘います。
人類は戦争の悲惨さと、その後の影響について深く考えなくてはなりません。

 負の歴史を振り返ることは、より良い未来の方向性を考えることにもなるのです。
辛く悲しいことですが、過去の戦争に目を背けてはなりません。

勇気を持って、しっかりと人間の過ちを見ることから未来が見えてきます。

                合掌

                 釈 正輪 拜




クローバー講話会

◯7月9日(火)19時より
 東京都中央区 新富区民館
◯7月16日(火)12時より ランチ講話会
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◯7月20日(土)10時より
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◯7月20日(土)19時より
 大阪市 住之江区 フラミンゴカフェ
◯7月21日(日)13時半より
 大阪市 鶴見区民センター
◯7月21日(日)18時より
 京都市上京区月22日(土)


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 七夕大変貴重なご祈祷をします。


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