能登半島地震のおりに能登町で被災した文さんの被災体験記(4)です。
今回は,災害時の銭湯の役割について書いてくださいました。
文さんのお許しを頂いて掲載します。
ここから――
N先生
こんばんは。
紙風船,被災体験3もありがとうございました。
そして,リブログされていた銭湯考を拝見しました。
銭湯♨️のお湯のような温かい気持ちになりました。
私自身,被災地能登から金沢に帰ってきて銭湯に入った時に
,とても生き返った気持ちになった事を思い出しました。
あ,自分は生きてるのだと。
はじめてホッとできた瞬間だったのかもしれません。
「生きてる」って温かいことで実感が湧くのかもしれません。
被災地でお風呂に入った方々はもっともっとそう思ったはずです。
「銭湯」には人に生きる力を与える不思議な力があることには間違いありません。
銭湯と深い関わりがあり数も多いはずの北陸でも,
その数が減っており,寂しく思います。
災害時にもなくてはならない存在なのに,このま減り続けるのはあまりに残念です。
私は昨日,兼六温泉に入ってきました。
石川県の銭湯では,さすがに
石川県公共浴場組合が各銭湯に能登半島地震の募金箱を設置しており,私も募金させていただきました。
東京ではこんなに銭湯の「お客様」が働きかけているなんて,
さすが東京❗️❗️と思いました。
私も銭湯好きです。
教員を定年退職したら銭湯経営したいくらいです。
でも,薪でたいたり,大変なのかも。
でも銭湯は無くしてはいけないものであり,大切な文化であり,ライフラインであり,生きる力ですね。
また銭湯ブログ楽しみにしています。
N先生,くれぐれもお身体に気をつけて,お過ごしください。
―― ここまで。
以前銭湯ブログを多く書かれているMOさんが指摘されたのと同じく,文さんも「災害時に銭湯が果たす役割は大きい」と認識されています。
ここは東京,並びに全国の浴場組合の皆さんが一斉に立ち上がって,石川県内の銭湯を支援すべく募金活動を展開していただきたいと切に願います。
ボクは文さんのメールを中心に据えた嘆願を東京都浴場組合に送信しました。もし,ご賛同いただける方がいらっしゃいましたら,お住いの都道府県の浴場組合なりに募金活動の呼びかけをしていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。