学校を休もう! | 紙風船

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中学校と高校で社会科を教えています(いました)。街探検や銭湯が大好き。ピクトグラムや珍しいものが好き。でも一番の生きがいは、子どもたちに「先生の授業、たのしい」と言ってもらえることです。

前回のブログでは,テレビ番組で知ったに「週4日勤務」についての話題について書きました。

 

実は番組終了後,ブログを書こうとネットを立ち上げたら学校の話題が目につきました。これがまた「週4日勤務」にもつながる話題だったので,続けて書きます。

 

愛知県が「全国初」の制度を次々と提案。

(1)「県民の日までの1週間のうち平日1日を自由に選び休日に

   できる「県民の日学校ホリデー」を創設する。

(2)公立学校の児童や生徒が自由に日を選び,校外で自主学習

   することができる「校外学習活動の日」も設ける。

(3)「子どもが平日に年3日学校を休んでOKにする」

  (欠席扱いにしない)

(2)と(3)は同じことを違う表現しているようです。

 

 

 

 

いわばオトナの有給休暇的発想を学校現場に取り入れよう,

子どもたちに認めようという感じです。

愛知県知事はあわせて「ラーケーション」という造語を発表。

「learning(学習)」と「vacation(休暇)」を組み合わせた造語で,子どもが休暇中の保護者とともに校外での学習活動を楽しむという意味が込められているのだそうです。

 

ネット上ではさっそく賛否があがっております。

 

ボクとしては是非を語る前に,どのような発想に基づいてこのような政策が発表されたのか知りたいのですが,愛知県知事の「公式webサイト」や「愛知県教育委員会」のHPに今回の政策の掲載がありません(3月17日午後5時時点)。

 

まっとりあえず「いいじゃないか」と言っておきましょう。

「子どもの有給休暇」大賛成です。

 

だがしかし,と2つ書きたくなることがあります。

 

●ひとつめ

そもそもそんなことは各家庭で勝手にやればいいのじゃないかな~。ボクは公立中学校の教員でしたが,文化祭の代休,月曜日は奥さんと息子と3人で年1回のディズニーリゾートを楽しんでおりました。息子が小学生のとき「すみません。体調が悪くて欠席します」と電話を入れるのはボクの役目。

 

一度は教頭が電話に出てしまいあせりました。

何とこの人の奥さんがボクの同僚だったのです。

もう状況はバレバレ…てへぺろ

受話器の向こうから明るく「はいお大事に」と返してくれた教頭さん,良い人でしたウインク

〈親子の楽しみは学校よりも優先される〉当然じゃないですか。

 

●ふたつめ

子どもには普通教育を受ける「権利」がありますが,学校へ行くことはそもそも「義務」ではありません。月3日だろうが,週3日だろうが,子どもには休む「権利」はあるのです。

お上からお墨付きなんかいただく必要があるのかなぁ~。

 

なんて,毎年の有給休暇日数をまともに消化できなかったボクが書くのはおこがましいですけれどね…。