福岡の旅は3日目、名残惜しいのですが半日の滞在ののち帰路につきます。

1階のカウンターに荷物の発送を以来してから宿を後にします。簡素な宿ですが何の不便もなく、むしろ中洲の中心近くなのでとても便利でした。そうそう、シャンプーなどはロビーで選び放題、枕も数種類から自由に選べるという、変わったサービスを行っていました。


この日はまずこちらへ。

柳橋連合市場。

昨年お世話になった原口商店さんで辛子明太子とイカの明太和えを購入。少し離れた練り物屋さんでも買い物しました。帰ってからのつまみはこれで心配なし(笑)

保冷袋は持参しましたがお店でいただいた保冷剤では少々不安なのでスーパーを探して氷1キロを買います。ついでにガムテープをお借りしてパッキングしてしまいます。

天神駅までの道すがら八女のアンテナショップを発見。

玉露を一袋購入。私は子どもの頃からの緑茶好きです。

昨日の模型屋さんでお勧めされたニッパーとドリルの刃先を買い求めザックに放り込んで、再度『空の大怪獣ラドン』(1956年)のロケ地・天神駅界隈を歩きます。


再開発中の「西鉄街」跡地。左右の土地を含め3つのブロックがひとつの大型ビルになるようです。


この辺が…

多分この辺りなのかなあ、とか想像するとまた楽しい。


地下に降りて早めの昼食。牛焼き定食がこのボリューム、しかも1.000円でお釣りがくるのは嬉しい。


お腹いっぱいになったところで天神界隈とはお別れ、地下鉄で福岡空港へ向かいます。このアクセスの良さは本当に羨ましい。空港へ向かう途中で航空会社からのお知らせメールがきました。利用する便はほぼ満席なので、できれば手荷物は預けて欲しい、とのこと。空港に着いてすぐにお土産の入った保冷袋を預けました。これで安心、あとは保安検査だけと、屋上で飛行機を見たりお土産屋さんをひやかしたりしてゆっくり過ごします。


しかしながらsy3moonlightの旅がそんなにすんなり終わるわけがありません。


早めがいいな、と保安検査場で列に並びました。ベルトコンベア上のカゴに荷物を置き上着を脱いでスマホも腰から外して、身体は無事に通過。しかし荷物が出てこない。というか、検査の列から外されて置かれています。あ、ペットボトルだ!

「ボトルの中身を検査します」

「ああ、すみません!どうぞ」

ミネラルウォーターのボトルのチェックを受けてボトルが返されました。

ボトルだけが。

「お荷物の方、もう一度検査いたします」

「あ…はい」

後から検査を受けた人たちが次々に搭乗口に向かいます。まずい物でもあったのか?やがて検査官の女性が何かを手に近づいてきました。明らかにまずい物を手に。

ニッパーとドリルビット…!

「こちらは貴方の物で間違いありませんか?」

「…はい。」

これはニッパーは無理か…再々検査の結果、

「このニッパーはお持ちになれます。ですがこちらの方は…」

え?そっち!?ニッパーは良いの?ドリルの先が駄目なの!?預けるにしても下階のチェックインカウンターに戻る時間はありません。その場でドリルビットを放棄、処分を依頼しました。

「だってしょうがないじゃん、迂闊だったと思うよあたしゃあ」(cv:TARAKO)


ちょっとばかり味噌がついたものの、満員の飛行機は無事羽田空港に到着。預けた保冷袋もスムーズに受け取って無事モノレールに乗車しました。

まだちょっと余韻に浸りたく、自宅までずっと『ラドン』のBGMを聴いていました。

(大濠公園にて)

甥っ子よ、キミの薦めてくれたヘッドホンは今回も十分活躍してくれたよ。


で、お土産たっぷりビールもたっぷりで帰宅した私を、何故か呆れたように迎えた母。

「荷物、届いているわよ」


数ヶ月前に予約した子が届いていた…

こうして私は現実の時間に戻ってきたのでした。