太刀洗平和記念館を訪問したその日、博多駅に戻ったところで疲れにギブアップ。一旦宿に戻り2時間ほど仮眠を取りました。

午後4時半、着替えて宿を出ます。勢いはないものの雨は降り続けています。飲むよりも何かちゃんと食べようと、博多駅地下の天神ホルモンで定食を注文しました。


ホルモンと牛肉2種、それに大きな丸腸がゴロゴロ、たっぷりのもやしも鉄板に乗ってきます。特製ダレは味噌も使われている様に感じます。ご飯が進む、あっという間に完食です。


食後は一旦天神地区に戻ります。時間が許せば何処に行っても地元の模型屋さんには足を運びます。今回は「トム・ソーヤ」さんに伺いました。1/700の駆逐艦「響」を購入、「雪風」と共に『ゴジラ −1.0』で海神作戦の中核を担った艦です。模型界隈で最近話題になるニッパーの試し切りを勧められました。翌日、帰路に着く前にそのニッパーを購入しました。


ここまでで大体夕方6時頃、外に出るとまだ意外と明るい、さすがに南に位置する地域は陽が長い。雨に促されてビルを出た手近の入り口から地下道に潜り込みます。

天神区域の地下は凄い。かなりのエリアを地下で移動できます。

広さ・天井の高さ・綺麗さ。店舗の多様さも凄いものです。トイレの数や位置もよく考えられていて、所々に腰を下ろせる場所や待ち合わせの目印になりそうな場所があります。本屋さんを目指しつつ、色々見て回ります。私は眠る前にぼーっと雑誌を読む習慣があります。旅行の時は現地で仕入れることにしています。


首尾よく雑誌を仕入れて中洲まで戻ります。

雨の博多も良いものです。

気分に合いそうな居酒屋を探しつつ、大した当てもなくあちこちと歩き散らかしていると素敵な建物を発見。

旧・日本生命九州支店。雨の日の木造と煉瓦造りの艶かしさは論を待ちませんが、これは絶品。


真横に神社があるのです。その為こんな不思議な風景に。

そういえば。

前日の夜に見た、旧福岡県公会堂貴賓館。

その昼間、バスの中から見た時計屋さん。

きっとかつては塔の時計が時を刻んでいたんだろうな。

大濠公園近くで出会った奇妙な装飾の建物。

こういった建物にまで目が行き始めたらもう泥沼です。…福岡、どうやらハマりつつあります。


立ち返って中洲。

博多タワーが見えます。

今回は体力の都合でギブアップしてしまいましたが、できれば福岡PARCOの建物が残っているうちにあそこから博多の街を観てみたい。福岡タワーからも観てみたい。


…良いでしょう、雨の博多の街。

この後、小一時間ほど歩いて、那珂川の支流と思しき川端の「焼鳥」の赤提灯のお店に入りました。入り口の扉を開けると一斉に視線が集まります。右のテーブルに若いビジネスマン・ビジネスウーマンの一団、左のカウンターには中年の男性二人連れ。奥のテーブルにも4〜5人。

あ、地元御用達のお店なんだな、と気づきます。

串焼き4本と酢モツ、ビール3杯。酢モツが思いがけず大盛でした。

酢モツもお店によってだいぶ味付けが違います。入ったお店は酢が強めであっさりとしていました。

小一時間程でおいとましました。


この街は歩き易く、冒険しやすい。とにかく那珂川を見つけてしまえば

川づたいに戻っていけます。雨の為か、この日は屋台をあまり見ません。

この日はここまで、宿に帰って帰り支度、大きな荷物は翌朝送ってしまいますので伝票を書いておきます。


え?怪獣はどうしたって?

街を歩けばラドン・福岡襲撃の際のBGMがエンドレスで脳内再生、那珂川の下流を見れば爆発と煙の中ガメラが上陸してくるのが常に見えていたに決まっているではないですか(笑)