昨年4月に思いつきで訪れた博多。東海道・山陽新幹線乗り切りと『特撮のDNA展in福岡』訪問のふたつが目当てだったので2日目は気の向くまま…楽しい旅でした。幾つかの心残りはあったけれどいつかまたの機会に、と鷹揚に構えていました。

12月、寝耳に水。心残りの内ふたつには「期限」がある事が分かりました。更に貴重な情報が…迷いに迷って、計画していた広島行きを変更しました。

さあ唸れ、500円玉貯金!


モノレールで羽田へ。



今回は時間と予算から飛行機での移動を選択、新幹線・指定席の片道分で往復分の航空券を買えます。

「時間を買う」—短縮される時間か、ゆっくり費やす時間か。いつの時代も時間は高価。


少々遅れて飛行機が搭乗口へやって来ました。

乗客も集まり始めます。

定刻より15分遅れて搭乗開始、滑走路で5分待機、右手に真っ白い富士山。コンプレッサー音が高まってグン!と身体がシートに押し付けられる。空気に乗った感覚、大きく右に傾いた機中から真っ白に輝く海面…震える翼がすっ、と静かになると真っ青な空の中。


定刻より20分遅れ、2時間ピタリで福岡空港・10番ゲートに到着。揺れも少なく快適なフライトでした。

(これくらい書いておけば「乗るのが怖い飛行機ファン」とは思われまい。)


福岡空港。

自衛隊の輸送機がいます。


持ち物は小さなザックひとつ、預け荷物を待つ必要はなし。

真っ先に向かったのは

空港3F、ラーメン店の集まった『ラーメン滑走路』。市街地に移動してからでは昼休みの混雑に巻き込まれます。この中の「博多だるま DEPARTURE 」さんを選択。豚骨臭来ター!

(*´∀`*)

炙りトロ肉チャーシューメン。

こってりな博多豚骨スープは舌に旨い脂が残るがくどくはない。ストレートの細麺がしっかりスープを連れてくる。豚トロチャーシューが柔らかい!甘辛く味付けがしてあって脂もしつこくない。

幸先いいぞ。


さて腹ごしらえは済んだので地下鉄で最初の目的地を目指します。折よく目的地へと向かう列車が待っています。いつもの電車のつもりで腰を降ろしたら

「柔っ!」

ドスンと行って腰に響いた(痛)

去年のこと、覚えていないんだな…。



第一の目的地、博多PARCO本館。


反対側から。

手前のビルと増築された部分を除くと、実はココなのです。


旧・岩田屋本店。後付けの外壁で覆われていますが、建築物そのものは当時のままなのです。

今は映画に近いアングルでは撮れません。


分かりにくい画像で恐縮なのですが、左の方(『岩田屋』の文字看板が外れているところ)の建物のアールのついた部分に注目してください。

僅かに元の建物の面影があります。アールがついているが故に、この部分はガラス張りの処理で「現代的」に見せる以外に手がなかったのかもしれません。


不時着したラドンはバランスを崩して岩田屋デパートを破壊、現在増築された部分にいた電車を吹き飛ばし、隣のビルの辺りに落ちて自衛隊の集中砲火を浴びます。

(この写真再掲、位置をご確認ください。)

堪らず着地


はずみで西鉄電車が吹っ飛ぶ

地面に触れてしまったラドンは翔けなくなってしまい

自衛隊に包囲されてしまいます。

この時、自衛隊の指揮のポイントとして指示されたのが「福岡スポーツセンター」、上の画像の左側に見えるカマボコ状の建物です。現在ここに建っているのが

ソラリアプラザ。

何と言うか、当時をしのぶ何も存在しません。

西鉄の発着点という位置関係だけが現地に立ったファンの想像の種です。何といってもこの一帯は「聖地」なのです。

残念ながら聖地の中心である福岡PARCO本館は2026年に解体されることが決まっています。原形を留める福岡市内のロケ地は、ここ以外には残り1ヶ所のみとなります。


思うより長くなってしまったので、今日のブログはここまで。この日はこのまま聖地巡礼が続くのですが、その前に1ヶ所、ある場所を訪れました。次回はその場所からスタートです。