「これからすぐに会って話しを
したいんですが」そう私が伝えました。
Oさんは「花粉症で顔が腫れてて
アナフラシキーがあったら
大変なので全く外に出られないです」
そう返って来ました。
いい加減にしろと思いました。
「あなかがたがやっていたことは
写真にも収めてあります。
しかもあなたは初めてじゃないですよね」
そう伝えると「それは〇〇ママ友が
勝手にそう思っていて、
はっきり言って迷惑しているんですよね」
そんな事を言い出しました。
そして私が「そもそもこんな事をして
説得力のかけらもありませんよ」と
「しかもあなたがまだ家から1分の
団地に住んでいた頃、うちの前から
男の車に乗っていくのも
私みたことありますよ」と
続けます。「まぁ,信じてもらえなくても
いいんですけどね」逆ギレでした。
多分この女には何を言っても
無駄だともうその時に悟りました。
私とは住む世界が違い過ぎる。
「弁護士から連絡がいくので
そのつもりでいて下さい」
それだけ最後に伝えると
「じゃあ待ってればいんですね,
わかりましたー」人を小馬鹿に
したような返事でした。
夫はこの全ての会話を隣で
聞いていました。
どちらの味方をするわけでもなく
私に謝るわけでもなく。
電話を切った瞬間、緊張の糸が
切れました。今まで我慢をしていた
ものが一気に溢れ出します。
本当に本当に辛かった。
そして私はどこかで泣いて謝る夫を
待っていたのかもしれません。
ですが,夫は
「ここまで来てしまったら
もう元には戻れないよね」そう
続けます。泣き続ける私。
「家を出て行った方がいいよね」と夫。
どこまで無責任なんだろうと思いました。
「簡単に決められる事じゃない
今日はもうこれ以上は話せない」
そう夫に伝えてベッドに横になりました。
夫は黙って部屋を出て行きました。
体も心もギリギリでした。
死にたい、心底そう思いました。

その日は日曜日
夕方娘が帰って来ました。
いつもの趣味の日さすがに
その日は出かけませんでした。

日が暮れて部屋も真っ暗になりました。
あれから何時間も泣きました。
夫が上がって来て
後ろ向きで寝ている私の
背中を撫でました。
どんな気持ちでいるんだろう?
夫が分かりませんでした。
時間を見て探偵に電話をしました。
やっぱり言ってしまいましたか
こうなると思っていました。
作戦練り直しましょう。
なんだか全てどうでも良くなっていました。あんなに欲しかった不貞の証拠
大金を払ってお願いした調査、
もう何もかもがどうでもいい。
そんな心境だったと思います。

とにかくあの時はもう何も
考えられない私がいました。
でも当たり前ですが
これでは終わりませんでした。
知られてもなお,
お花畑の不倫者達は
この全ての出来事も
自分たちの糧にして
恋を貫き始めます。
続きます。