ただいま・・
蚊の鳴くような夫の声
その日は珍しく夕方になる前に
帰って来ました。
あまりに早く帰って来たので
私も動揺してしまい
良くわからないうちに
話がある・・
そう声をかけてしまいました。
夫も一瞬不安な顔を見せましたが
わかった・・
そう言って2人で寝室に移動しました。
このままで良いと思ってる?
そう始めに伝えます。
俺もこのままは良くないと
思っていた。
そう夫は答えます。
そして続けます
戻りたいけど、一回壊れたものを
直すのは時間がかかるよね
まだあの時のママの言葉が
引っかかって気持ちが戻らない
本当にあの時は離婚するつもりで
いたから子供達のために
とどまったことを
忘れないでほしい
そう言われました。
この後に及んでもまだ
わたしのせいにしたい夫に
私の怒りが爆発します。
そして私はこう続けます。
隠している事があるよね・・
と,私。夫は
ない・・と答えます。
心臓の鼓動がドキドキして
一瞬それ以上の声が出せなく
なりましたが,少し時間をおいて
また続けます。
私みたんだよね・・
夫の顔色が変わります。
何を?
夫の声も吃ります。
Oさんと車の中でキスしてたよね?
は?どこでそんなのをみたの?
夫が逆ギレし出します。
パチンコ屋さんの駐車場・・
全部みていたんだよね
パパとあのOさんが
車の中でしていた事を
全部嘘だよね
なんてことをしてくれたの?
そんな事をしている人が
パパはママと離婚すると子供達にも
公言して、
そのOさんと結婚をしたいため?
そう問いかけました。
そこから夫の理解不能の言い訳が
始まります。今考えると
多分頭の中は相当な
パニック状態だったの
だろうと思います。

それもそのはずです。

本人は何もバレていない

うまくやれていると

そう思っていたはずですから。
そんなことはない、
今のチームで仲良くしていて
飲みに行く時に乗せて行って
もらうことはあった。
わたしに言われた事で
俺は必要ではないんだと思ったし
今仕事のストレスも半端ない。
前の職場に戻れるように
聞いてもらっている状態。
夫の話は全く噛み合わず、
思いつく限りの全ての言い訳を
ただただ並べているだけでした。
そんなわたしも
淡々と冷静に話している
つもりでも心の中は
不安と怒りでいっぱいでした。
そしてわたしが
パパがこんな事をしでかしても
わたしは子供達を育てていかなくちゃ
いけない,責任はとってもらえるの?
と続けます。
さっきまでの威勢の良い夫は消え
お金のこと?
そうおどおどした声で
聞いて来たので
はい
と答えると
それはわかっているけど・・
そう答えました。
わたしの中でも
あの時はまだ離婚一択!
多分夫もそう思っていたはずです。


そしてこの後
わたしの反撃が
始まります。
わたしは夫にOさんに
電話をかけるように伝えます。
つづきます。