そして大事件は起こります!
あの日夫から「仕事が早く終わったから
パチンコに行く」そうLINEが入りました。
そしていつもの「ご飯もいりません」何か感じるものがありました。本当にパチンコに行ったかどうか確かめよう・・そう覚悟を決めた私は仕事終わりにいつも夫が好んで行っているパチンコ店に偵察に行きました。
思ったとおり夫の車はそのパチンコ店に
停まっていました。が、大きな駐車場の中でも普通の人は絶対に停めないであろう
ずっとずっと奥に、店員さんすら停めなそうな場所に駐車していました。そして几帳面な夫が停めたとは思えないほど駐車ラインもはみ出し、急いで降りたことが一瞬でわかるほどでした。パチンコはしていない
そう思いました。でもまずは本当に店内に居ないか確かめるのが先、私はこの一連の話を、会社の還暦過ぎの大先輩にだけ相談をしていたのですが、その大先輩にパチンコ店に夫がいるかどうかを確認してもらえないかをお願いすると直ぐにOKしてくれて30分程で到着、中に居ないことはわかりました。心臓がドキドキして変な意味で興奮状態の私がいました。見つけるなら
今日しかない、そんな気持ちで先輩にこの後、先輩の車で待ち伏せできないか聞いてみました。先輩は心よく引き受けてくれました。一度家に帰り娘にご飯を食べさせてから娘には会社の事で出かけなきゃ行けなくなった、とそう伝え先輩の家まで行きました。先輩の車に乗り換えてパチンコ屋さんの駐車場まで向かいました。悲しいや怒りやそんな気持ちはありませんでした。
その時はまだただただ真実を知りたい気持ち一つでした。そして1時間半程経った頃夫の車の後ろに1台の軽四が停まりました。
運転席を見ると間違いなく私の夫でした。
助手席には女性が座っていました。しばらくその様子をみていました。夫は本当に楽しそうにその女性とおしゃべりをしていました。あんな顔はしばらくみたことがありませんでした。そして途中途中に何度もキスをして抱き合っていました。14年間
心から愛して信頼し、かけがえのない大切な存在だった夫、私にとっても夫にとっても2度目の覚悟の上での結婚。大きな大きなものを無くした瞬間でした。辛いや悲しいなどの気持ちはその時は全くありませんでした。ただただ夢ごごちで、現実ですが現実なんかじゃないそんな気持ちの中に居ました。一瞬その時夫が乗っている車のドアを開けて何をしてるの?と罵りたかった。でもその時の私にはもうそんな自信は微塵もありませんでした。ただただ中学生のような恋愛を楽しんでいる夫をボーっと眺めているのが精一杯でした。