南大菩薩には雁ヶ腹摺山と牛奥ノ雁ヶ腹摺山と笹子雁ヶ腹摺山の3つの雁ヶ腹摺山があります。前者の2つの雁ヶ腹摺山は過去に登っており、残っていた笹子雁ヶ腹摺山に紅葉の時期に登ろうとチャンスを狙っていましたが、念願かなって11月3日に団地の山仲間と一緒に登ってきました。当日は青空が広がる絶好の天気の下、素晴らしい紅葉の中の登山となりました。

笹子雁ヶ腹摺山への登山道は落ち葉の中のわずかなトレースを探しながら、ひたすら登るという厳しい登りでしたが、杉林を抜けた中腹以降は赤や黄色に色づいた樹々や雪を被った富士山の眺めなどに助けられ疲れも吹っ飛び、2時間ほどで山頂に登り着きました。

山頂からは紅葉に彩られた細い稜線を慎重に笹子峠まで歩き、そこからは昔の旅人が歩いた旧甲州街道を下りました。

笹子峠の下には、今は車もほとんど通らないため何となく神秘的な旧国道20号線の笹子隧道があったり、旧甲州街道の途中には樹齢1000年という幹回り14.8mという「矢立ての杉」という巨木があったりと、街道歩きを楽しみながら現在の甲州街道(国道20号線)のバス停まで下山しました。

予定ではここからバスに乗る予定でしたが、予定よりも早く歩いたためバスの時間まで30分近くあるので、笹子駅近くの笹一酒造まで国道20号線を歩き、笹一酒造の「酒遊館」を訪問。ここで日本酒を試飲。飲み足りないので、日本酒を購入し更に飲んでようやく満足し、日本酒を一本お土産に購入し、帰途に着きました。

<コースタイム>

新中橋バス停9:35~11:45笹子雁ヶ腹摺山山頂12:25~笹子峠13:55~

14:00笹子隧道14:10~14:30矢立ての杉14:50~15:25新中橋バス停~16:00笹一酒造

 

笹子駅で下車。「休日お出かけパス」で乗り越してきたが、笹子駅は無人駅のため、駅にあった乗車駅証明書をゲットした。駅前からバスに乗り、登山口に向かう。

新中橋バス停で下車し、ここからあ登り始める。

登り始めは杉林であったが、小1時間ほど登ると左側が既に赤や黄色に

彩られた自然林となり、紅葉を楽しみながらの登りとなった。

カエデの真っ赤な紅葉が素晴らしい。

青空に赤と黄色の紅葉が映える。

もううっとり。

透過光を通したカエデの紅葉。

山頂に近づいてきて、展望が開けてきた。

振り返れば、雪をまとった富士山が見えてきた。

富士山を背にひたすら登る。山頂まではあと少しだ。

途中で84歳のおばあちゃんに追い抜かれたけれど、

途中で「一休さん」を連発していたOさんも元気に山頂に到着。

山頂からの笹子峠への下山路は最初は急で、右側が切れ落ちた

ところもあったので、慎重に下る。しばらくして振り返ると黄葉した

カラ松の向こうに笹子雁ヶ腹摺山の山頂見えてきた。

紅葉の尾根をひたすら下る。

遠くに奥秩父の山々が見える。

うっすらと甲斐駒ヶ岳が見えていた。

赤や黄色に彩られた山腹

紅葉を楽しみながら下る。

ひときわきれいに紅葉したカエデの樹

黄色と赤のコントラストがきれいだ。

笹子峠に到着。ここは昔甲州街道の難所として旅人が苦労して歩いた道だ。

笹子峠から少し下ったところにある旧国道20号線の笹子隧道。

今では通る車もなく神秘的だ。

紅葉した山を眺めながら下る。

旧甲州街道を下っていくと、巨木の杉が現れた。これが樹齢1000年と言われる

「矢立ての杉」だ。幹回り14.8m、樹高28m、周囲9mの巨木である。

戦国時代に戦場に赴く兵士が必勝を祈願して子の杉に矢を放ったことから

「矢立ての杉」と言われるとのこと。思わず感嘆の声を上げるほどの迫力だ。

昔の旅人の苦労をしのびながら旧甲州街道を下る。

ようやく新田の集落に下りてきた。

国道20号線を笹子駅に向けて歩いて振り返ると、右側の奥に

今日登った笹子雁ヶ腹摺山が見えてきた。

下山後のお楽しみの笹一酒造に到着。

酒樽に気分も盛り上がる。

お楽しみの試飲。これで600円。これでは満足できず、

純米吟醸の「笹一」を1本購入し、飲んでようやく満足。

お土産に1本購入した。家で飲むのが楽しみ。