コロナや病気で3年間ご無沙汰だった夏山登山に今年(2022年)の8月ようやく団地の仲間4人と一緒に八ヶ岳の阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳の周回登山をしてきました。体力も落ちているため、昔なら1泊2日で歩くコースを2泊3日としました。そのため山小屋に早く着いてしまうため、宴会が盛り上がりすぎ、足よりも胃が疲れました。

 八ヶ岳周回登山の1日目(8月6日)は美濃戸から行者小屋まで苔むした樹林の中の登山道を2時間半の行程です。久し振りに10キロを超えるザックを担ぐため、ゆっくりと八ヶ岳特有の苔むしたシラビソの林を楽しみながら歩きました。行者小屋には午後1時前に到着し、直ちに生ビールで乾杯。その後夕食まで行者小屋の前のテーブルで持参したワインや焼酎を飲みながらの宴会が続きました。

 八ヶ岳周回登山の2日目(8月7日)は今回の山行のハイライトです。行者小屋からまずは中岳のコルを目指し登り、中岳のコルからは岩場が続く登山道を登り阿弥陀岳へ。阿弥陀岳の山頂でははこれから登る八ヶ岳の峰々、富士山、南アルプス等の大展望を楽しみました。続いて中岳を越え長い鎖場を登り赤岳へ。人気の赤岳山頂では写真撮影のための渋滞を体験。コロナ禍でも今年は登山客が戻っていることを実感しました。赤岳展望荘でコーヒータイムをゆっくり取りとって英気を養ってから、今日最後のピークの横岳に向かいました。岩場の続く横岳を超え、今日の宿「硫黄岳山荘」に午後2時20分に到着。すぐに生ビールで乾杯。今日は一日中天気も良く展望にも恵まれ素晴らしい登山となりました。

 八ヶ岳周回登山の3日目(8月8日)、硫黄岳山荘前からは日の出を見ることができましたが、その後稜線はガスに覆われ、硫黄岳山頂は霧の中で何も見えず。やむなく赤岩の頭まで下ると霧が晴れはじめ、今回登った峰々が霧の中から姿を現しました。その後赤岳鉱泉経由で美濃戸にのんびりと下山しました。出発前は天候の不安があったものの、天候に恵まれ同行の3人も大満足の久し振りの夏山登山となりました。

 今回は山小屋では4人で個室に泊まったため、他の登山客との接触は少なく、同行の4人も抗原検査で陰性を確認しており、コロナ感染の不安もなく安全な登山を楽しめました。

 

<コースタイム>

8月6日:美濃戸9:35~12:35行者小屋

8月7日:行者小屋5:35~6:50中岳のコル7:00~7:30阿弥陀岳7:45~8:10中岳

      コル8:15~8:35中岳8:50~9:50赤岳10:15~10:45赤岳展望荘11:15    

      ~12:50横岳・奥の院13:15~14:15硫黄岳山荘

8月8日:硫黄岳山荘5:55~6:20硫黄岳6:25~6:45赤岩の頭7:20~8:20赤岳鉱泉

             9:10~11:00美濃戸

美濃戸からは南沢沿いの道を歩き、行者小屋を目指します。

 

南沢の登山道は八ヶ岳特有の苔むしたシラビソ林の中の道。

登山道沿いにはイチゴがたくさん生えた場所があり、甘いイチゴを食べました。

行者小屋が近づいてくると、赤岳から横岳の稜線が見えてきました。

行者小屋に到着。さっそく生ビールで喉を潤します。 汗をかいた後の生ビールは美味い!

飲んでいると、ガスが晴れ、横岳の岩峰が姿を現しました。

赤岳も見えてきました。

時折ガスが出てきます。ガスの中に現れる大同心が素晴らしい。

2日目。朝5:35に行者小屋を出発し、中岳のコルを目指します。

 

横岳と赤岳の稜線から太陽が顔を出しました。

逆光の中、赤岳のシルエットが素晴らしい。

見上げると阿弥陀岳が聳え立っていました。

森林限界を超え、中岳のコルが近づいてきました。

そろそろ高山植物も見られるようになってきました。

(左)イブキジャコウソウ(右)ヨツバシオガマ

(左)オトギリソウ(右)ウメバチソウ

(左)イワブクロ(右)ミヤママンネングサ

中岳のコルからは急峻な登山道を登り、阿弥陀岳を目指します。

阿弥陀岳山頂からは富士山、権現岳、南アルプスなどの大展望が広がります。

雲海の向こうにかすかに富士山も姿を現しました。

阿弥陀岳の急峻な登山道を下り、登り返した中岳からの阿弥陀岳

中岳を下ると今日のハイライト、赤岳の登りです。

赤岳の登りは鎖場が続きます。

赤岳山頂直下、最後の登りです。

赤岳山頂に到着

赤岳山頂からの眺め。(権現岳)

次は横岳を目指しましす。

赤岳からの下りも急な岩場が連続します。

横岳も高山植物が一杯です。

(左)トウヤクリンドウ(右)ミヤマナデシコ

横岳も岩場が連続します。

横岳山頂までもう一息です。

12:50横岳の主峰奥の院に到着しました。

横岳の急峻な斜面にはお花畑が広がっています。

横岳十三の最後の難所の「蟹の横這い」

大同心を左手に眺めながら硫黄岳山荘を目指します。

 

大同心の向こうに阿弥陀岳が見えます。

硫黄岳山荘への斜面はコマクサの大群落が広がります。

珍しい白花のコマクサを見つけました。

硫黄岳山荘に午後2時15分に」到着。今日も夕食まで宴会です。

8月8日(3日目)の朝、4時半前です。東の空が赤く染まり始めました。

時間がたつにつれガスが湧いてきて、幻想的な日の出となりました。

硫黄岳への登りはガスの中。山頂についてもガスは晴れず、展望はありません。

赤岩の頭まで下って、ガスが晴れるのを待っていると、

期待通りガスが晴れはじめ、硫黄岳山頂が姿を現しました。

続いて、横岳から赤岳、阿弥陀岳も姿を現しました。

今回の山行で登った山々を最後に臨むことができ、感激もひとしおです。

赤岳鉱泉への下りでは時折木々の合間から赤岳、横岳を眺めることができました。

木々の合間から望む阿弥陀岳。本当に立派な山容です。

主稜から外れているため、登る人が少ないのは残念です。

赤岳鉱泉からの横岳

赤岳鉱泉からの赤岳、横岳

赤岳鉱泉からは北沢沿いの登山道を下り、振り返ると大同心が見えました。

♪八ヶ岳よさらば、また来る日まで♪