■この花を「俺が咲かせた」と語らぬ 自己顕示せぬ肥料(こやし)にならふ
■真実の愛つらぬけば阿修羅のごと たましい込めた鬼になりませう
■泣きなさい言葉になるまで泣きなさい 涙の房が愛の繭となる
■春蠢(うご)き草木は花をつけたるが 我が恋の枝は蕾(つぼみ)ひらかず
■哀しみの夜をつらぬく火矢ありて 胸をえぐらば愛は昇華する
■善きこころ清かな枝に咲きたれど 花散るごとくはかなくもあり
■閉ざされし心の扉ノックする 春の天使が我にも来るか
■あげましょう私の「時」をあげましょう 多忙な人はご自由にどうぞ
■我が寂野なぐさめたるは朱に染まる 野いちごもぎてくちびる寄すとき
【節草庵からの風頼り】 ラブソングを歌いなさい