過日、題名のない音楽会に『裸足のピアニスト アリス=沙良・オット』と題して出演していました。


私が小出郷文化会館の館長当時の2005年2月21日(日)にアリスさんを招聘しています。

会館の優れた音響と環境に好意を持ってくださったプロデューサーとスタッフのご尽力で実現した企画でした。

なんと小出郷でアリス=沙良・オット(当時17歳)さんの世界本格デビューCDのライブ・レコーディングが叶います。

これに合わせて会館10周年『音楽・地域・未来』シンポジウムを演奏前に開催していました。

このライブ・レコーディングはアリスさんの要望により中越大震災の復興支援として演奏する予定でした。

『音楽・地域・未来』シンポジウム⬇️

残念ながらアリスさんはインフルエンザにかかり中止となり、急遽シンポジウムを延長して対応しました。


このライブ・レコーディングは12月9日(金)に延期してリベンジ演奏会を果たしています。

その後、2008年に会館の人気事業『響きのコンサートシリーズ』出演が決定します。


待望の第3回のアイスランド交響楽団の共演ピアニストとして演奏が決まっていました。


しかしながら、2008年9月15日にリーマンショックが起こりアイスランド交響楽団の来日ができなくなります。

そこで、ともに共演予定だったヴァイオリストジョセフ・リンさんとのジョイントリサイタルに変更しています。


アイスランド交響楽団が不在の中、588人の聴衆はお二人の圧巻なる演奏に酔いしれました。

私が好きなアリスさんの演奏はリスト作曲のラ・カンパネラで時々YouTubeで聴いています。

2019年アリスさんは30歳の時に多発性硬化症と診断されたこと公表し演奏活動を休止しています。


2022年から活動を再開させて世界各地で演奏続け好評を博しています…元気になって何よりです。

【題名のない音楽会】2024.1.13.

アリス=沙良・オットさんを知る「3つのキーワード」に沿って演奏をお送りしています。


1:「3つのグノシエンヌ」第1番より
作曲:E.サティ
ピアノ:アリス=紗良・オット

2:「24の前奏曲」より第4番
作曲:F.ショパン
ピアノ:アリス=紗良・オット

3:「前奏曲 嬰ハ長調」
作曲:チリー・ゴンザレス
ピアノ:アリス=紗良・オット

♪4:「24の前奏曲」より 第15番 「雨だれ」
作曲:F.ショパン
ピアノ:アリス=紗良・オット

古い音楽をどうやって今の人たちに届けたらいいのかを考えるのが、私たちの課題であり挑戦と語っています。

そんな馴れ初めなどを回想しながらアリスさんのショパン作曲『前奏曲 雨だれ』を聴き陶酔しました!

【アリス=沙良・オットプロフィール】

且本人とドイツ人の両親の下、ミュンヘンに生まれる。ドイツ語圏を中心とする地域でのピアノコンクール優勝経験を持っています。

オーストリアのザルツブルク・モーツァルテウム大学でカール=ハインツ・ケマリンクに師事。4歳から本格的にピアノを学び、わずか5歳で最初のコンクールに入賞。

95年ドイツ連邦青少年音楽疇楊。~-)砂第1位受賞を皮切りに、97年スタインウェイ国際、98年イタリア・リゲコンクール優勝!

99年ハンブルク音楽ホール・スタインウェイ・コンクびに特別観客賞。2000年グロートリアン・シュタインヴェーグ国際、ミュンヘン・カール・ラング各コンクールで全て第1位受賞!

03年タリ・―)'・ヤング・ミュージック、ケーテン・バッハ各コンクール第ツブルグ音楽祭、バイロイト音楽祭に出演。

ドブレンデル、ラルス・フォークトなど、多くの第一級ピアニストから絶賛を博しており、04年にはデビューアルバムも発表、将来が注目される逸材。

父親がドイツ人、母親が日本人。日本語・ドイツ語・英語を流暢に話せる。日本語はミュンヘンの日本人学校で身につけました。


2008年にはドイツ・グラモフォンと専属契約を結んでいます。