青 or 赤
「目の見えない人に青色の見え方を伝えることは出来ない」の証明
IFの話
もし人が、青と赤の見え方で分類されるとしたら
分かりやすく、あるこの命題で分類されたAとBがいたとしよう
Aには青色の感じる色がBにはAの感じるところの赤色に感じるとしたら。
つまりAには海は青。BにはAでいう赤色に海が染まって見えるわけだ。だがBはそれを青として認識しているという。
面白い命題を見付けたつもりだったが
AとBの日常生活にはなんら支障はないという
結果が出るのが容易に分かるだろう。
空の(Aから見た)青さと(Bから見たAにとって赤い)青さは見た目上違えど日常生活上なんら支障はない
信号など、(Aから見た)危険な赤色も、Bから見ると危険な(Aでいう)青色として認識されているのなら支障はないだろうからだ。Bが青を見て(Aでいうところの赤色が)落ち着き、ヒーリングや低温のイメージを持つのなら。というと分かりやすいかもしれない。
まぁだがここで支障が出ていたなら面白くない。
支障なんか出ていたら私たちは普通に生きていけないし第一こんな命題は要らない。
問題はここからだ。
さらにIFの話。
そして証明への道筋。
Bがもし盲目だった場合
さて困った。
AはどうやってBに空の青さを伝えればいいのだろうか。
そしてこれは絶対に不可能だということを言っておこう。
Aの思っている青とBの思っている青は感覚は同じでも見え方が違う。(盲目の人に見え方なんて無いなんて言われてしまえば終わりだが)
そんな状態でたとえなんらかの方法でAがBに自分の認識する青を伝えられたとしてもそれはBにとって赤であるわけで完全に伝わってはいない。
だがAにとってそれは唯一無二の青だからそれ以外に何も言えないわけだ。
そしてさらにここでは別の矛盾が存在する。
今、サラっと「なんらかの方法で」と文を繋げたが、果たしてそんな説明は存在するのだろうか。
否、自分には見付けられなかった。
同じことを繰り返すかもしれないが
Aの青はBにとってAでいうところの赤になってしまう。
だからAはBに自分の青を説明するとき赤を説明しなければいけないのだ。
しかしAはそんなこと知らない。
涼しそうな色、冷たそうな色、寒そうな色
それは全て青色だろうが、見え方は違う。
絶対にAのいう青をBに説明することは出来ないのだ。
人それぞれ違う脳を持つのだから
誰かの脳の中を覗いたところで
それを判別するのが別の脳だとしたら意味は無い。
根本的なことかもしれないが誰にも分からないこと。
探れば奥は深い。哲学ってこういうことなんだろうな。
何言ってんのやオレ←