第三話「白いマットのジャングル」
前回、ぺどっぴはプロレスのリング上に 現れるという結論に至った探検隊一同。しかし、彼らには大きな問題があった………
ヒロ「よし。つまり俺達がリング上で熱い試合をすればぺどっぴはそれにつられてやって来るわけだな。おい、デルリオ、次の試合っていつだっけ?」
デルリオ「俺らは学生プロレスサミットに参加しないから、次の試合は来春五月の学生天国興行までないね。」
ヒロ「五月!?ずいぶん先だな。この探検隊シリーズが五月まで続いている保証もないのにそんな先まで待てるか!!」
SWSスタッフ「じゃあどうするんですか?」
ヒロ「仕方がない。今日はちょうど練習日だし、練習場で本番さながらの熱い練習試合をやろう。」
水嶋弘、探検隊一行は、帝京大学の練習場に向かった。練習場にマットを敷くため二階の倉庫に向かう。と、次の瞬間!!
ヒロ「何だあれは!?」
突如、まるで巨大な丸太のようなマットを丸めたものが探検隊めがけて転がってきたのである。
が、危機一髪、今回から新しくメンバーに加わったNUWA所属、スパン・キングストンが丸太を受け止めた!!
スパン・キングストンの恵まれた体格と反射神経が隊員を救ったのである!!
ヒロ「危なかったな…皆!気を引き締めるんだ。」
何とかマットを運び出し、練習場にマットを広げる隊員一同。
が、次の瞬間!!
「ウワァーー!だ、誰かぁーー!」
新人隊員であるカウパールーパーの体に、まるで大蛇のような、マットを纏める紐が巻き付いたのである!!
ヒロ「皆!早く引き剥がすんだ!!」
………何とか一命を取り留めたカウパールーパーだったが、これ以上の捜索は危険と判断したヒロ隊長は、本日の捜索を打ち切ったのである…
改めて、探検の危険さが身に染み、気を引き締める探検隊一同であった。
………続く。