久しぶりに出版本の批評を。
・日本人は炭水化物を抜くべきではない
・日本人は筋トレをしても筋肉は付きにくく痩せにくい
・日本人はヨーグルトを食べると効果は無く、逆にアレルギーを起こす事も
等々…。
なんか、各方面のフードファディズムに陥っている人や筋トレ馬鹿から批判が殺到しそうな本ですね。
特に糖尿病に関して。
糖尿病予防としては、食べることに関してのみ、しかも誰でも認知している当たり前の事実しか書いていなかった。
というか、この本は糖尿病予防の為にするべきことを結論づける性質のものではないし、そもそも糖尿病の予防や発症原因及び治療はその人の生活習慣如何なので安易に書けるワケがない。そんな事をしたら巷のインチキ民間療法と変わらない。
糖質制限セイゲニスト諸君の稚拙でアホらしい布教活動の成果で、炭水化物摂取量が年々減りつつあるのは事実。未だにフードファディズムに陥る人間が多いから、糖質制限なんて簡単には廃れないと思う。
拙者にはその分プゲラし、ストレス発散の機会が増えるだけですが。
当然ながら糖質制限普及に比例して、炭水化物摂取量が減るので総摂取エネルギーも減少傾向にある。
なのに、予備軍含めてⅡ型糖尿病患者は一向に減らない。
拙者が以前記事にしたように、食の欧米化によりマグネシウム摂取量が減った事も理由の一つ。
だが、それだけではないんだなw
どこぞの耄碌糖尿爺さんが糖質制限普及により糖尿病患者急増に歯止めが掛かった万歳等とブログで寝言をほざいていましたが、
糖質制限が普及している割に糖尿病患者数が増えているのでは効果ないでしょ。
患者急増に歯止めがかかった万歳とかレベル低すぎw
全て批評してしまうとネタばらしになってしまい営業妨害になるので一部しか書けないが、
例えば、沖縄県は元々は質素な食事で糖尿病発症率は低かったが、米国の統治下になって以来現在では糖尿病発症率が悪くなっている。
理由として食の欧米化により脂質摂取量が増えてしまったのは勿論だが、もう一つある。
総摂取エネルギーが減ってきているという事に関連している。
健康な人というのは「体力的活動をした分エネルギーを補充する」のだが、糖尿病患者はもれなく「食べてから動く、エネルギーを前借してから動く」生活なので、取り巻く環境によって予定していた体力的活動が出来ないと摂取エネルギーが余ってしまう。当然ながらその分は脂肪に変換されてしまうからどんどん脂肪を溜め込んで不健康になる、というワケ。
こうなればその人には朝食も害だろうね、ご愁傷様。
これぞ典型的自堕落。
摂取エネルギーが減少していても、"米国の統治下に置かれて"以降悪化したのは…
あとは調べて欲しい。
これはこの著者が言う冒頭の"筋トレ否定"にも繋がるので、深くは言えない。どこぞのアホ信者がまた発狂するだろうし。
例えばジムが自宅から5km先にあるなら、ジョギングしなくてもいいが拙者は最低一時間かけて歩くけどな。特に晴れた日はね。時間が勿体ない云々で移動するのに乗り物なんかに頼ると…我が国は日本だから、ね。
拙者は有酸素運動をバカにしてねーし、必要と考えている。
寧ろ日頃歩いて体を動かさないから糖尿病になるんじゃねーの、という事が書いてあるのね。
よく歩き、未精製の穀物や野菜・海藻・大豆類、そして魚を摂取していたから昔は糖尿病発症率が低かった、と。
ここに糖尿病患者が増える本当の原因があるように思いますね。
糖質が悪い、いや脂質が悪いと言い争う事自体がレベルが低く間違っているって話。
言い争えばそれだけ、ネット情報が本当の健康法から遠ざかっていくのではないか、と。
食べ物ばかりに病気の責任を押し付けたがるからね。
やはりこの本も、生活習慣の改善を前提に治療しないと糖尿病は治らないのに、その点は具体的に書かれていなかった。
残念だけれども仕方がない。
セイゲニストに生活習慣の改善を説くと、殆どの場合図星だから攻撃的になる。
正論も時として悪だ。だが、正論は正論。拙者は考え方を変えるつもりはない。
日本人なりに糖尿病等の生活習慣病やガンの予防をしたいなら、寧ろ以前紹介した本の方ががヒントになるでしょう。
こちらは年代は古いものの現地調査に基づくからWELQなんかよりも遥かに信憑性が高い。
日本の長寿村・短命村―緑黄野菜・海藻・大豆の食習慣が決める 1,028円 Amazon |
この本、今までに何度も取り上げていますが、ヒントしか書かれていないからこそお勧めするんです。
自分の健康管理のための情報まで他人に依存するのは愚か者のすること。
日頃からWELQなんてインチキ健康法に縋りついているから、長期的安全性すら確立されていない糖質制限に嵌る。
一時的に体重を落とせても己の生活習慣が乱れたままで解消されないので根本的に解決出来ていないという事だ。勿論、その状況で糖尿病が治るなんてあり得ない。
去る12/16、紀尾井ホールにて「クリスマス・オルゴールコンサート」が開催されました。
今年も鳴り響く音色に副交感神経優位になりウトウト。リラックス効果半端ない。音量が一際大きいストリートオルガンで起こされる、というパターンでした。
※両端の台車が付いているのがストリートオルガン。人気が高いです。