ここから脱出たければ恋しあえっ1 | かるーく紹介日記

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ここから脱出たければ恋しあえっ1


 東京こうていわ。竹井10日さんの手がけた作品の中で始めての完結作、「脱恋」の紹介を始めます。竹井10日先生といえば、「東京皇帝」や「がをられ」の作家さんですね。

 竹井10日先生の作品は、色々と複雑怪奇なことで有名ですね。八坂の門、ポケロリ、東京皇帝、がをられ、脱恋、10歳の保体など、全て繋がっているようで、繋がっていないようで、繋がっている。そんな感じです。




以下本題





 人は皆、何かに閉じ込められている。

 社会に、人生に、家庭に、学校に、会社に、そして、自分自身に……。

 生きている限り、誰もがその檻の中から出ることは出来ない。



 この物語は、閉じ込められた密室の中で―――――。

 恋と愛と知恵を武器に、その檻を破り、自由の翼を得ようともがく―――――。

 ―――――少年少女達の戦いと恋愛の軌跡である。


(「ここから脱出たければ恋しあえっ1」冒頭より)




1巻あらすじ

 鍵翼高校に通う好青年・高炎寺悠真は、いつものようにクラスの女子と談笑していると、突如、謎の猫耳半宇宙服の少女・名無しさん@嵐属性と量産型名無しさんたちによって鍵翼高校の旧校舎の地下倉庫に閉じ込められてしまう。そこで一緒に閉じ込められていたのは、同じ学年の氷藤美羽だった。

 二人は、何とか地下倉庫から脱出した悠真は、美羽と共に旧校舎を探索するが、窓はコンクリートで固められ、出入り口は溶接されていた。仕方なく、(新)校舎の方へ行くと昇降口のところで悠真の妹・高炎寺乃々とメイドの岩井椛が居た。二人と合流し、四人になったのも束の間、名無しさんの姿を見かけた四人は、猛追跡の末、講堂にたどり着く。そこには名無しさんの他に渡雷紫苑と闇城千早が居た。

 計六人となった面々に名無しさんは高らかに告げる。

この密室高校から脱出したければ、恋し合え!!




――これは、密室高校に閉じ込められた六人の少年少女の過去と今を繋ぐ恋愛の軌跡である。




登場人物

 登場人物は、「炎」「氷」「雷」「岩」「闇」「無」「嵐」とRPGの属性のようなものが苗字に入っている。




高炎寺 悠真(こうえんじ ゆうま)

 鍵翼高校204組。明るく誰とでも仲良くなれるような好青年で、女子とよく話している。話題に上がるのは「名古屋の統計」が多い。カラオケの十八番は千歳空港流氷慕情(作詞作曲・愛籐四菜)である。

 過去には、とても絵の上手い少年で、有名な芸術家が買いに来るほどであった。しかし、事故の際に妹の乃々を庇い、利き腕を負傷。大変なリハビリの末に、日常生活に支障がない程度まで回復したが、昔のように繊細な絵を描けなくなった。今でも腕には傷が残っている。

 閉じ込められた鍵翼高校の美術室に、かつて描いた絵があり、それを美羽が見つけてきたことで発覚した。

 1巻終了時点で、美羽と紫苑から告白を受け、どちらとも付き合うと言いきり、公認の二股をかけている。




氷藤 美羽(ひょうどう みう)

 鍵翼高校2年生。ツンデレ口調で、物事に素直になれない性格。ヘッドホンとツインテールで、幼児体型。幼児体型に関しては、美羽に言うと激怒して噛み付いてきたり、蹴ってきたりする。

 過去には、ニューミステリアン進化大学付属研究所と言うIQ180以上の天才と呼ばれるもの達が選ばれ、次世代の人類について研究する世界随一の探求機関に所属していた。そのためテストの点も非常によく、毎回トップである。主な研究は、人間の意志、記憶を他人に移す研究。そして、それがその人本人と言えるのかどうかと言うこと。

 また、悠真に、友・エイプリル・アディスンと同じことを言われ、悠真のことが好きになる。

 1巻終了時点で、紫苑と共に告白して、悠真の恋人になる。




渡雷 紫苑(わたらい しおん)

 鍵翼高校307組。薙刀部部長。高校内に閉じ込められた中で、一番年長だと思われる。頭が固く、頑固で、軟派な様子を嫌う。当初、悠真のことも、あまり褒められる様子でなく、少し嫌っているようにも見えた。

 過去には、姉を尊敬していたが、姉が自分からの尊敬に応えるために努力し続け、精神が崩壊し、紫苑が自分に追いつかないようにするには、紫苑に傷をつけ、一生追いつけないようにすればいいと言う結論に至らせるまでになってしまった。そのことから、紫苑は、自身の選択を間違えないように、としていた。しかし、悠真に「間違えた時はどうするのか、正しい選択が選べない時はどうするのか」と問われ、そして、悠真が「間違えそうになったら俺が注意してあげますよ」「ずっと」と言ったことを切欠に、好意を持つ。

 1巻終了時点で、美羽と共に告白して、悠真の恋人になる。




高炎寺 乃々(こうえんじ のの)

 鍵翼高校1年生。悠真の妹。竹井10日作品ではおなじみの血縁の超ブラコン妹である。兄への好意は狂気じみたところもある……が、竹井10日作品の妹は、だいたいそんなもんである。頭に、悠真から貰った「SK・プーさん」を頭に乗せている。




岩井 椛(いわい はな)

 鍵翼高校204組。高炎寺に仕えるメイド。幼い頃は、メイドではなく悠真の友だちだった。現在はメイドとして、悠真に仕えており、下僕扱いを受けている。

 頭にハイビスカスの花飾りをしているのが特徴。

 東京皇帝で言う、八田雪絵のような扱いである。




闇城 千早(あんじょう ちはや)

 今回、唯一、閉じ込められた側の人間で、鍵翼高校の生徒ではない。記憶喪失で自分の名前すらも分かっていなかった。名前は、生徒手帳より判断したもの。

 見た目は完全に美少女であるが、制服は男子の制服を着ている。その体には、なにやら特殊な事情があると思われるが……。




名無しさん@嵐属性

 宇宙服にフルフェイスヘルメット、そして猫耳というファンキーな見た目で、素顔は分からない。また、生脚が見えるのも特徴。2ちゃんねらーのような言動をする。ヘルメットに文字が表示されて「うおっ、前が見えねぇ」はお約束。




感想

 いや~、やっぱり出ました、「愛籐四菜」。この名前がでるとホッとしますね。安定の竹井10日先生です。

 いや~、東京皇帝ももう完結間近ですし、かなり悲しいですね。

 ですが、まあ、がをられのアニメ化は嬉しいですね。嬉しい悲鳴が上がりそうですね。ひらめぇ!……魚類?と、嬉しい悲鳴を上げたところで、1巻の感想を締めさせていただきます。