こんばんは

SWL leather & silver
エスダブルエル

スタッフの田島いづみ たしまいづみ です。

昨日の記事でご紹介した、F様からオーダーいただいたこちらの楽譜入れ



受け取ってくださったF様からは、なんと13枚にも及ぶお手紙を頂戴しました。
そこには楽譜入れに込められたストーリーと感謝の思いが綴られており、
感激しながら読ませていただきました。



いただいたお手紙の中から、F様の想いをご紹介します。

F様には、昨年夏の群馬展示会で初めてお会いしたのですが、
その時「出会った瞬間、この方に想いを込めた品を作っていただきたい」と思っていただき、オーダーして下さったそうです。

「革製品はある意味万年物、一代でも共に生き時間を重ねつなげていってくれますが、更に次の代へ脈々と流れを深めてゆくことが可能です。」と、楽譜入れをオーダーくださった時に、楽譜入れと共に思う存分生きたのちに、誰に託すかという事も考えてらっしゃいました。

高校の先生をされていたF様には、たくさんの教え子さん達がいらっしゃり、今も交流されていますが、お子様はいらっしゃいません。そこで強い絆で結ばれてらっしゃる教え子のお一人で、所属されている合唱団でピアノ伴奏もされているプロのピアニストであるS様に託すと決められました。

その想いが刻まれているのがこちらのネーム彫り。
Setsuko to Sumi、F様からS様へと受け継がれることが記されています。


事前にS様に楽譜入れの事をお話しされていたF様、
楽譜入れが到着すると早速S様にもお見せくださいました。

▼こちらが楽譜入れをF様・S様お二人で持ってくださっているお写真です。


S様にお披露目された後に、F様からこんなメールをいただきました。

「楽譜入れを手に取ったSさんは、動画でお見せしたい感激振りでした。
彼女が抱えると何とも似合っていて、動悸がするほど嬉しかったです。
確かに譲るのはSさんですが、まだ 私 生きそう(笑)
経年変化も見届けたいし、プロのピアニストであるSさんの心の支えと、演奏への自信にもなって欲しい楽譜入れですから[共有して 所有する]ことに致しました。」


という事で、何とお二人で共有して使ってくださることになったのです!

こちらが楽譜入れがとてもお似合いのS様▼
東京でもリサイタルなどでご活躍なさっているそうで、
早速、この楽譜入れはお二人の間を行き来しているようです。



実は、S様からもお手紙を頂戴いたしました。
そこにはこんな想いが綴られていました。

「恩師F様のご好意により素晴らしい作品を触れ合う時間をいただけましたことを、心より幸せに存じます。・・楽譜入れは、色や佇まい全て気に入りましたが、特に先生と私のサインには“ぞっこん”です。二人のSがト音記号のようです!」


確かに、言われてみればSはト音記号のようで、
音楽を愛するお二人にはぴったりでしたね。

さらに、この楽譜入れを入れるための【《楽譜入れ》入れ 】を、
S様のお母様が作ってくださったそうです。
こちらが送ってくださった写真です▼


この【《楽譜入れ》入れ 】を作ることが、S様のお母様にとっても喜びだとおっしゃって下さっていたそうで、私たちのつくったものが喜びの連鎖を生んでいることに感動させられました。



さらにさらに、3月の末には、F様の所属されている女声合唱団のファーストコンサートがあったんですね。楽譜入れを撫でては「どうか 暗譜出来ますように」と呟きながら練習に励まれていたF様、本番も無事楽譜なしで歌いきり、コンサートも大成功だったそうです。

コンサートの様子が載った新聞記事の写真を送ってくださいました▼
最前列右から4人目がF様、伴奏をなさっているのがS様です。


コンサートを無事に終えたF様からはこんなメールが。

「【楽譜入れ】のお陰です。
田島さんとが私達のために、渾身の想いを込めて作ってくださった、魂のこもった楽譜入れが、支えになってくれました。」


そして、最後にF様のお手紙から。

「この楽譜入れは、真に心を許しあい、ゆるぎない信頼関係で結ばれた他人から他人へと、守り神のように伝えられていくことになります。そんな人の絆をつないでくれる特別な一品なのです。田島隆治さんという稀有の職人さんが手がけて下さった入魂の一品であるからこそ、こういう崇高な役割をになってくれるのと確信しております。物が物を超えて心そのものという象徴的な存在になりました。

届いた荷をほどき、初めて楽譜入れを手にした時、
“私は孤独ではない、これからの人生が豊かなものになる“
と信じることができたのは、以上の理由からなのです。

大切に、大切に、でも思う存分 相棒として、私と共に生きてもらいます。
そして次代にしっかり手渡しします。」


私たちが製作した物が、物を超えて人と人とを繋ぐ存在になれていることに、
感動させられました。

たかが楽譜を入れるための器ですが、それ以上の物として愛され、
またそこから新たなストーリーが生まれそうな、、、
そんな特別な物にしていただけた事に、感謝の想いです。

F様・S様、たくさんのストーリーと想いをお伝えくださり、ありがとうございました。

末長く、お二人で仲良くお使いいただければ嬉しいです。




この楽譜入れについてはフルオーダーのアイテムになりますので、
詳細はお問い合わせください:問い合わせフォーム

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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