2度のがん手術を乗り越え、愛知県岡崎市の蓑谷佳夫さん(66)が、丸太を組み合わせたログハウス造りに取り組んでいる。蓑谷さんは「夢があったから前向きになれた。陽光を浴びながらロッキングチェアでのんびりしたい」と完成を夢見ている。【佐野裕】

 蓑谷さんは自動車会社に勤めていた50歳のころから「岐阜の高山生まれなので、身近に感じる木の中で暮らしたい」と、ログハウスにあこがれていた。04年6月に定年退職し、専門学校で建築のノウハウを学び同12月から同県新城市作手でログハウスを造り始めた。自宅から現場まで約35キロを、1時間かけ通った。ほぼ1人で設計から建設までやり、トラックに載せたクレーンで丸太をつり上げ、積み重ねていった。

 建設途中だった3年前、胃がんが判明し胃の4分の3を摘出する手術を受けた。52キロあった体重は45キロに減った。「元気になったら絶対に完成させる」との思いが支えた。手術から7カ月後、作業を再開。ところが、外観の完成直前の09年4月、今度は前立腺がんが見つかり、再び手術を受けた。蓑谷さんは「2回目のがんは、さすがにショックだった」と振り返る。

 夢をあきらめなかった。元気になり、09年8月から再び作業を始め、10年3月に外観を完成させた。平屋建て約80平方メートルで、丸太を13段積み重ね、屋根に両開きの窓を設けた。蓑谷さんは「子供の成長を見ている親と同じ心境で造っている」と言う。6月初旬から内装作業に取りかかる。完成時期の目標を決めていない。蓑谷さんは「造っていると、わくわくする。できた時が完成ですね」と笑った。

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