ひどい。こんな事がゆるされるのか!!http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120126-00000131-san-soci
>■「判決覆す見通しない」
乗客106人が死亡した平成17年4月のJR福知山線脱線事故で業務上過失致死傷罪に問われたJR西日本の山崎正夫前社長(68)を無罪とした神戸地裁判決について、神戸地検は25日、控訴しないと正式に発表、26日午前0時で無罪が確定した。遺族の多くが控訴を求めており、地検は今後、控訴を見送った経緯を説明する。
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山崎前社長は、安全対策を統括する鉄道本部長だった8年12月、現場カーブが急曲線化されるなどして事故の危険性が高まったのに、自動列車停止装置(ATS)の整備を怠ったとして起訴された。今月11日の地裁判決で岡田信(まこと)裁判長は「事故を予測できなかった」として禁錮3年の求刑に対し無罪を言い渡した。
神戸地検の小尾仁(おび・ひとし)次席検事は会見で「全ての証拠を検討しても、有罪判決を獲得できる見込みは乏しいと考えた」と説明した。
関係者によると、神戸地検と控訴審を担当する大阪高検内部では「控訴して高裁の判断をあおぐべきだ」との意見が大半を占めた。
だが、検察内部には「都合のいい証拠に力点を置いている」と山崎前社長の起訴そのものを疑問視する意見などもあり、最高検は控訴に難色を示した。
検察内部で2審で新たな立証が可能か協議したが、最終的に「1審判決を覆す新証拠が得られる見通しが立たない」と判断した。
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■遺族ら「責任問えず歯がゆい」
JR西日本の山崎正夫前社長の無罪判決への控訴を神戸地検が断念した25日、事故の遺族らは落胆をあらわにする一方で、裁判の結果を冷静に受け止めようとする声もあった。
妻=当時(63)=を亡くした兵庫県西宮市の西野道晴さん(72)は「難しい裁判だとは思っていたが、これだけの大事故なので、誰にも責任が問えないのは歯がゆい。山崎前社長に特別な感情はないがむなしく思う」と落胆する。
長男=同(33)=を亡くした同県伊丹市の大前清人さん(71)は「有罪判決を望んでいたので残念」とした上で「裁判を傍聴し、山崎前社長1人に責任を負わせることに限界を感じていた。裁判が終わって一区切りついた」と冷静に受け止めた。
長男=同(18)=が犠牲になった同県宝塚市の福田博文さん(56)は「山崎前社長ではなく、JR西の責任をこれからも問い続けたい」と語った。
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■「ご遺族に深くおわび」
山崎正夫前社長のコメント「私としては、今後とも、被害者への対応や安全の推進に努めます。改めまして、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族、おけがをされた方々とそのご家族に深くおわび申し上げます」
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■歴代3社長 公判に波紋
福知山線事故をめぐっては、神戸地検が不起訴処分としたJR西の元相談役、井手正敬(まさたか)被告(76)ら歴代3社長も検察審査会の議決を受けて平成22年4月に強制起訴されている。
3社長については現在、神戸地裁で公判前整理手続きが行われている。いずれも無罪を主張する方針で、審理は山崎前社長を無罪とした岡田信裁判長(56)が担当。前社長と同様に現場カーブへ自動列車停止装置(ATS)を整備しなかったことが過失とされており、共通する証拠も多い。法曹関係者の間では、3社長の有罪立証はより困難になったとの見方が強い。
これに対し、検察官役の指定弁護士は「安全確保より経営効率に傾きすぎていなかったかなど、(山崎)前社長の公判にはなかった経営判断の視点からも、予見義務を検証する必要がある。無罪確定の影響はさほど大きくないと考えている」としている。
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