「はーい!韓国映画ばかり見てると
思われてるけど、日本映画も見てます。
でもねえ、日本映画ってハリウッドと違い、
なかなか説明が難しい映画が多くて。
今、いつもおじゃましているいとっぺさんの
ブログで、国宝をあげてくださり、
そこでね、高・低文脈文化について
詳しく説明してあって、
もう私はこのお話に夢中!
ずっと国による文化の違いって、映画にも
出てるなあって思ってたけど、このことを
ずーと考えてると、同じ日本の映画でも
描く地域によって全然違うし、、、ほら
アメリカ人のユーモアって、日本人は
普段言わないけど、同じ日本でも
京都人の嫌味は、九州人は言わないし。
江戸っ子の粋な仕草も、大阪人には謎だし。
「なんちゅう場違いな服着てるの?」って
思っても、京都人は「えらい素敵な柄やねえ、」
って誉め殺しだし、江戸っ子みたいに
そばに汁を1ミリしか付けないなんて
私にはそんな味がしないのは到底無理だし。
そんなこんなで、今日は、日本映画
「流浪の月」をご紹介。これまた
深い映画なんです。この映画を語る前に
すごく気になったのは、この映画の
撮影監督を、あの私の大好きな映画
「パラサイト 半地下の家族」の
ホン・ギョンピョさんって方が、
担当してることなの。」
「ホン・ギョンピョさんのインタビューの中で、
日本の現場と韓国の現場とどう違うか?
の話をしていて、韓国では現場編集をするが、
日本ではしない、さらに日本人は勤勉で、
現場で不平不満をもらさない。
韓国のスタッフは、気に入らないことが
あったりすると、不満の声がすぐあがりますが、
そういうことは今回は一切ありませんでした。と
語ってられます。これもまた、いとっぺさんの
ブログにあった「高・低文脈文化」のお話を
思い出します。さらに私は「武士は食わねど
高楊枝」って諺が大好きなんですが、
そういう見られることを意識して、
いつも毅然とすることが美徳って日本人の意識は
すごく素敵なことだなって思います。
インタビューを貼っときます。
ホン・ギョンピョさんは、
あのパラサイトだけでなく、
私が、映像が素晴らしいと思った映画
「バーニング」も映像監督もされてます。
あの色や、あの空気感、映画の内容は
ちょっと置いといて、すごくいいです。
さらに、この映画、松坂桃李くんと
すずちゃんが、主役だけど、すずちゃんの
恋人役で、国宝で度肝の美しさを見せてくれた
横浜流星くんが、「どうしようもなく嫌な役」で
出てます。嫌な役だけど、美しい顔です。
あ、そろそろ、映画の内容を話さないと、、
この映画は、2つの時代に分かれてて
まず、15年前の出来事から。ある日の夕方に
雨の公園でびしょ濡れになっていた10歳の少女。
これが、家内更紗って名前です。彼女に
19歳の大学生・佐伯文が傘をさしかける。
彼女は親がおらず、伯母に引き取られて生活。
でも更紗が家に帰りたがらず、19歳の大学生
文は彼女を自宅に連れて帰る。
この時点で、実はもうアウトなんですよね。
19歳の男が、10歳の少女を自分の家に
連れてきたらダメなんです。
今、世の中は世知辛いからね、
転んだ女の子を抱き上げて起こしただけで
もしその子が泣いたら、17歳以上の男子は
やばい立場なんですよ。手を繋いであげて
お母さん探そうねって歩き出したら
アウトなんですよ。これ、どう思いますか?
じゃあ、知らないふりをすればいいの?
これが、17歳の女子高生なら、
35歳のおばさんなら、47歳の主婦なら、
65歳のお婆さんなら美談ですよ。
男女平等とか、ジェンダーの時代とか
いうなら、この辺りの偏見を無くしてほしい!!
で、世の中は偏見だらけだから、
19歳の大学生の文は、彼女を自宅に
連れて帰ってから2ヶ月二人はそのまま過ごし
やがて文は更紗を誘拐した罪で逮捕される。
“被害女児”とその“加害になるんです。
少女更紗は大学生の文の家を自分の居場所の
ような心地よさを感じてて、いや、文の存在自体が、
少女更紗の居場所だったし、そこで彼女は、
気持ちよく呼吸して、気持ちよく眠れてた。
でも、世間はそれを「いやらしい目」で
見るわけです。少女をそばに置いて、
いやらしいことをしたんでしょ!って見るわけ。
でも、少女はわからなくても、大学生の
文は、そう思われる、犯罪者にされるかもって
わかってたはずなのよ。
それでも、少女をそばがそばにいることを
許してた。そこには、何か理由があるわけ。
この映画は、そこから、15年の歳月が流れ、
大人になった更紗と、30代になった文が
再び巡り会うお話になります。
15年経って、当時の事件は風化してるけど
やっぱり、犯罪者である文は、普通の生活は
難しいわけ。ひっそりカフェバーを営んでます。
わかりにくい場所で、まるであんまり
見つかってほしくないみたいな店。
15年も経ってるから、
更紗はもう25歳の大人の女性で恋人がいます。
これが横浜流星演じる、DV男!!でも
更紗が好きで執着してます。彼女を手放したくない!
文も34歳になり、そばにいる女性もいます。
彼女は看護婦で、恋人っていうか、
彼を支える女性って感じ。事件のことも
全てわかっていて、文を支え、文を好き。
だから、更紗も文も、あのまま2度と会わずに
別々の人生を送ればよかったのに、、、
二人は再び巡り合ってしまうんです。
もし、更紗の恋人が、すごく素敵な人だったら、
毎日が幸せで、過去を忘れるほど充実してたら。
自分が心地よい居場所を、その恋人のそばで
作れてたら、文を見かけてもそっとしておいたかも
しれない。でも、更紗の日常は全然充実してなくて
居場所など作れてなくて、あの少女の頃、
全てを解放して眠ることができた文の側のような
心地よさを得ることが出来なかったから。
彼女は、文の店に通い詰めてしまう。
この映画、ラストシーンに、何故文が
少女としか心地よさを感じることが
できなかったのか、たねあかし的な
告白があるけど、私はあのラストの告白、
「高・低文脈文化」的には、
なくてもよかったかな?って勝手に思ってます。
でも、文が恋人を作らない理由がこれだし、
言わなきゃダメか、、、。
とても衝撃的な作品ですが、私はおすすめです。
で、いつも書いてるけど、こういう「性」を
扱う映画を「そういう作品」のくくりに
入れないで欲しい。とても深いし、とても悲しい。
もしかしたら、文が女性なら二人は
歳の離れた姉妹のようにずっとずっと仲良く
過ごせたのかもしれない。性別ってなんですかね。
二人の間には、心の繋がりしかないのに。
流浪とは、住む場所を定めず、あてもなく
さまよう意味なので、やはり文も更紗も
居場所がないまま、これからも流浪し続けるのかも。
この映画、文の母親役を、私の好きな
内田也哉子さんが演じてます。
文をきちんと育てようとして失敗したと
思っているのか、世間的には事件後、
彼をそばに置いて守っているように見えますが、
文に向き合ってなくて
文のことを考えると辛いです。
この映画、柄本明さんも少し出ていて
存在感ある!!すごい役者が勢揃いです。
そして映像がいい。どこを撮っても美しい
1枚絵に見えるようなアングルもいい。
うまく話せなかったけど、
お時間ある時にぜひ見てください。
「ちょっと!また呼ばれてない!
原作を読んでる俺を!」
「たまさんに巡り会えてない!
どこで一人語りしてるんすか!
どうするんすか!今日の晩御飯!
たまさんのおごりの予定がっ!!」
予告編・公式サイトはこちら

マズル刑事のXっす!
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