週末のお楽しみ4コマ漫画！「潜水艦コマンダンテ誇り高き決断」は、どんぱちなしのヒューマンドラマ

「マズル刑事、
潜水艦映画にハズレなし！の

はずっすけどこの映画は、普通の

ドンぱち戦うやつじゃなくて
ヒューマンドラマなんすね」

「そうなんだよな。
1940年10月、イタリア海軍潜水艦
コマンダンテ・カッペリーニは、
イギリス軍への物資供給を断つために
地中海からジブラルタル海峡を抜けて
大西洋に向かっていた」

「そこで、船籍不明の貨物船に

遭遇するっすね。艦砲を装備して、

戦争地帯で灯火管制をして
航行してたから撃沈するっす！」

「その船は、中立国であるはずの

ベルギー船籍！自衛武装を備えた

貨物船カバロ号だった！」

「中立国だけど密かにイギリス軍に、
物資を運んでたんすね」

「サルヴァトーレ・トーダロ艦長は
そうと知りながらも、
海になげだされた乗組員たちを救助し、
彼らを最寄りの安全な港まで
運んでいく決断を下す」

「人道的行為っす！
敵をも助ける高潔な魂を持つ艦長！
まるで俺みたいに立派っす！

「でも潜水艦の艦内に全員の
スペースはなくて、ギッチギチで
立ったままになるし、
潜航したら溺れる人も出るから、
潜航するのをあきらめるっす。
ネコじゃないから、狭さに辟易！
それに敵同士っすからね！
そして、無防備状態のままイギリス軍の
支配海域を航行するっすね。

「やがて、攻撃すべく待ち受ける

イギリス軍と対峙！果たして

コマンダンテの乗組委員と
救助されたベルギー船の乗組員の運命は？」

「この潜水艦、不思議な運命を
たどったらしいっす！長いけど
引用してもいいっすか？」

「うん、教えて」

「潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ号は
1939年に就役し第二次大戦に参加。
1943年ドイツ軍の指導下で
極東に派遣される際、アキラ3号の

仮称を付与された。直後にイタリアが

降伏すると日本軍によって拿捕され、その後

ドイツ軍に引き渡されてUIT24と改名」

「へえ、そうなんだ」

「さらにドイツ降伏後には
再び日本軍に接収され、

伊号第五百三潜水艦として
特殊警備潜水艦となり、1945年の
日本軍降伏後に連合国に接収され、
紀伊水道で海没処分された」

「ドイツ軍下にあっても
ドイツの傀儡であるサロ政権側についた
イタリア海軍将兵が乗艦し、
日本軍下でも日本側についたイタリア人水兵が
乗艦していた。彼らは戦後も日本に残り
遺族は現在も日本で暮らしている。

だそうっす」

「所有する国が変わっても
すっと、イタリア人が乗艦してたんだな」

「なんか、二宮和也くんと

有村架純ちゃんで、
「潜水艦カッペリーニ号の冒険」という

タイトルで2022年にドラマ化された

みたいっすね。第二次世界大戦中に、

堅物帝国軍人とお気楽イタリア兵が

日本で同居する事に。人生はお国のため？

それとも食べて歌って恋をするため？

実話に基づく友情と恋の物語。だそうっす！
FODで見れるみたいっす。

有料だから俺は見れないっすけど」

「潜水艦に溢れかえる人くらいに
情報も盛りだくさんだったな」

「俺のおかげっす！
高潔な魂を持つ俺の！」