「はーい！この間テレビで、
「塩の行進 ガンジーの志を継ぐ者たち」って
番組を見て、抗争はあかん！って思ってたら
急に、この映画を思い出したのよ。
モガディッシュって映画なんだけど、
実話ベース！1991年、ソマリアの内戦が激化し、
反乱軍が首都のモガディシュを制圧した映画」
「ああ、たまさん見てないのかと、
俺は見ましたよ」
「そうね、マズル刑事が先に
見たのよね！たまさん見ました？って
聞いてきたもんね」
「聖子ちゃんの歌？」
「それはマラケッシュだろ、
全然誓う！」
「マズル刑事、この最近昭和の歌が
流行ってるから、８０年代の歌手を
知ったかぶりで喋る若造は、
どうにかならないの？」
「口を縫っときます」
「う」
「えーとね、この映画、
説明が難しいから初めは、
マズル刑事がお願いします！」
「ええ！たまさん、他力っすね」
「マズル刑事、この自分の仕事や
ご飯のお金はいつも他力のくせに
ツッコミだけ一人前の若造は
どうにかならないの？」
「口を縫っときます」
「ええ！」
「じゃあ俺が、時代背景や、
内容だけ、少し話します！」
「ウフ、お願いね！」
「俺も手伝うっす！」
「ミケットは黙ってて！」
「1990年、ソウル五輪で大成功を収めた
韓国政府は国連への加盟を目指してた。
それには他国からの大きな後押しが必要だし
多数の投票権を持つアフリカ諸国への
ロビー活動に励んんで、ソマリアの首都
モガディシュでは、韓国大使が
現地政府の上層部に何とか取り入ろうと
韓国からの豪華な手土産を届けに行く道で
なんと車を襲われてしまう！でもそれは、
現地の仕業じゃなく、北朝鮮が自国の
国連加盟のために起こした妨害工作だった！
とにかく序盤は、対立する韓国側と
北朝鮮側をコミカルに描いてるんだ」
「ふむふむ」
「運転中に襲われたら
怖いっすよね」
「そりゃそうだ！」
「あ！時代背景をありがとう！
マズル刑事が話してもどうもつまんないから、
ここから私がお話しするわね！」
「ええ？、、、」
「、、、、、」
「対立してた韓国と北朝鮮！でも
そんな小競り合いが吹き飛ぶような
どえらいことが起きたのよ！なんと
ソマリアの現政権に不満を持つ反乱軍による
内戦が激化。暴徒に大使館を追われた北朝鮮側は
敵対する韓国大使館に助けを求めるしかないと
決意をするのよ」
「おおおおお」
「ここからネタバレしちゃうけど、
韓国側は、非常時だから
北朝鮮側を受け入れるの。
その間も、打ち込まれる銃弾や、壊される
道路や町！この脱出への死闘を共にしたって
事実は長年伏せられてたみたいだけど、
近年、ようやく事件の顛末が公表され、
対立する南北が、共に協力して脱出したっていう
知られざる事実が明るみにになったの。
この映画はそこを描いてます！」
「すげー映画じゃないっすか！」
「なぜマズル刑事、家で見るとき、
俺を誘ってくれなかったっすか？」
「誘ったよ。でも、
韓国映画のすげーやつ見る？って
聞いたら、かわいこちゃんは出てるか？
って聞いたから、一切ゼロ！って言ったら
断ったじゃないか」
「へへ、、、」
「さあて、この映画の内容は
伝わったと思うけど、あとは俳優中心で
語らせていただくわ！」
「どうぞ！」
「まず、ソマリアの首都モガディシュで、
韓国大使を務めるのは、
演技の神様キム・ユンソクさんよ！
存在感よね、、最初は現地政府の上層部に
何とか取り入ろうとして、ヘコヘコしてるけど
住まいに帰れば、妻や子供達も現地で一緒に
暮らしてるから、家族のために出世を願う
父の姿も見せる。奥様はやはり子供達の
こともあり、韓国へ帰りたいわよね」
「あー、それは俺のママもアメリカで
暮らしてる時、日本に帰りたいって
いつも言ってたっす！」
「は？」
「海外に派遣される夫を持つ妻は
日本に残るか付いていくかで
悩むわよ、、、でもミケットが
住んでたアメリカのお金持ちエリアじゃなくて
今回の舞台モガディッシュは
治安も不安定だしね、、」
「まあ、俺のグランパはヨットで
お出かけっすからね、、」
「けっ！」
「マズル刑事、この、実家は金持ちだけど
中身はすっからかんの若造猫をどうにかして！」
「お前はもう今日は
黙ってろ、肉がなくなるぞ」
「肉のためなら、お口チャックっす！」
「あ、脱線したわ！主人公は
韓国大使を務めるキム・ユンソクさんだけど
サブでいい味出してるのが、私の大好きな
チョインソン君！ああ、、もうインソン君も
成長したわよね。バリでの出来事の時は
拳を噛んで号泣する、大げさすぎる演技で
私たちの心を射止めたのに、、、」
「チョインソンって、、
たまさん、男を愛する王様が
テーマの映画「花霜店」で大事な男の部分を
ちょっきんされた役の？」
「ミケちゃん、すごい記憶力じゃないの！」
「えへへ、、、たまさん、
長年たまさんの弟子をしてないっす！
イケメンメモは頭の中っす！」
「スマホの中だろ！プ」
「肉のためっす！」
「インソン君は今回、どんな活躍っすか？」
「インソン君はね、ちゃらけた参事官の
役だけど、実は仕事はできるタイプ！」
「へええ」
でも、ユンソクさん演じる韓国大使ほど
人間味は溢れてなくて、まあ北朝鮮側の
助けにも、最初は断ろうとするけど、
急にキラン！ってアイデアが浮かんで
こいつらを亡命させたってなったら
俺の出世はすげーことに！って思いついたら
早速受け入れて、パスポートを預かり、
裏工作しようとするずる賢いタイプ」
「一方、北朝鮮側も
一番偉い大使はホ・ジュノさんが演じてて、
大将だから暴れないけど、この下で働く
参事官、保衛部要員のテ・ジュンギを演じる
ク・ギョファンさんが、血の気が多くて
暴れる暴れる！私はこの人名前を覚えられない。
でも結構好き！」
「あの、どんちゃん主役の新感染２で
民兵集団６３１部隊のリーダー、ソ大尉を
演じてた、、あの時から好きだったのよ」
「はいはい！！」（全然覚えてない）
「女性陣に関しては、長くなるから
また機会があれば喋るわね！とにかくこの映画は
脱出劇が本当ハラハラ！実話だと思うと
なおさらよね。とにかく語りたいことは
たくさんあるけど、ネタバレしすぎたら
面白くないからね、、」
「見所は最後ですよね！」
「おっと、マズル刑事！言っちゃダメよ。
まあ男と男の絆よ。まるでこれね
高倉健の世界なのよねえ」
「ユンソクさんが高倉健っすか？
じゃあ、北朝鮮の偉いさんは武田鉄矢？」
「お前、そこは菅原文太だろ、、」
「もう、、、、マズル刑事、
二人で新鮮な海鮮を食べに行かない？
高いけど、トロや北海道のイカ刺しとかが
うまい店があるよね。
食べながらもっと深くモガディッシュについて
語りましょっか？この平和ボケの
猫は置いといて、、、」
「そうですね、この映画は、
ティッシュペーパーぐらいペラペラな
ミケットには理解できないですよね」
「え？」
「あはは！俺はうまい新鮮なイカを
ご馳走になるからじゃあな。」
「ええ！」
「ついてくんなよ、肉じゃないぞ！
新鮮な海鮮料理だぞ！」
「ついていくっすよ！トロを食べるっす！！」
「さあて、みなさんとはそろそろこの辺で。
忘れてた！韓国大使館の書記官役は
あのチョン・マンシクさん！もう数々の
名作に出てる味のベテランよね。
ドラマでも大活躍！この映画、とにかく
韓国で公開されるとコロナ禍にもかかわらず
観客が押し寄せて最終的には興行収入30億円を突破
したらしい！韓国の栄えある映画賞を次々と受賞よ、
とにかく、ハラハラドキドキ映画だから、
冬休みにじっくり見て欲しい！
私はこの映画４．５マズルです！
詳しくはDさんとこで読んできてね！
予告編・公式サイトはこちら
「はーい！この間テレビで、
