「いらっしゃい!
マズル刑事、ミケット刑事!」
「いらっしゃったよ!
おもろ映画パトロール」
「ありますよ!
マズル刑事が見たがっていた
実話を元にしたヒューマンドラマ」
「おお!」
「主人公は、ニューカッスルに住む60歳の
ケンプトン・バントン。妻と息子の
ジャッキーと平凡な日々を過ごしてますが、
日頃から、社会の不正や差別などに対して
不満を抱いていて、タクシー運転手をすれば
足の不自由な老人から料金を取らずにクビ。
パン屋で働いては、上司の人種差別に
たてついてクビで。議員の家政婦で
暮らしを支える妻に、クビになったことを
隠してる日々なんです」
「あらま」
「彼はBBCの公共料金の
受信料を払うのを拒んで、短い間
刑務所に入ったこともあるんです」
「社会に物申す、反骨心溢れる
親父なんすね!」
「ある日、
ロンドン・ナショナル・ギャラリーが
ゴヤの名画「ウェリントン公爵」を
落札したというニュースが流れて、
多額の税金がつぎ込まれたことに
バントンは怒ります」
「ああ~」
「そんなお金があれば、
TVに社会との繋がりを求めている
高齢者たちの受信料を肩代わり
できるのにっていうことですね」
「なるほどねえ」
「バントンは趣味で戯曲を書いていて、
それをテレビ局に売り込むためと、
議会に受信料を無料にせよという
主張を通してもらうためと称して
ロンドンに出かけます」
「へえ、趣味で戯曲を書くんすか!
高尚っす!」
「で、ロンドンから帰ってきた
バントンの部屋には
ナショナル・ギャラリーにあるはずの
ゴヤの名画「ウェリントン公爵」があります」
「ええ!」
「バントンは政府に対して
絵を返して欲しければ、
年金受給者の受信料を肩代わりして
タダにしろと脅迫状を送ります」
「!!!それはいいっすけど
犯人が年金受給者だとバレないっすか?」
「奇妙な脅迫状は、撹乱作戦だと思われ
厳重な警備をかいくぐったことといい
国際的な犯罪集団の仕業だと
思われたんですね」
「あらま、捜査に予断は
禁物なんだよな」
「で、息子のジャッキーと2人で
クローゼットの扉を改造して
絵を隠しとくんですが、ふとしたことが
きっかけで、訪ねて来ていた長男とその彼女や
妻に見つかってしまいます」
「なんだろう、気になるっす!」
「バントンは紙に包んだ絵を持って
ナショナル・ギャラリーを訪ねて
絵を返しにきたんだけどと伝えます」
「ええ!絵画くらいの包みを
持ってても誰も気が付かないの?」
「普通のおじさんが
包みを手に抱えてても誰も気にしません」
「恐ろしいな」
「続きがどうなるか気になるっす!
借りていくっす!」
「マズル刑事、
おもしろかったっすね、この映画。
捕まってからの裁判の成り行きが、
後半のもう一つのハイライトだったっすね」
「バントンがウイットに飛んだ会話で
聴衆を味方につけていく様が面白いな」
「元々、私利私欲じゃなくて
貧しい年金受給者のためにっていうところで
すでに聴衆は応援してる感じっす!」
「それと、バントンと妻には、
実は自転車事故で無くなった娘がいて、
夫婦はその悲劇から立ち直れていなくて、
それでもこの事件を通じて
もう一度歩み寄り前を向く。
家族の喪失と再起の物語でもあるんだな」
「裁判でバントンの罪は
どのように裁かれるのか
それは各々が確かめてほしいっす」
「その後にも、
重要な隠されたドラマがあるんだよね。
あと、もう一つ。バントンが書いた戯曲は
生涯一つも採用されなかったんだけど
この事件が映画化されたのは、
バントンのお孫さんが、この映画の
プロデューサーに自分がまとめた
脚本をメールしたことが
きっかけだったらしい!」
「バントンは、自分では成し遂げられなかった
物語を紡ぐという夢が、お孫さんによって
叶えられたんすね!」
「実は、もう一つ彼の夢が叶えられたんだけど
それも各々が映画で確かめてほしいな」
「バントン役の、ジム・ブロードベントは
「アイリス」で、アカデミー賞と
ゴールデングローブ賞の助演男優賞をとってて
ハリーポッターにも出演。
奥さん役のヘレン・ミレンは、
「クイーン」で、アカデミー賞と
ゴールデングローブ賞の
主演女優賞を受賞。名優の共演っす!」
「今回はまるで真面目な
映画レビューみたいだな」
「語りすぎて、お腹すいたっす!
受信料の肩代わりはともかく
晩御飯代の肩代わりは
大至急よろしくお願いしますっす!」
....................マズル刑事のオススメ映画...................
「ゴヤの名画と優しい泥棒」
世界中から年間600万人以上が来訪・2300点
以上の貴重なコレクションを揃えるロンドン・
ナショナル・ギャラリー。1961年、ゴヤの名画
「ウェリントン公爵」が盗まれた。この前代
未聞の大事件の犯人は、60歳のケンプトン・
バントン。孤独な高齢者がTVに社会との繋がり
を求めていた時代。彼らの生活を少しでも楽に
しようと、盗んだ絵画の身代金で公共放送
BBCの受信料を肩代わりしようと企てたのだ。
しかし、事件にはもう一つの隠された真相が
あったのだが…。
「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・
ミッシェル監督の、実話に基づいたヒューマン
ドラマに、マズル刑事もハートじ~ん。
予告編・公式サイトはこちら

あ!お知らせがあるっす!
マズル刑事のツイッターっす!
油断してたら更新されてるっす
https://twitter.com/mazuru299keiji
ついに新しいスタンプ登場!
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