ちょっと前の映画見ちゃお！「アンビュランス」みたいに、爆走する理由は？

「グオオオオオオー！」

「あ！マズル刑事とミケット刑事だ！
事件かな？」

その日の夜
「いらっしゃい！マズル刑事
ミケット刑事。今日爆走してましたけど
事件でしたか？僕の地獄耳には情報が
入ってきてないですけど…」

「そうだろうね、事件じゃないから…。
ミケットが急にトイレに

行きたいって言うから
爆走してただけなんだよね…」

「いや！サイレンと回転灯は
まずいでしょ！」

「そんなこと言って
漏れたらどうするんすか！
背に腹は変えられないっす！」

「ああ～」

「しかし、背に腹は変えられないって
普通に使ってるっすけど、
どういうことなんすかね？」

「んん？五臓六腑の収まる腹は、
背中と交換できないの意味。
差し迫った苦痛を回避するためには
他のことを犠牲にしても

いいってことみたいだな」

「そうなんすね」

「ってことで、今日おすすめする映画は、
奥さんの手術代がなくて、
背に腹は変えられぬとばかりに
犯罪に手を染めてしまう男の話です」

「おお！つながるねえ～」

「トランスフォーマーのマイケル・ベイ監督で
ナイトクローラーのジェイク・ギレンホールと
マトリックスレザクションズの
ヤーヤ・アブドゥル・マティーン２世が

兄弟役なんです」

「ヤーヤ・アブドゥル・マティーン２世って
絶対覚えられないっす」

「ヤーヤ・アブドゥル・マティーン２世が

演じる元軍人のウィルは、奥さんが

病気で手術が必要なんですけど、
保険会社にはたらい回しにされるんです」

「しかし、なんでたらい回しって
言うんすかね？」

「江戸時代に足でタライを回す曲芸が
流行ったんだって。仰向けに寝て、
タライを回しながら足から足へと
受け渡すことから、他者へ順送りすることを
言うようになったらしい」

「そうなんすね」

「ってことで、
ヤーヤ・アブドゥル・マティーン２世が

演じる

ウィルは、、」

「もういいよ！
ヤーヤ・アブドゥル・マティーン２世は！
言いたいだけやん！
長いからウィルだけにして！」

「ウィルは子供の頃に養子縁組した
お兄さんのダニーに

お金を借りにいくんです。
ジェイク・ギレンホール演じるお兄さん」

「おお！渋いよね
ジェイク・ギレンホール」

「ってことで、お金を借りに行くと
お兄さんのダニーは、

フェデラル銀行から運ばれる予定の
3200万ドルの銀行強盗を提案。
今から仲間とやるからすぐ決断しろと！」

「ああ～」

「強奪はうまく進んでたんですけど、
銀行員をナンパするためにやってきた
新人警察官ザックに気づかれ、
凄まじいどんぱちが始まります！」

「おお！盛り上がってきたっす！」

「仲間たちも次々撃たれて死亡！
一方、ウィルも誤射で警官を

撃ってしまうんです！」

「警官殺しは罪が重いっす！」

「ウィルとダニーは逃走するために
現場にあった救急車を強奪！
しかしそこにはウィルが撃った

重症の警察官と救命士も乗ってたんですね」

「おお！どうするっすか！」

「二人を人質に、逃げ切るための
計画を立てつつロサンゼルスを大爆走！！」

「おお！借りていくっす！」

「マズル刑事
割とよかったっすねこの映画」

「しかし、誰に感情移入していいか
迷う映画だな。主役級のお兄さんのダニー役の
ジェイク・ギレンホールは悪党だし。
弟役のヤーヤ・アブドゥル・マティーン２世は
強盗をやるけど奥さんのためだし、
誤射してしまった、人質の命を救おうとする」

「救命士の女性が、意外とストーリーを
回していくっすよね」

「悪党のジェイク・ギレンホールが
一番魅力的ってとこが悩ましいな」

「悩ましいっす！
今から何のデザートを食べるか？」

「そっち？」