「天涯孤独な少年と、
勝てなくなった競走馬が
自分の居場所を求めて、
ともに人生の荒野を進んで行くこの映画」
「しんみりよかったっす！
孤独を際立たせるような、
美しい風景と色味もすごくいいっすね」
「雄大な荒野を描くシーンの参考に
ウィリアム・エグレストンや、
スティーブン・ショアや
ジョエル・スタンフィールドなんかの
ニューカラーと呼ばれる
カメラマンの写真集なんかを
参考にしたらしいよ」
「全部マズル刑事の持ってる
写真集のカメラマンじゃないっすか！
ドンピシャっすね！」
「そうなんだよ！美しい自然も
登場人物の一つだな。
9割の孤独と絶望と、諦めずに
たどり着いたほんの少しの希望。
でもそれはゴールじゃなくて
スタートに過ぎない」
「荒野へと踏み出す勇気が大切なんすね」
「ミケット！
人生の荒野へ勇気を持って分け入って
歩き続けなきゃだめなんだ。
崖にぶつかることもあるし、
大きく迂回しなきゃいけない時もあるけど、
足元に咲いてる花を見つけられるかも
しれないし、息を呑むような風景に
出会えるかもしれない。
愛する者の死からは、
誰も逃れることはできないけど
歩いていれば、前には進んでいるからな」
「はいっす、、、」
...............マズル刑事のオススメ映画.................
「荒野にて」
15歳の孤独な青年チャーリーは父親と2人
暮らし、父は愛してくれるが、自分の楽しみ
優先で、唯一の肉親である叔母のマージーは
幼い頃は何かと面倒を見てくれたが、父との
喧嘩が原因で疎遠に、居場所もわからない。
ある日、近くの競馬場で、厩舎のオーナーの
デルから老いた競走馬ピートの世話の
アルバイトを持ちかけられ、食べ物もろくに
買えない家計のため引き受ける。ある夜、
浮気相手の夫が怒鳴り込んできて、父は
大怪我をして入院。恐怖で何もできず助けら
れなかったチャーリーは、自分の非力さを
痛感し父に謝罪する。叔母の連絡先を聞くが
父は教えてくれず、電話で地道に居場所を
探していく。入院費を稼ぐための遠征試合
から戻ると容体が急変した父は既に亡く
なっていた。養護施設に連絡しようとした
医師から逃げ、厩舎で隠れて寝泊まりする。
次のレースで惨敗したピートは殺処分が
決まり、今度こそ自分の手で愛するものを
救うため、盗んだトラックにピートを乗せ、
かつて叔母が住んでいたらしいワイオミング
目指して逃走する。しかし、トラックに
ガソリンを入れるお金も尽き。ピートと共に
野宿をしながら荒野へと分け入るのだが…。
第74回ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・
マストロヤンニ賞。「さざなみ」の
アンドリュー・ヘイ監督のヒューマン
ドラマに、マズル刑事もハートじ～ん。
公式サイト・予告編はこちら
ついに新しいスタンプ登場！
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