「刑事さんが、犯人を
捕まえてるところを見て
感動しました！
かっこよかったです！」
「そう？ふふふ」
「僕大人になったら刑事になるよ！
一緒に犯人を捕まえたい」
「よし、約束だよ」
次の日
「あ！昨日のあの子っす！」
「やあ！またあったね」
「あ！刑事さん！
こんにちは」
「はい、こんにちは。どう？
頑張って勉強してる？
刑事になるためには
しっかり勉強もしなくちゃね！」
「うん！勉強してるよ。
ネットでバズる方法を。
僕ユーチューバーになるから！
じゃあね！」
「すげー早い心変わりっす！
5G並みの超高速、、、」
「刑事なんてしゃぼん玉、、、
夢を抱いたら壊れて消えた、、、
るるるる～」
「マズル刑事、
そんな時は、
この映画を借りてください！」
「相変わらず、話が早いね」
原題はBoyhood（少年時代）
一人の少年の成長と家族の変化を、
実際に12年かけて、毎年
少しづつ撮影してるんです。」
「ええ～！すごいっす」
「ある意味、主人公は
流れていく時間そのものと
言ってもいいかもしれないです。
ゲーム、PC、ipod、
ハリーポッターから
オバマ大統領まで、時代を表す小道具が
うまく使われてるんですが、
お父さん役のイーサン・ホークは
（この作品の特別なところは、
12年という時間の流れや、
突然訪れる出来事、撮影毎に
日々変化していく関係性、
コミュニティ、政治、その時代の
様々なものに影響されている
ところにある。そういったものすべてが
家族や人々の個性を形成していく、
という事を伝える役割があったんだと
思っているよ）と語っています」
「おお～、何かを読みながら
話してるくらい詳しいねえ」
「音楽もいいんですよね、
コールドプレイ、
シェリル・クロウ、ウィルコ、
レディ・ガガ、フー・ファイターズ、
ボブ・ディラン、
アーケイド・ファイヤなどなど
監督曰く、（普段は自分にとって
意義深い歌を選ぶんだけど、
今回は主人公が成長するにつれて、
音楽が彼の進歩と好みに合わせて
収束されていくようにした）そうです」
「語るねえ、今日は」
「脚本もフレキシブルだった
そうですよ。
12年後どうなるかなんて
予測できないですもんね」
「そうっすねえ、12年後には
この店も多分ないっすもんね！」
「え！、、、、」
「ありがとう、借りていくよ。
楽しみだなあ」
.................マズル刑事のオススメ映画.................
「6才の僕が、大人になるまで。」
メイソンは、テキサス州に住む6歳の少年。
キャリアアップのために大学で学ぶことに
した母オリヴィアに連れられ、姉のサマンサ
と共にヒューストンに転居し多感な思春期を
過ごす。アラスカから戻って来た父との再会、
母の再婚と義父の暴力、そして初恋。周囲の
環境の変化とともに、メイソンは子供時代を
卒業していく。やがて母は大学の教師となり、
オースティン近郊に移った家族には母の新しい
恋人が加わる。一方、ミュージシャンの夢を
あきらめた父は保険会社に就職し、再婚して
もうひとり子供を持つ。12年の時が様々な
変化を生み出し、反抗期や失恋を経験した
メイソンは、やがて写真撮影に没頭。やがて
メイソンは大学に進学し、母の元から巣立つ
日を迎える。リチャード・リンクレイター監督
イーサンホーク、パトリシア・アークエット
出演。何気ないシーンの積み重ねが、瞬間
瞬間の時間のかけがえのなさを感じさせる、
12年間のヒューマンドラマに、マズル刑事も
ハートじ～ん。
イーサン・ホーク出演の
「しあわせの絵の具」の記事はこちら
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