通訳はどこまで面倒を見るのか?

MLBでは、現在大谷選手の通訳、水原氏が違法賭博で解雇されて、大変な騒ぎになっている。
 
まだ詳細が分からないが、一番気になるのは、お金の送金が大谷選手の口座から胴元の口座に入っていたことだ。
 
ギャンブルの借金を知った大谷選手が、長年の功労者である水原氏に救いの手を差し伸べたことは、彼の人柄からして、不思議なことではない。
 
しかし、彼がどこまで経緯を知っていたのか、違法ギャンブルを知っていたのか?
 
など、詳細はこれから明らかにされていくだろうと思う。
 
ちょっと想像も出来ないくらいの大きな額なので、さすがに口座名義人に確認が入りそうなものだが、それを知らずか、大谷選手は自分の口座から送金した(された?)ことになる。
 
勝手に送金されたなら、大谷選手に非はないが、頼まれて自分で送金をしたなら結構問題になるであろうことは、一般の人でも分かる。
 
ともあれ、送金履歴はつくし、通常はそんな大きな額の送金は金融機関の承認、もしくは報告がありそうなものだ。
 
口座管理を任せていたにしろ、社会経験の少ない大谷さんはその辺を軽く見ていたのかもしれない。
 
今回の事件の争点はおそらくその1点だろう。
 

スポーツ選手の通訳を頼まれたことがあるが、、、

実はずいぶん昔に、スポーツ選手の通訳を頼まれたことがある。
 
本業があるので、もちろんお断りしたが、確かに興味深そうな内容で一生に一度の経験になったかもしれない。
 
有名選手だったので、流石にちょっと迷ったが、いろいろな面で無理だと判断して断った。
 
その際に聞いたのが、若い男性スポーツ選手の通訳サポートということで、どうしても男性通訳じゃないとダメということ。
 
たしかに、ロッカールームから他の選手とのコミニケーションまで、女性が男性スポーツ選手の中に入って行き、通訳をするなんてことはできなくはないが、いろんな場面で無理がある。
 
例えば、ロッカールームでは全裸になる選手もいるだろうし、体育会系の集団の中で、女性が入り込めない場面は多いだろう。
 
若い男性選手のサポートなので、彼より年上で経験のある男性がいいということで、自分のところに電話があったわけだが、その理由が、いろんな誘惑があるのでその辺も間違いを犯さないように見てほしいから、あなたに頼んでいますと言われた。
 
有名スポーツ選手なら報酬も大きいし、いろんな人間が寄ってくる。
 
実際、彼の周囲に、雰囲気の違う輩が取り巻いていたのを見たことがある。
 
ハニートラップなんてこともあるし、それが原因で金銭を要求されることもあるだろう。
 
一介の通訳がそこまでサポートする必要があるのかと思ったが、自分が頼まれたポイントはまさにそこ。
 
きちんと通訳ができることはもちろん前提だが、虫がついて問題を起こさないように、マネージャー的な役割も兼ねてくれということ。
 
あの大谷選手クラスなら、金目当てにいろんな人が寄ってきても不思議ではない。
 
それも含めて、水原氏はサポートしていたのだから、相当な役割だっただろう。
 
 
だけど、今回彼は大谷選手にとんでもない迷惑をかけたことになる。
 
水原氏もアメリカ育ちなら、ある程度アメリカの風習やギャンブルについても知っていただろう。
 
仮に知らなくても、依存症であろうと、違法は違法。
 
こうした違法賭博に関しては、アメリカは厳しいと聞く。競馬関係者が馬券を買えないのと同じで、スポーツ関係者なら、スポーツ賭博は禁止にしないといけない。
 
選手でもない水原氏が起こしたスキャンダルとしては、最大級の規模で影響が出そうだ。
 
なにより、金の出所が大谷選手自身の口座という、かなりでかいミスを犯している。
 
球団弁護士や大谷選手の弁護士がうまく立ち回ってくれれば良いが、本当に心配だ。
 
電撃結婚もして、公私共に絶好調だった矢先に、身内に足元をすくわれた大谷選手。
 
残念でならない。
 

今シーズンはドジャースで新たな歴史を刻む年

 
大谷選手がメジャーに行ってから、毎年ニュースで活躍を見るのを楽しみにしていた。
 
シーズンが始まれば、毎朝大谷選手がHRを打ったのか、投手として勝ったのかをスマホで見るのが日課になっていたくらい、楽しみにしていた。
 
スポーツ観戦全般、いろんな競技を見るのは好きだが、特定の選手の活躍をチェックし出したのは、大谷選手が初めて。
 
彼の野球の才能だけでなく、人柄や体格、模範的な態度。スターとは思えないほどの謙虚な姿勢。野球に打ち込むストイックさ。
 
そんな選手に惹かれない人はいないだろう。
 
選手としては申し分ない才能。しかし、エンゼルスでは成しえなかった優勝の二文字。勝利を求めて、ドジャースに移籍したわけで、そのスタートが、こんな形でつまずいてしまうとは、全く予想だにしなかったことで悔しいのひとこと。
 
どうか、彼のコンディションに影響が出ないよう、大谷選手の活躍を今年も見れるように祈るばかりだ。