こんばんは、渋谷くずはです。
新規入線の予算編成と平行して、既存の所属車両の整備の為の予算編成も行っていますが、やはり何事にも費用がかかりますね……。
運転会の度に整備しなくては、と思うのですがどうしても後回しになってしまいます。
さて、今回から不定期のシリーズ物としてキハ183系とかちの再現を目指していきます。
キハ183系に興味の無い方にはつまらない記事になってしまうかと思いますが、少しでも興味を持って頂けるように書いていきます。
書いている途中に3回ほど内容が消し飛んでいるのは内緒です
今回は第1回目として編成考察です。
が、その前にとかちの簡単な歴史を…。
とかちは1990年9月に札幌~釧路を結んでいた特急おおぞらのうち、帯広発着の列車を独立させる上で新たに愛称が付けられて誕生しました。
ダイヤ改正以前は滝川・旭川~帯広の快速列車の愛称で、更に遡ると滝川経由で札幌と帯広を結ぶ急行列車の愛称でした。
両列車はいずれも漢字の十勝が愛称名となっており、平仮名のとかちは特急になってから初めてお目見えしています。
翌年には2階建てのキサロハ182形が登場し、暖色系の塗装に塗り替えられてリゾート特急スーパーとかちに愛称が変わります。
その後、1997年にキサロハ182形を連結しない列車が復活し、ここでスーパーの付かないとかちの愛称が復活。
2000年にはキハ283系を使用する列車をスーパーとかちとした事で、キハ183系を使用する列車は使用車両に関係なく全てとかちの愛称になります。
しばらくは何事も無く推移しますが、2007年にキハ261系1000番台がスーパーとかちに投入された事で、使用車両が120km/h運転に対応した車両に統一。
しかしそれも長くは続かず、キハ261系1000番台が増備された2009年10月のダイヤ改正でキハ183系はとかちから撤退し、道東方面の運用に終止符を打っています。
今でこそ札幌発着の石勝線特急としてスーパーおおぞら・スーパーとかちの二枚看板となっていますが、特急としてのとかちは割と新しい部類になります。
とかちの運転開始から19年間に渡って見られたキハ183系による運用は、その途中に様々な変遷がありました。
様々な変遷を経ている特急とかちのうち、模型で製品化されていない編成を組んでみようと言う半分以上突発的な思いつきのシリーズです。
キハ183系沼にどっぷりと浸かっている私ですが、とかちは変遷が多い上に製品化されていない車両やゲテモノの珍車が多く、本格的には手を出せていませんでした。
模型業を再開してからもしばらくは見送っていましたが、余剰車の解消と今後の増備を見据えて重い腰を上げる事にしました。
※※注意※※
以降はキハ183系をある程度知っている方向けの説明が多くなります。
簡単な用語集も置いておきますが、wikipediaや詳しい専門のサイトを見て頂いた方が分かりやすいと思いますので、あくまで参考程度にしておいて頂ければ幸いです。
0番台:キハ183系の初期製造グループ。高運転台のスラントノーズ車、先頭車化改造車のキハ183-100ことボウズ等が該当。
500番台:国鉄末期に登場したグループで、N183系とも呼ばれる。嘗てサロベツや北斗4・19号で使用されていた車両が該当。
550番台:JR化後に登場したグループで、NN183系とも呼ばれる。元130km/h運転対応の北斗用の車両等が該当。
新特急色:白色の車体に赤とオレンジのライン。国鉄末期に登場。
とかち色:窓周りが茶色で帯が紫と緑色。現存するスラントノーズ車と0番台中間車は旭山動物園号用の車両を除いて全てこの塗装。
HET色:窓周りが黒色で帯が青と緑色。現存する車両の過半数はこの塗装。
この画像を例に挙げて、左から順番に説明しますと……。
・HET色NN先頭の最末期おおぞら
・白ボウズ先頭の夜行オホーツク
・新特急色N先頭の国鉄最末期のおおぞら
・HET色NN先頭の現行オホーツク
・青ボウズ先頭の臨時まりも
となります。
イメージは掴めましたでしょうか?
さて。ここからは編成の説明に移ります。
とかちの歴代編成はかなり大雑把にまとめると、4つに分類出来ます。
①:運転開始直後の一部がNNの中間車の新特急色編成(90~91年)
②:キサロハ182とNNの中間車を組み込んだ、スーパーとかち編成(91~00年)
③:0番台と500番台以降の車両の混成編成(97~07年)
④:0番台が撤退し、500番台以降の車両で統一された編成(07~09年)
このうち①が#92973、②が#92791の品番でTOMIXから既に製品化されています。
また、この4つのうち①以外の3つから更に派生した亜種が存在します。
②-1:中間車1両と先頭車が200番台となった、出力増強後のスーパーとかち編成
③-1:両端がN・NNで中間は全車0番台の札幌区のとかち色編成
③-2:オホーツク車を中心にHET色車両も混ざった札幌区の混色編成
③-3:おおぞらと共通運用になった、キサロハ182組み込みの釧路区の混色編成
③-4:おおぞら運用終了後、札幌区と釧路区の混成となった混色編成
今回は上記のうち、③-4の編成を再現していきたいと思います。
この頃のとかちは釧路区と札幌区が受け持っていましたが、釧路区とは回送ではなく定期列車のまりもを使って車両のやり取りをしていました。
簡略化すると、
釧路~(まりも)~札幌~(とかち)~帯広~(とかち)~札幌~(まりも)~釧路
このような感じになります。(実際の運用とは異なります)
おおぞらがキハ283系に置き換えられた後もキハ183系が釧路区に所属していたのは、釧路発着のまりも運用が残っていたからと言う理由があったそうです。
さて、この頃の所定編成ですが上記の通りとなります。
TOMIX公式の編成表を切り貼りして、それっぽくしてみました。
当時のとかちは指定席と自由席が2両ずつ、その間にグリーン車を挟む5両編成が所定編成でした。
しかし、この当時は所定編成で運行される事は殆ど無く、高い確率で1両以上中間に増結の車両が連結されていました。
ですので逆にこの編成表の5両編成は、とても珍しい存在だったとも言えます。
とは言え、この頃はJR北海道がまだまだ元気だった時代です。
とかちだけでなく他の特急列車においても所定編成で走る事は少なく、1両以上増結した編成が恒常的に見られました。
この時は北斗系統で最大9両、スーパーおおぞらでは最大10両となり、旺盛な需要に柔軟に対応していた印象が私の中では強いです。
今では減便・減車で当時の面影はありませんが、せめて模型の中ではJR北海道が元気だった頃の編成をこれからも再現していきたい所ですね。
では、所定編成で組成される車両の考察に移ります。
長い文章になりますので、読むのが面倒な方は要点だけ下に大雑把に纏めましたので、そこまでスクロールして流して下さい。
まずは帯広寄り先頭の1号車から。担当は釧路区。
高運転台のスラントノーズ車が中心ですが、1両のみキハ183-100の青ボウズも居ました。
該当車番はスラントノーズ車が-207~210と-217、青ボウズが-102となります。
これらの車両は2000年からおおぞらの釧路方先頭車として使用されており、おおぞら撤退後も共通運用だったとかちを引き続いて担当しています。
スラントノーズ車は乗降扉側を車販準備室と車掌室に改造した車両の2タイプがあり、釧路区の車両では-207~210が前者。-217のみ後者となっています。
続いて2号車。こちらは札幌区の担当になります。
この時期のとかちの2号車は、ほぼ元スーパーとかち用のキハ182-200の指定席でした。
キハ182-200は4両のみ所属しており-224~227が該当します。
キハ182-200はスーパーとかちで使用していたキハ182-550を北斗へ転用する際に、懸念された編成の出力不足の問題を解決するべく、4両がキハ182-0から改造されました。
600PS/2000rpmと言う大出力エンジンを搭載し、キハ183系一族の中でも最大出力の660PS/2000rpmを誇るキハ182-550に次ぐパワーを持っていました。
これに両先頭車のキハ183-200と合わせ、スーパーとかち時代は付随車のキサロハ182を連結していても、出力を確保出来ていたと言う訳です。
ただ、当時のとかちは大出力のキハ182-200を連結しなければならないほど、編成の出力が無かった訳ではないので、車両不足時は他の車両で代走していたと考えて良さそうです。
さて、どんどん行きます。次は3号車。こちらも札幌区の担当です。
こちらはグリーン車となり、ハイデッカーのキロ182-500が3両(-506~508)と平屋のキロ182-9の4両が担当していました。
キロ182-500がHET色、キロ182-9のみとかち色です。
オホーツクBセットで製品化されているキロ182-9ですが、プロトタイプとなった2006年頃はとかち専属でオホーツクには滅多に入っていませんでした。
当時のオホーツクは夜行運用があったので4往復ありながら3運用で回っており、これに対してキロハ182は5両在籍していて十分に予備があった為です。
またキロ182-500のうち、-506と-508はHET色のブルーの部分がとかち色の紫色に近いような色になっており、通称ラベンダー色とも呼ばれていました。
現在、北斗で使用されているような純粋なHET色のキロは、とかちでは-507のみの存在でした。
4号車。こちらは釧路区の担当です。
所定編成の4号車と5号車は自由席車で、編成が増結された際でも増結車は全て指定席となり、自由席は必ず札幌方2両として固定されていました。
こちらはキハ182-500が4両(-504~506、-513)に、キハ184が1両(-2)の布陣。
キハ184-2のみ電源装置の関係で、後述のキハ183-501と専属的にペアを組んでいました。
車両不足の際には所定の車両以外の車両が入っている事も確認しており、キハ182-0の他に回送運転台を取り付けたキハ182-100が連結されていた事もあります。
いずれも増結車としては頻繁に稼動していましたが、自由席車の位置に入る事は珍しかったそうです。
最後は5号車。こちらも釧路区の担当です。
キハ183-1550が4両(-1551~1554)とキハ183-500が1両(-501)、そしてキハ183-100が1両(-101)の6両が用意されていました。
帯広方先頭車と同様におおぞらで使用されていた車両が大半で、おおぞら撤退後も引き続いてとかちを担当しています。
キハ183-501のみ、前述のキハ184-2とペアで専属的に運用されていました。
青ボウズことキハ183-101も比較的稼働率は高かったようで、動画や写真を見ていると札幌方先頭車として連結されている場面が多く見られます。
ここまで所定編成で使用される車両の紹介をしてきました。
先に述べたようにとかちの所定編成は5両でしたが、高確率で1両以上増結されていました。
増結は札幌区と釧路区からそれぞれ車両を充当しており、増結の車両数が偶数の場合は札幌区と釧路区の比率が1:1になるように調整されていたようです。
増結車はキハ182-0が大半を占めていましたが釧路区にのみ回送運転台を設置したキハ182-100、札幌区にのみキハ184が在籍していました。
当時の札幌区のキハ184は波動用で臨時列車等が主な活躍の場でしたが、極稀に増結車としてとかちに連結されていた事もあるようです。
これだけ長々と書きましたが、要点だけ大雑把に纏めると……。
・所定編成のうち釧路方2両はとかち色、札幌方2両はHET色でほぼ固定
・帯広方先頭車は青ボウズ1両以外はスラントノーズ車
・札幌方先頭車は貫通型が大半で時々青ボウズ
・グリーン車はハイデッカーのHET色と平屋建てのとかち色キロ9、ただしハイデッカーのうち2両はブルーの部分が紫色のラベンダー色
・増結車は適当に(笑)
と、こんな感じになります。
これだけ書いておけばいいんじゃないか?と言うツッコミは無しでお願いします
さて、使われていた車両を再確認した所で、組成に移りたいと思います。
とは言え実際に編成を組むのは次の記事からで、今回は車番の決定のみです。
当区の余剰車で使えそうな車両をかき集めた結果、以下のような編成になりました。
<帯広
①【釧クシ】:キハ183-208 とかち色
②【札サウ】:キハ182-225 とかち色
③【札サウ】:キロ182-9 とかち色
④【札サウ】:キハ182-21 とかち色
⑤【釧クシ】:キハ182-14 HET色
⑥【釧クシ】:キハ184-2 HET色
⑦【釧クシ】:キハ183-501 HET色
札幌>
所定編成に2両増結した7両編成です。
グリーン車にキロ9をチョイスしたのは種車の確保しやすさと、キロ182-500にした場合はラベンダー色への塗り替えが必要となるので、その手間を省く為です。
(当区の最末期とかち編成で既にキロ182-507を使用している関係上、どうしてもキロ182-500にする場合はラベンダー色への塗り替えが必要)
キハ184-2+キハ183-501のコンビは、おおぞら用に以前製作したものの色々と状況が二転三転した結果、余剰車となってしまった車両を再利用していきます。
それ以外の車両は主にオホーツク・まりもセットから流用する形で用意します。
まりもセットは製品そのままの臨時編成と、寝台車を2両に増強した定期編成が当区に在籍していますが、臨時編成は短期間しか走らなかったのでバラしてしまいます。
これで新たに3両の余剰車が発生しましたが、青ボウズとキハ182-0は使用予定があるので保留車へ。スハネフ14は利尻の繁忙期増結用に回って貰います。
と言う事で、組成する車両の車番が決まりました。
次回からは種車を用意して、組成に向けての整備を行っていきます。
のんびり進める予定ですので、しばらく先になるとは思いますが……。
それではこの辺りで失礼します。
お付き合頂きましてありがとうございました。