カッパドキア最後の観光です。
創造の谷(デブレント)
その間に、バスは昨日見切れなかったカッパドキアの観光名所に向かって進んでいった。
畑はぐっと冷え込んだために一面の霜で真っ白になっている。外気は2度。
ブドウ畑は冬枯れて、樹高は20~30cmしかなく何本かの貧相なつるを伸ばしているが、一見すると荒れ地にしか見えない。顔を上げると朝方見えた熱気球がまだゆらゆらと飛行を続けている。これだけ多くの気球が浮かんでいるとお伽噺に紛れ込んだ気持ちがしてくる。既に着陸した気球も見えている。
カディルさんが「気球のパイロットのほとんどはイギリス人とオランダ人です。最近はトルコ人もいます。気球にぶら下がっているカゴは、6人、12人、24人乗りのものがあります。」と言っている。バスは、左手に昨日のローズバレーを見て、台地から谷へ降りていく。7時40
三姉妹の岩 ラクダの岩
分に、「三姉妹」の奇岩について写真をパチパチ。53分出発。
この辺りは、標高1350mの高原地帯だから気温は低くなるが、谷へさらに降りていくと1度とぐっと冷えてきた。再び台地に上り尾根道を左に曲がり、創造の谷(デブレント)へ入っていくと「ラクダ岩」の奇岩に着いた。8時03分。野良犬の親子が、朝食中。売店のおじさんがエサをあげているのだろう。そういえば、エフェソスには野良猫がたくさんいたが、その他の観光地は野良犬が多い。それらは人になれていて、危険性は感じない。ここでも写真を撮って直ぐに出発し、アヴァノスの町に向かった。
アヴァノスの陶器工房
アヴァノスの町は陶器の製作で成り立っているようだ。
地図を見ると、ネヴシェヒル(西)、ユルギュップ(東)、アヴァノス(北)という3つの町が作る三角形の中が、カッパドキアの奇岩観光地になっている。その中心が、台地上にあるウチヒサルと谷底のギョレメだ。
8時22分に陶器販売店の「セラミック アヴァノス」に着いた。
店内に案内されると、陶器製作のデモンストレーションを見せられ、ハッサンさんという陶芸師がろくろの実演をして、トルコ風の砂糖壺を見事に作り上げ、日本にも何度か来て陶芸の技術を磨いたのだと紹介された。
チューリップの絵柄の皿 絵付け作業中
アヴァノス焼は、造形・素焼き(800度)・絵付け・色付け・釉薬・本焼き(1000度以上)の行程で作られている。トルコの陶器ではチューリップを使った絵柄のモチーフが多いようだ。チューリップで父母子孫を表現し、幾何学模様を描いたものなどが主なもので、イスラム国なので人物を描いたものは全くない。色付けは青色を用いたものが有名で、高級なものには水晶やラピスラズリ、トルコ石などを使用している。ヒッタイト様式のワインボトルも装飾品として売っている。
2階へ上がり、陶芸の先生と弟子の作品を鑑賞すると、作品は25%値引きで売っているという。また夜光塗料を使用した作品もあったが、これは放射性物質ではないのだろうか。作品のいくつかの表面がでこぼこしていたのは、絵具に水晶などの鉱物を使用しているためだと言っていたが、生活用には使いづらいだろう。と言うことはここの陶器は生活用ではなく装飾用、芸術用として生まれたものなのだろうか。
単純な青の絵付けなら生活に使えるだろうが、その価格を見ると、とてもそうとは考えられない。皆さんも結局のところ1000円程度の鍋敷きなどを買っているようだった。
店員さんは女性が3人、男性が8人であまり積極的に売り込んでいる様子は見られない。9時33分出発。
アヴァノス陶器は生活陶器ではなく、芸術陶器になっていました。

