団体旅行をすると様々な人がいます。その中でたいていいるのは、集合時間に遅れる人です。それも何度も遅れるのです。JTB・旅物語ではそれらの人をチェックして、データベースにしてあるようです。

そうしないと添乗員さんも、心の準備ができませんからね。


国内線の飛行機に乗る

 石畳の道を、昨日バスを降りたところへ歩いていったのだが、明るい光の中で見るイスタンブルの旧市街はそれなりの歴史を感じる風情がある。海岸線と平行な道路に来ると、バスが停まっていた。スーツケースは既に積み込んであるようだ。出発予定の7時00分には皆さんが乗り込んでいたが、毛束さんが確認をすると、1人の女性が来ていないという。何でもホテルに手荷物を忘れたので取りに行ったそうだ。

この後、国内線の飛行機に乗ってイズミールまで行くので、時間は絶対に守らなければならない。毛束さんとカディルさんはとても焦っている。2人はバスから飛び降りてホテルへ向かった。そのうち毛束さんが戻ってきたが、見つけられなかったので、さらに焦っている。見ると、汗をびっしょりかいている。手伝ってあげたいが、じっとしているのが最高のお手伝いだ。

すると、その女性は06分になって、ホテルの人に付き添われて、バスにやってきた。

その人は小さな声で「すみません」と言っていたが、毛束さんとカディルさんが腹を立てているのはその顔にはっきりと表れていた。毛束さんの顔からは焦りの冷や汗が吹き出し、ハンカチでしきりに拭いている。バスはその女性が戻ると同時に出発した。車内は何となく微妙な空気が流れている。

渋滞を心配したが、何とかうまく進むことが出来て、7時30分に無事イスタンブル空港に到着した。

イスタンブル空港のメスジット

 この空港はと言うよりトルコはセキュリティーチェックが非常に厳しいようだ。ここでも、ターミナルビルに入る時に、スーツケースを含め厳重にチェックをされた。スーツケース、手荷物、コート、ズボンのベルト、時計、メガネ、カメラ、ペンもトレーに入れて、X線チェックを受けた。体の方は無事通過したのだが、手荷物が引っかかってしまった。係員が「ウォッチ」と言っている。カバンの中にもう1つの時計が入っていることは知っているが、それを見せろというのだ。時限爆弾だとでも思っているのだろうか。「イエス、ウェイト」と言って、手提げバッグから時計を取りだして見せたら、オーケーと言われて通過。その間ベルトをはずしたズボンが下に落ちたらどうしようかと気が気ではない。

手荷物チェックはもう一度あると毛束さんが言っていた。嫌になってしまうが、これは現在のトルコが置かれた厳しい国際状況なのだと思うと、協力をしなければなるまい。

7時42分にカウンターでチケットをもらい、スーツケースを預けた。チケットには、座席は23F・24F、搭乗は110番ゲートだと書いてある。そのまま進んで50分から2度目の手荷物チェックを受けた。先ほどの轍を踏まないために、今度は時計も出して無事に通過。110番ゲートは、そこからすぐのところにあったので、そのロビーで搭乗開始の8時40分まで待たねばならない。

ロビー内を見回すと、目の前の椅子には空港の10名くらいの作業員達が暇をもてあまし、座って雑談をし、ニカーブ(目だけ出している黒服)やチャドル、へジャブの女性が何人も目の前を通り過ぎていく。

こちらも暇になったので、空港内をちょっと散歩してみることにした。
空港の礼拝所 礼拝所の表示と礼拝している人
すると、案内板に「Mescit」「Masjid」という表示があった。
メスチット、メスキト、メスジットとも読める。これはスペイン語ならメスキータ、空港内の礼拝所だ。興味津々で見ると、左側が女性用、右側が男性用になっている。中には、左側に足洗い場があり、その奥に絨毯を敷き詰めた礼拝スペースがあった。中では1人の男性がミフラーブに向かって一生懸命に礼拝を行い、ほかの男性は後ろで寝ていた。外に出ると、ちょうど女性が礼拝所に入るところだった。

再びロビーに戻り、ぼんやり座っていたのだが、先ほどの忙しさは何だったのだろう。


トルコはイスラム教の国ですが、世俗主義をとっていますから、国が国民にイスラム教を強制することはないようです。

しかし、最近はエルドアン首相が、トルコのイスラム国家化を進めようとしているようです。

いずれにしても、トルコ国民の中にイスラム教があることは確かです。