今日は、プラド美術館に行くのですが、写真は禁止ですのでガイドさんの話したことを文にしてあるだけです。
名画はやはり名画ですね。でもピカソは分かりません。
王宮
9時24分、王宮に着きバスはギリギリに狭い通路を入って地下駐車場にとまった。階段を上がり王宮前に出ると、後ろ足で立った馬に跨るフィリップ4世の銅像がある。これはベラスケスが描いた王の絵を、レオナルド・ダ・ビンチが計算をして、作成したものだという。ベラスケスの絵の通りに像を造るとバランスが悪く、像が倒れてしまうそうだ。この王宮は公式行事に使われ、ファン・カルロス王はほかの宮殿で生活しているそうだ。
免税店Lepanto
9時36分、王宮前広場を出て、やや急な石畳の坂道を上って左手にあるLepantoに入った。目的はトイレ休憩だが、お買い物も兼ねている。並べられている品は、皮製品、衣料、スカーフ、チョコなどであるが、ちょっとしゃれたブティックといった感じだ。まだ朝ということもあって、女性陣の買い物行動も炸裂せず静かな時間が過ぎていく。10時12分出発。
プラド美術館
10時35分にプラド美術館に到着した。
美術館の開館時刻が10時なので、それに合わせて時間調整をしていた感じがする。
バス通りから階段を下りるとゴヤの銅像が出迎えてくれる。左に回って現地ガイドのトニーさんから入場券(15ユーロ)をもらい、手荷物チェックを受けてから中に入った。
受付と広いロビーがあり「これから鑑賞に行きますが、終わったあとは自由時間になります。集合は外へ出た右手の階段の上で、11時55分といたします。トイレはロビーにありますから、集合までに必ず済ませておいて下さい。」
と連絡を受けて、とも子さんの解説で鑑賞を始めた。
ゴヤ
・「1808年5月2日、3日」という絵は、フランス軍とマドリード市民の戦いです。
・これは、ゴヤがどん底時代に描いた絵です。彼は80歳台まで生きましたが、耳が聞こえなくなり心の闇を、このようなくらい色調の15枚の絵で残しています。
・「我が子を食うサツルヌス」は、ナポレオン以後の混乱と徴税によるマドリード市民のどうしようもない状況を描いたものです。
・「裸のマハ」「着衣のマハ」この絵は、最もよく知られているものの一つで、モデルはアルバ侯爵ともジプシー女ともいわれています。“La Maja(マハ) desnude”は“裸のいい女”という意味で、いい男の場合はMajo(マホ)となります。
・「カルロス4世の家族」これは12人の肖像画で、中央にカルロス4世、右側にマリア・ルイス・デ・パルマ、左奥にゴヤは自分の顔を描いています。この絵は、目がうつろで生きていないし、表情の変化が乏しいものになっている。絵には、レンブラント流に左上から斜めの光線を組み込んでいます。
かつてスペインはフランドル地方のオランダ・ベルギーを領土としていました。その頃その地方で活躍していた画家の作品もフランドル派として展示されています。
ルーベンス
・「三婦人」は、エレーナ、イサベル(エリザベス)と架空の婦人が描
かれたものです。
レンブラント
・「Judith at the banquet of Holofernes」(ホロフェルネスの祝宴のジュディス)は1634年の作品で、ジュディスにスポットライトのような光を当てています。光を効果的に使うレンブラントの作品になっています。
バルトロメ・ムリーニョ
ぼかしを生かした画家です。
ベラスケス
・「キリストの架刑」この作品では、キリストは十字架に掛けられてい
ますが、両手両足に計4本のクギを打たれ、足台を描きその上にキリ
ストを立たせています。
光線法も利用し、キリストに光を当てて浮き出させています。
クギ3本足台なしではキリストの体を十字架にはかけられないし不自然だと師匠にいわれ、そのアドバイスで、クギを4本にして足台を描いたのです。
・「フィリップ4世の乗馬」王宮前の銅像の原型になったもので、馬の後足の位置が不自然だと指摘され修正したものです。よく見ると、以前の馬の足が見えます。
・「女官たち」(ラス・メニーエス)この絵の中央に描かれている女の子はマーガレット王女です。この絵はとても有名なものの一つで、空間遠近法という技法を使っています。
最前面から①小人と犬 ②女官とマーガレット王女 ③画家 ④尼僧と男 ⑤壁の肖像画 ⑥階段を上る男と配置し、6つの空間で遠近感を表し、2番目と6番目の空間に光を当ててさらに立体感を出しています。
・「ブレダの開城」のブレダはオランダの都市で難攻不落のお城があった。この地域はオランダとスペインが何度も戦いをしていたが、スペインが勝利したところを描いたものです。この時代の人物はカメラ目線のように描かれ、右手の端にベラスケスがいます。
グレコ
イタリア出身のギリシャ人で本名は違います。イタリアではギリシャ人をグレコと呼ぶので、スペインに来てエル・グレコと呼ぶようにしたのです。
当時のフィリップ2世にはあまり評価されなかったので、不遇な生活をしていました。
・「自画像」
・「三位一体」キリストを中心にした絵で、人物を長身に描き12頭身
になっています。
・「キリストの脱衣」
これらを見て、11時45分にエレベーターで受付脇の広いロビーに戻ってきた。
ダビンチの弟子が描いた「モナリザ」を見に行ってからトイレを済ませ、集合地点に着いたのは11時55分だった。バスに移動して12時04分に出発。
プラド美術館はもっと時間を取りたいところですが、やむを得ません。
ただ、浅学非才としては、やはりガイドさんの解説があるとその興味が一段とわいてくるので面白いです。
「何事も先達はあらまほしきことなり」といった鴨長命の格言は正しいです。

