京義線は名前が知られている割には、その運行本数が少なすぎますし、列車や線路が立派すぎました。将来を見据えているのでしょう。
京義線〔汶山~加佐経由~新村〕
11時40分発の「孔徳」行きに乗車した。この電車は「加佐」から南に分岐して「孔徳」に行くので、「加佐」で「ソウル」行きに乗り換えることを忘れてはならない。外は相変わらず雨がショボショボと降っている。大雨でないことが何よりだ。途中の駅で次々に人が乗ってきて、車内は多くの乗客で混んできた。立っている人もでてきているくらいだ。乗客を見ていると、スマホを見ている人が多く、一様に頭を下に落とし、指で画面を右に左にこすっている。いわゆるガラケーを持っている人は誰もいない。
やがて、12時30分に「加佐」駅に到着した。相変わらず雨が降っている。35分に「ソウル」行きのホームで待っていると10分後に電車がやってきた。48分に隣の「新村」駅で降り改札を出ると700ウォンが引かれていた。それにしても安い。
京義線体験感想
京義線は本来「ソウル」と北朝鮮と中国の国境にある平安北道の「シニジュ」(新義州)を結ぶ重要路線であった。だから京義線と呼ぶ。しかし、朝鮮戦争後分断され韓国側では現在は「ソウル(又はガンドク)」-「ムンサン」間が定時運行されている。その沿線には多くの住宅団地が建設され、ソウルへの通勤圏になっている。「ムンサン」からは北朝鮮との国境まで10km、板門店まで15km、開城工業団地まで20kmしかない。
最近の歴史を調べると、2000年に金大中と金正日が南北首脳会談を開き、京義線の再連結に合意した。その後工事を進め、2006年6月25日に試運転をする予定だったのだが、24日になって北が急に中止を通告してきた。2007年5月にソウル-開城工業団地間で試運転が行われ、1年間続いたが又中止されているという。
これも北朝鮮のギリギリ外交なのだろうか。
とにかく、現在の京義線に乗った感想を述べてみよう。
車両が新しく全て電化・複線化されている。日本のJRや私鉄の電車は1500Vが一般的でたまに2000Vで運行しているのに対して京義線は2500V60ヘルツの電気を流している。これは日本の新幹線と同じであるから、相当強いモーターを取り付けることも可能となっている。
事実モーターの音を聞いていても相当強いものを付けている印象だ。最高時速は110kmとなっているが、それ以上出ている感じがする。また、京義線だけかどうかは分からないが、駅舎やホームなどが全て新設されていた。レールも枕木も最近敷設されたように新しく感じる。これは北との再連結に対する政治的パフォーマンスではないのだろうか。急いで工事をおこなった結果が「ムンサン」駅の雨漏りに現れているような気がしてならない。又、将来、朝鮮半島が統一された時に備えて、京義線の規格をKTX仕様にしているのではないだろうか。しかし、どこかで無理をしている印象がするのは、うがった見方だろうか。
とにかく雨が降っていますので、心が湿ってきます。
なるべき室内を見ることを考え、次は梨花女子大学へ行くことにしました。