7月の中旬は梅雨の末期なので、梅雨前線が活発化します。関東地方は梅雨が明ける頃なのですが、東北地方に大雨が降るというのが定番になっています。ソウルは38度線の近くですから、日本でいうと仙台の辺りなので梅雨末期の大雨の時期に重なる危険性があるのです。それに台風でもきたらそれはもう悲劇です。だからこの時期の旅行代金は恐ろしく安くなっているのですが・・・・。
7月18日(水)
出発
7月17日の早朝、テレビを付けてみると大東島付近に「台風7号」が発生したと言っている。台風自体は小さなものだが、なにしろ梅雨前線があるので、それを刺激したら大雨の可能性があるから心配だ、と思っていたら、その進路が朝鮮半島の西側で、最接近するのが19日の昼ときている。19日といえば「全州観光」を計画している日ではないか。一体どうしたらいいのだ。あれだけ準備をしておいたのに・・・・。台風直撃ではソウル市内観光だって出来ないし、ホテルに缶詰になってしまうかもしれない。
でも、とにかく行くしかないので、翌18日まで、台風がそれることを信じてインターネットの天気予報を見続けた。もちろんそうは問屋が卸さず、台風は勢力を強めながら進路をソウルに近づけていることを示している。
飛行機の離陸時間から逆算し、8時25分に鍵を閉めて家を出発。車で駅へ荷物を運び、家に戻ってから今度はバイクで駅へ行き、ホームにたどり着いた時は8時43分になっていた。待つ程に55分発の品川行きがきたので乗り込み座席に座って一安心。天気予報では昨日17日に「梅雨明けをした模様」と言っていたが、空気は暑くて重く、少し動くと身体がジットリしてくるいやな感じだ。本当に梅雨は明けたのだろうか?みるともなく車内をみているうちに、9時42分に横浜駅に到着。この時間でも駅は相変わらず混んでいる。YCATへ進んでいくと、最近マスコミで取り上げられていた「原鉄道模型展」の看板がたくさん出ている。YCATで成田往復券を買うと、隣に65歳以上と20歳未満は片道2000円と書いてある。65歳以上にはなりたくないが20歳未満には戻れない。世の中は厳しいものだ。最近は車で成田に行く人が多いから、割引運賃を作ったのだろう。10時00分発のバスは定刻通りに出発をしたが乗客は6人しかいない。これで採算は取れるのだろうか。とにかく成田まで85分の予定だ。扇島、多摩川トンネル、羽田空港、大井、お台場、葛西(遠方にゴジラ橋)、習志野と過ぎて、11時24分に空港入口のチェックポイントを通過し、31分に第一ターミナル北ウィングに到着した。
成田空港
すぐにGカウンターで旅物語の手続きをして搭乗券をもらい、Eカウンターの大韓航空で搭乗手続きが終わったのが11時40分。手荷物検査は一発合格、実に珍しい。パスポートの出国手続きが50分。12時に22番ゲートのロビーにつき搭乗開始まで1時間以上も待つことになった。この待ち時間は何とかならないものだろうか。
ところが12時20分になると、搭乗ゲートが22番から18番に変更になったとアナウンスがあるではないか。窓からみると18番ゲートは200m以上も先に見えている。
重い身体を引きずり、10分以上もかけて12時33分に18番ゲートにたどり着いた。もうちょっと計画的にしてほしいものだ。このころになると少し疲れも出てきていたのでロビーでウトウトしていると、後ろの席にいるアメリカ人が大きな声でずっと喋っている。中国の人がいないと思ったらアメリカ人だ。全く世の中はうるさい。
離陸
1時25分に搭乗開始になり、列に並んでからKE704便の45列A・Bの席にたどり着いたら1時40分になっていた。機体はB777-200。機内は混んでいてほとんど満員に近い。後ろのおばさんがうるさいことや、前の方で赤ちゃんがキャーキャー騒ぐのが気になるが、これもいつものことだ。東アジアへの飛行機は、既にその辺りの路線バスと同じ程度のものになっているから腹を立てることもない。
ソウルまでは1時間55分のフライトだとアナウンスがあり、やがて韓国への入国申告書と税関申告書が配られてきた。機体が揺れる前にさっさと記入してしまい込んでいると、2時05分に機はスポットを離れ滑走路に進み始めた。離陸機が混んでいるようなので、滑走路の端に到着したのは2時17分。ボーイングの機体だから30秒の滑走で離陸。
眼下に教科書通りの下総台地が広がっているのもいつもの景色だ。谷筋にも家が密集しているが、もし大雨でも降ればそれらの家は大きな被害を受けることだろう。やがて21分に九十九里海岸から太平洋に出て、大きく右へ旋回して再び房総半島を横断し始めた。
ふと眼下を見ると、ディズニーランド、葛西、新木場、皇居、東京ドーム、国立競技場など東京の都心上空を飛んでいるではないか。やがて雲が濃くなり何も見えなくなってしまった。このコースを飛ぶのは初めてだが、やがて34分になると左側の雲の切れ目から富士山が顔を出していた。高度は10400m、時速は850kmで水平飛行に入っている。機内アナウンスで、ソウル到着は4時15分、気温は27℃曇りだと言っている。でも、明日は台風がくるから、この放送もうれしくはない。
機内食
昼からビールを飲めたら大満足の機内食
2時47分に機内食が配られ始めた。
メニューは①トリ肉とニンジンのあんかけ煮と白ごま入りご飯、②ハムと野菜サラダとドレッシング、③丸パンとバター、④梅ゼリー、⑤水、⑥ビール(hite、Cass)おつまみ付き(希望者)
配られたらサッサと食べないと、ソウルに着いてしまう。
3時頃に窓から外を見ると、機体はいつの間にか日本海に出ていた。地形を北側からみているので感覚が違ってしまうが、若狭湾の上空だ。話題の大飯原発を探してみたが分からない。丹後半島、宮津湾、天橋立が見える。
地上と空からでは大違いの鳥取砂丘
やがて鳥取砂丘が見えてきたが、砂丘の部分だけがわずかにベージュ色をしていて、緑の海岸線に砂丘がポツンとあるだけだ。
鳥取砂丘は砂丘が延々と繋がっているイメージがあるが実際は全く異なる。やはり百聞は一見に如かずだ。やがて伯耆大山、美保関、境港、中海、宍道湖、出雲平野が次々に通り過ぎ、機体は日本を徐々に離れ朝鮮半島へ向かっていった。台風の関係だろうか雲が厚くなってきている。雲が上層、中層、下層に分かれているのも面白い。半島上空に入ったのだろうか、機体は高度を下げ始め3時30分には7000m付近を飛んでいる。4時を過ぎると地上の景色がだいぶはっきりとし、仁川空港周辺の島々が見えてきたなと思う間もなく、4時13分に静かに着陸をした。このパイロットは腕がよい。
いよいよインチョンに着陸しました。旅行は雨が降らないことが最大のご馳走。今後どうなることでしょう。