オプショナルツアーには気に入ったものがなかった。だから一つも参加しなかった。それは添乗員兼ガイドの曹さんは気に入らなかったみたいだ。皆さんが黄浦江クルーズに行っている間に外灘を歩いてみたかったのだが、その時に嫌がらせをされたのです。
黄浦江クルーズに参加した人たちは、寒くて観光どころではなかったというから曹さんの1人儲けで終わったのだ。
フランス租界の外灘に行けなかった
バスは再び森ビルの対岸に戻ってきた。オプショナルツアーを希望した人たちが上海黄浦江クルーズに出発するためだが、このツアーに参加しないのは我々2名だけだった。曹さんが私たちの所に来て、「お二人をホテルに送ると、バスで片道45分だから往復90分かかってしまう。でなければタクシーで行くことになる。」と言う。迷惑がかかると思い、“近くに見るところはありますか”と聞くと「乗船地の近くに旧フランス租界があるので、そこを散策できる」と教えてくれたので、そこを散策することにした。
バスは中山路を南下しUターンして、7時01分に中山南路と毛家園路の交差点から南50mのところでアシスタントの栄さんと共に降ろされ、「8時にここへ集合してください」と言われた。栄さんも一緒に行くかと思ったらその場所で待っているというので、中山南路を北へ向かってフランス租界を目指して歩き始めた。15分ほど歩くと道路沿いに乗ってきたバスが停まり、中には運転手の李さんがいる。どうせならここで降ろしてくれればいいのに、何で最初の場所で降ろしたのだろう。私たちはさらに北へ向かって歩き始めたが、外灘には行き着けない。7時26分になったのでもう戻らなければならず、河岸沿いの遊歩道から夜景を見ながら戻ってきた。上海の夜景はエネルギーの関係もあるのだろうか薄暗くそれほどのものではないが外灘の灯りは煌々としている。7時37分にバスのところまで来たので、李さんに合図をして乗せてもらい栄さんに連絡をしてもらった。やがて栄さんがきて4人で待つこと50分。クルーズを終えた人たちは集合時刻の8時を30分近くも遅れて8時28分に戻ってきた。私たちには8時に戻れと言っておきながら、自分たちは30分も遅れてくるなんて失礼極まりない。後できいた話だが、混んでいたのでクルーズ船にはすぐに乗れず2便ほど待ってから乗船したのだそうだ。その間寒空を待っていたのだろうからご苦労様なことだ。それより、予定は分かっていたのだからチケットを早く取っておけば良かったのにと素朴に思ってしまう。
上海の夜景
明かりが乏しい上海夜景。左奥が外灘
上海の夜景はきれいなのかもしれないが、昔よりも灯りが少ないという感想もある。外灘方面は明るいが、中山南路側は薄暗いし浦東の上海タワー、森ビルなども薄暗くタワーの右側の住宅マンションはなおさら灯りがついていないのでおよそ夜景といったものではない。中国の電力不足なのだろうか。そういえばホテルの照明もやや力が足りない感じがする。クルーズに参加した人達は一人4000円近くを払って行ってきたにもかかわらず、一様に「寒かった」としか言わない。良ければ「きれいだった」という言葉が飛び交うはずだが。それにしても日本の観光客も行く先々で良くお金を使う。万単位のお金をいともたやすく使うのだが、だったらもっとグレードアップした旅行をすればいいのと思ってしまう。
上海粤海酒店へ
全員を乗せたバスは南へ戻ることなく北へ進み、光り輝く外灘の手前を左折して30分走り9時03分にホテルに着いた。曹さんは最初45分かかると言ったのに。バス内で曹さんから「ホテルの連絡をします。チェックインをしますのでパスポートを一度預かります。明日のモーニングコールは6時30分、食事も6時30分からです。出発は8時です。食堂は1階にあります。食券は1人2枚ずつお渡ししますので、なくさないようにして下さい。水は一人1本部屋にあります。コンビニはホテルを出てから左手にあります。明日は上海博物館を見てから、南翔へ行き小龍包を食べ近くの公園を観光します。」と連絡があり、部屋番号が連絡された。1116号室だ。
チェックインが済んで部屋に着いた時は9時20分になっていた。明日の予定もあるからシャワーをさっさと浴びて寝ることにしよう。それでも11時近くなってしまった。
1116号室
今回の旅行のホテルを振り返る余裕が出てきた。問題はあっても、いずれも中の上にランクされる良いホテルだ。新しい中国の平均的スタイルを見せているのだろうか。ただこの状態をいつまで保てるかが問題だ。建物・調度を造っても、それらを維持管理し接客するソフト面が中国では不足しているからだ。また建物も利用者の立場で造られていないところがあちこちにあり、不便さを感じてしまう。例えば、エレベーターの位置、トイレ表示、部屋表示などだ。とりあえずは量の確保が先なのかもしれない。
3月21日(水)
朝
昨夜はよく眠れたといいたいが、やはり昨夜も2度起きた。最もベッドに潜り込んだのが11時近かったのだから睡眠充分になるはずがない。時計が6時10分を過ぎたのでカーテンを開け朝の冷たい空気を室内に入れると爽やかな気分になった。おまけに初めて朝日が出ている。連泊するので荷物をさっさと片づけて食事に行くことにした。
朝食
6時50分に食堂に行き、座席を確保してからいろいろと物色してすばやく食べ始めた。メニューは①小龍包、②野菜炒め2種、③目玉焼き、④ゆで卵、⑤おかゆ、⑥スープ、⑦ハム、⑧チーズ、⑨牛乳、⑩ヨーグルト、⑪ソーセージ、⑫スイカ、⑬パン、⑭ケーキ
たくさんあるようだが、多めなのは野菜炒めだけであとは少量しか取っていない。上海のホテルのメニューはやはり蘇州・杭州とは違う。料理の一つ一つが洗練され少しだがエレガントに配置され、ウェイターの動作なども爽やかな印象を受ける。味もしつこさがなく7時11分終了。
中国は外国人旅行者にも所々で不便を強いります。そうしないと社会が混乱する危険性があるからでしょうか。何しろ身分・階級を否定する社会主義国でありながら国民を大きく2つの階級に分けるという矛盾をしているのです。外国人に不便を強いるのは当たり前かもしれません。矛盾を維持するためには不満を抑え込み、国民を監視しなければなりません。

