この日が今回の旅行の最終日です。飛行機は夕方便ですから、それまで何カ所かの観光が組み込まれていました。やはり歴史的伝統のあるものが心に残ります。

食事は、繊維質が多くて健康的なのは良いですね。


3月29日(火)

出発

 昨夜はトイレに起きたのだろうか?記憶にない。時計を見ると7時だったので起きだし出発の準備だ。今日は見学の後日本に帰るので、荷物をすべて整理しホテルをチェックアウトしなければならない。8時30分にロビーに降りて鍵を返していると、40分にチョンさんがやってきた。

朝食

 荷物を積んで、ホテルを出発したのが、8時45分。車は南大門路と郵政局路を北上して仁寺洞に向かった。仁寺洞の裏手にあるホテルの食堂でバイキング。

庭のもぐら-朝食 いつもの朝食、健康満点

メニューは

①白米  ②ワカメサラダ  ③菜っ葉の漬け  ④卵焼き  ⑤いりこの炒め物

⑥スパゲティサラダ  ⑦ワカメスープ  ⑧黒豆の煮物  ⑨カクテキ  ⑩キムチ

ここのキムチはよく漬かっていて美味しい。全体に味の辛みが強くなくて良い。食事は全体的に繊維質が多く健康的だ。ここがバイキング式なのも珍しいが、食べ始めたのが9時だったこともあり、みなさんが食べた残り物という感じだ。9時20分に終了、25分出発。

昌徳宮

庭のもぐら-昌徳宮 敦化門 昌徳宮 敦化門

 9時31分に、昌徳宮の横手にある駐車場に到着。ここは一昨日に利用したところだ。

ここはガイドのチョンさんが説明をしてくれた。車を降りてから“敦化門(とんふぁむん)”を入り石橋を渡って“中門(進善門)”を入り進んでいくと左手に“仁政門”がある。この門の礎石にも、文禄慶長の役の時に焼き討ちにあった焦げが黒く残っている。門を入ると“仁政殿“と花崗岩を敷き詰めた前庭がある。前庭には正1品から9品までの石柱が建てられている。両班たちがその序列に従って参列したのだろう。この形式は中国の紫禁殿と同様である。

昌徳宮の石舗装はわざとデコボコにしてある。歩く時に注意をさせ、大きな足音を立てないようにしてあるのだという。

庭のもぐら-日月図 日月屏風

 中央玉座に向かって左上に太陽、右上に月が描かれている。

仁政殿の中は玉座が置かれ、背後には日月屏風が立てられている。日は王、月は王妃、松は常に緑で枯れず、川は常に流れることを意味しているという。仁政殿の脇から出て“宣政門”の前を通ると中は“宣政殿“で王の執務室だ。この建物だけは屋根瓦が焼き物でできているようで、光の反射が異なっている。宣政殿の脇を通り”煕政殿“と”大造殿“をつなぐ渡り廊下の下をくぐって大造殿の前に出た。ここは王妃の寝殿で江戸城の大奥のような所だ。大きな人間を造ることを願って大造殿と名付けたようだが、ちょっと生々しい。脇の門を通って、大造殿の裏手に出るとそこの崖は階段状になっていてたくさんの種類の植物が植えられている。後宮に閉じこめられた姫君達は外部との接触がないので、ここに植えられた植物で外界を勉強したのだという。この階段状の崖に沿って煕政殿の前に出てきた。煕政殿は王の寝殿でもあり各種の会議も執り行われていたという。その前を通ってから”粛章門“を通り中門・敦化門に戻ってきた。

宮殿の各建物には必ずといって良いほどオンドルが造られていたが、当時はその燃料の80%が木炭であったという。10時36分出発。

高麗人参 一和

 昌徳宮を出発した車は宗廟との間の栗谷路を東に進み、東大門を北から通過して漢江の支流を渡って漢江の北岸を東に向かっていく。やがて九里市に入ると、「高句麗村」などという歴史施設の看板も見えてきた。

11時33分に右折すると九里の市街地に入ってきた。このあたりの建物は高くても10階程度でそれもちらほらしかなく、あとは2階建てがほとんどだ。道を走る車の台数も少なくのんびりした地域に思える。やがてフロントガラスに雨粒がつき始め、車内は静かな睡眠タイムになっていた。空気も少しヒンヤリとしている。36分になると、車はさらに細い道を右折し、狭い町並みの中の工場に入った。

  庭のもぐら-一和の展示室  一和の展示室

そこが「一和」という高麗人参工場だ。建物の中に入ると日本人の女性が説明役となり、高麗人参の宣伝を始めた。「高麗人参は1年に1本の葉を伸ばしますが、収穫するまで6年間育てます。ここではそれを使用しています。人参を育てる時は直射日光を当てません。また、人参は根を横に伸ばす癖があり、根が分かれている物がよいのです。」と話し、研究棟というところに進んだ。「人参の成分はサポニンで、体の調子を整えるなど健康にはたいへん良いことが昔から証明されています。ここでは、低温アルコール抽出でサポニンを濃縮し、世界に輸出をしていますが70%は日本向けです。」と立て板に水の説明を行うが、聞いている人はそれほどの気もないようだ。「日本なら80000円の物をここでは28000円で販売しています。ジュースなどに混ぜて飲んでも効果はあります。ミネラルウォーターにこのエキスを溶かして麦茶の要領で飲んでも結構です。もしそれが面倒な方は、カプセルが便利です。カプセルは29000円です。BBクリームやハンドクリームにもこの成分を加えて製品にしています。」このような高価な品物を販売する時は、“一日にすればたいした金額ではない”というのが殺し文句だ。ところでこの部屋にはイスがない。サポニン入りの水を小カップで飲まされ、500cc入りのペットボトルをいただいて終了。12時10分出発。

チョンさんが「日本の人は“朝鮮人参”と言いますが、そういうと北朝鮮産という印象が強いので、高麗人参と呼ぶようにしているのです。」とちょっと真剣に言っていたのが印象に残った。

※後日談 この「一和」の位置を調べていたら、この会社の素性が分かった。なんと「世界統一神霊教会」文鮮明が日本人信者の進言で作った会社であるという。いろいろ問題のある神霊教会だが、なぜ今回ここに連れてこられたのかが分からない。


文鮮明といってもご存じない人がいらっしゃると思います。彼は2012年9月になくなりました。この世界統一神霊教会がおこなった合同結婚式には、日本の有名タレントも参加していたことでご記憶のある方もいるのではないでしょうか。ですから「一和」がツアーに組み込まれていたことが不思議なのです。もっともここの工場にはそのような雰囲気は全くありませんでしたが。