自由行動になって、香港の九龍地区を勝手に歩き始めたのです。もちろん地図を片手にですが。異国の知らない町を自由に歩くというのは面白いものです。



市内散策出発・金魚街

 3時30分、各グループでDFSを出発。「紅磡(フンホム)駅」まで地図を頼りに10分ほど歩いて43分に着き、「旺角東(モンコクイースト)駅」までの切符を3.5ドルですんなりと買い、49分発の電車でひと駅乗って52分に「旺角東駅」で下りた。駅前の歩道橋は複雑だが、道路名などを頼りに5分ほど歩くと、そこは「金魚街」でたくさんの金魚屋さんが並んでいる。売られている金魚を見ると、金魚をビニール袋に入れ、たくさん吊して売っている。おもしろい売り方をするものだと思ったが、金魚には残酷な感じがする。建物も看板も、このようなレイアウトも縦方向というのが香港だ。

市内散策・ファーユェンマーケット

「金魚街」を南に抜けたところに「ファーユェンマーケット」があったので行ってみた。マーケットとは言っても食材を売る個人商店の集まりだった。1階は肉・魚・乾物が中心で2階は野菜が中心になっている。肉屋ではブロック肉だけでなく豚足、顔、毛皮付きの牛のしっぽまで売っている。スライス肉などはない。特色は、冷蔵庫がないことだ。肉はそのまま台に乗せて売っている。包丁は大きく、まな板は太い丸太を分厚く輪切りにしたものを使用している。魚屋にも冷蔵庫はなく、鮮度の維持は「活魚」で行っているが、太刀魚などは氷もほとんど使わずそのまま売っている。海の魚が多いが、草魚、蓮魚の切り身、活きた雷魚など淡水魚も売っている。肉屋も魚屋も、商品を大きな包丁でバンバンと叩き切って売っている。これでは香辛料をきかせて火を通さなければ、危なくて臭くて食べられないだろう。

庭のもぐら-肉屋 庭のもぐら-肉屋の包丁 庭のもぐら-野菜


 お肉屋さん     お肉屋さんの包丁   八百屋さん


市内散策・女人街

マーケットを出てから、1ブロック南下しアーガイルストリートを横断すると、そこには幅10m位の車道の左右を占拠したテントの露店が出ていた。中央の通路は大人が3人通れる幅しかない。ここが「女人街」だ。端から端まで南北に直線約500mにびっしりと露店が並んでいる。安物・偽物のオンパレードで見ている分にはおもしろいが、買う物ではないだろう。客に対して「ニセ物だよ。安いよ」と声をかけてくる露店もある。ここに並んでいる大量の品々はどこから持ち込んだのだろう。車道をこのように占拠しているのに取り締まりはないのだろうか。露店の後側には一般の商店があるし、電気はどこから取っているのだろう。不思議の世界だ。あちこちの露店を冷やかしながら「女人街」通り抜け、右折してメインストリートの「ネイサンロード」に出て南下すると、そこは地下鉄「油麻地駅」(ヤウマティ)。さらに南下して右折し、2つ目のブロックを左折すると、最初の「男人街」に出た。5時30分頃だったのに、テントの組み立て中だったので、そこを通り過ぎ、右折左折を繰り返し、高速道路下の「玉器市場」(ジェイドマーケット)と「超市場」(スーパーマーケット)をみた。ジェイドを覗くと先ほどのマーケットと全く同じなのでパス。超市場へ行くと売られているものは「素材」がほとんどで、日本のそれとは全く違う。そこを通り抜けて北海街を左折し2ブロックほど進み、ふと上海通りを見ると金属器を売っているお店が見える。「ひょっとして、カップを売っているかもしれない」と思い覗いてみると、鍋・包丁などいろいろなものを売っている。棚を見ると今朝のステンレスカップを売っていたので記念に買うことにした。「ちょっと安くして」といってみたが「これは安いものだから無理」といわれ、2つを70ドルで購入して5時45分に店を出た。

庭のもぐら-女人街

女人街の一風景、まだ早いのでほとんど人がいません


男人街

 金物屋を出て隣通りの2つ目の「男人街」にたどり着いた。ここも女人街と同じで、テントの露店が同じように作られ、わけの分からないものがたくさん売られている。プラモデルや電機部品、男物の衣料などの露店が多いのが「男人街」を特色づけている。通りの全体の色調も黒っぽく、女人街とは派手さが違う。通りを南の端まで歩いてジョーダン通りを左折した。

吉牛とパン屋

 6時も過ぎたので、夕食を食べようとしたがこれといった食堂もないし、わけ分からないところにも入りたくない。ジョーダン通りを左折して少し進むと、そこに「吉野家」があった。6時10分、ここでいいやと入ってみると、注文の仕方が難しい。店員は英語が通じないし、メニュー表も漢字ばかりで理解ができないからだ。

とにかく身振り手振りで注文をしてお金を払うと、2人分で59ドル。味はやや薄めでご飯が多く、味噌汁が付いてきた。しかし、米の質はあまり良くなく、おつゆが少ないので食べるのに苦労をしてしまう。紅ショウガやラッキョウなどの付け合わせは何もない。味噌汁はインスタントなのだろうか、少し粉臭い感じがする。香港で日本の味を求める方が無理なのだが。6時25分終了。

地図を見ると、地下鉄「佐敦(ジョーダン)駅」の南に行くとマクドナルドがあるから、明日の朝食に買っていくことにして歩き始めると、途中になんとも美味しそうなパン屋さんがあった。「こっちにしようか」ということで方針変更。パンを6つ買い、48.5ドルを払って「佐敦駅」へ向かった。

庭のもぐら-吉牛

香港の吉牛。味は薄味、みそ汁も一応付いています


ホテルへの帰路

 鉄道に乗るのにも慣れた。6時45分に「佐敦(ジョーダン)駅」で1人9ドルの切符を買って、夕方のラッシュの電車に乗り込んだ。車内は満員。「旺角(モンコク)駅」で「觀塘線」、「九龍塘(クーロントン)駅」で「東灣線」に乗り換えをして「大學駅」についたのは7時20分。駅前のセブンイレブンに入ってみたが、牛乳は売っていない。大学生がいるのに売っている商品の数が圧倒的に少ないのだ。一般に香港のコンビニは狭く、間口2間、奥行き2間半程度のところがほとんどだ。借家料金などが高いのだろう。あまり役に立たないコンビニだ。

部屋に戻り、「今日は良く歩いた。明日の午前中はどうする?」などと明日の企画会議を開いて、「12時までの自由時間は「雀鳥花園(バードガーデン)」と「花街道(フラワーストリート)」へ行ってみる」という結論を出し、シャワーをゆっくりと浴びてから疲れた体をベッドに横たえた。体調は良くなっていた。



香港で吉野家はないかもしれないけれど、知らない土地で何を食べるかは案外勇気がいるものです。又土地勘がないですから、どこの食堂がよいかも分からないのです。