8月の終わりに韓国を縦断してきたというのに、今度は国内。北海道の道西に行ったことがないから、旭山動物園も組み込まれているツアーに参加したのです。これだけマスコミに取り上げられているのですから、一度みてみないと何とも言えませんからね。
アザラシは元気でしたが、はじめはトラピスチヌ女子修道院までです。
函館・小樽・旭山動物園
トラピスチヌ女子修道院 → 五稜郭
→ 湯の川温泉 → 大沼公園 → 洞爺湖 → 小樽
→ キロロ温泉 → 旭山動物園 → 富良野 → 千歳
9月11日 土曜日
出発
なぜか知らないうちに、北海道の道南へ行くことになっていた。頭に中にはおぼろげに「そういえばそうだったなあ」という記憶があったが、10日になって突如、現実だと思うようになった。なぜなら、8月終わりに行った「韓国旅行」の旅日記がまだ完成していなかったからだ。それでも準備だけはしなければならない。前日の夕方、頭の中は韓国半分北海道半分の状態だったが、シャツ何枚、パンツ何枚、靴下何足とスーツケースに詰め込んだ。基本的には買い物をするわけでもなく、ひたすら見て回ることばかりだから、詰め込むもののパターンはいつも決まっている。最近の人は旅行といっても、着飾る人などほとんど無く、ちょっとそこまでハイキングというイメージだ。だから、それほどの神経は使わない。北海道の「雨と寒さ」の判断がつけられないのが不安材料だが、韓国の土砂降りほどのことも無かろう。
さて「韓国旅行旅日記」だが、出発する11日の午前中にやっと文章が完成し、校正をし終わることができた。そのせいか、なんだか身体の力が抜けてしまった。ところで、飛行機は14時45分発の予定になっているので、逆算すると家を出るのは11時30分頃になる。ところが、9月も10日を過ぎているのに「真夏日だ、猛暑日だ」と世間は騒いでいる。そんな中、スーツケースを引っ張って駅まで行くのはなにをか況やだ。
そこで、ややこしいが、
① 自家用車に荷物を積んで駅まで持っていく
② 自家用車で家に戻る
③ バイクで駅に行き、駐車場に3日間置いておく。
という作戦を取ることにした。もちろん、帰ってきた時はその逆になる。これにより、とりあえず、最初の疲労感と汗から逃れることができるだろう。ちなみにこれに要する時間は、合計15分程度のものだ。
しかし、どうやっても暑いものは暑い。じっとしていても汗が出てくるのだ。
ホームで待っていると、12時08分発の快特「品川」行きが来たので飛び乗り、冷房でひんやりと涼を取りながら、車内をボンヤリ眺めているうちに、13時07分に京急蒲田駅に着いてしまった。京急蒲田駅の、訳の分からないホーム構成に腹を立てながら、18分発の羽田空港行きに乗ることになった。
羽田空港
15分ほどで空港駅に到着。羽田はこれからが大変だった。今日利用する、飛行機はADO(エアードゥー)とANAの共同運行便なので、第2ターミナルから出発になる。空港駅で下車してから、長―――いエスカレーターを3本も登って、やっと出発ロビーに出たらそこは23番カウンター。そこからさらに端っこの3番カウンターまで行かねばならない。人混みを避け150m近くを歩いてやっとたどり着いたら、「お席は窓側でございます」と搭乗券を渡され、話しはこれでおしまい。すぐ隣にある、手荷物検査所でチェックを受け、今度は55番搭乗口までこれまた延々と歩くことになったのだ。400mの陸上トラックを一周する位になるだろうか。ここで時刻は2時丁度。55番搭乗口は本当に飛行場のはずれなので、イスに座って前を見ていると、1分とおかずに、次々とに飛行機が着陸してくる。滑走路のすぐ隣は海だ。
ANAマイレージカード
カードを使う生活はしていないのだが、それでも運転免許、健康保険、診察券、パスモとカードは増えていく。旅行に行くようになってから「マイレージカード」なるものを先日やっと作ることにした。
そこで、今回の旅行でそれが使えるのかを試してみることにした。搭乗カウンターのそばには、あちこちにそれらしい機械が置かれているので、そばに行ってみた。ウロウロしていると係の女性が近づいてきたので、教えてもらうことにした。画面に現れるメッセージを選んで画面をタッチしていき、目指す「マイレージ」までたどり着き、持参したカードを画面下の読みとり台に置くと本人確認がなされた。次にそれをずらして搭乗券の「2次元コード」を読ませるだけで良いということが分かった。ただし、今回の旅行は、業者による団体一括購入で「個人購入」ではないので、マイレージの対象にはならないことが分かった。確かに、搭乗券には人の名前は書いてないのだ。
次回にでも、自分の名前が書いてあったら挑戦してみよう。
ADO エアドゥー
搭乗券には、ADO83便・ANA4783便、14時45分出発、座席は42A・42Bと書いてある。機体はB767-300で、既にエプロンに着いている。満席で空席待ちの人が結構いるみたいだ。「搭乗券をお譲りして頂ける方はいらっしゃいませんか。」という放送が何度も入るが変化はない。そのうち「お譲り頂ける方には、1万円を差し上げます。」という言葉が付け加わった。それで、問題が解決したかどうかは分からないが、面白いものだ。搭乗が始まり、出発を待っていると、時計が45分になろうとしているのに、機内の通路を歩いている人がいる。飛行機の国内便は時間に正確でなく、バスみたいなものだ。乗客の服装を見てもみんな普段着だし。それでも46分にはエプロンを離れた。
離陸順を待って、3時丁度に滑走を始め離陸。離陸した機体は東京湾上空で左に旋回して機首を北へ向け、スカイツリーを左に見ながら北上し始めた。函館までは1時間の空の旅なので、離陸して水平飛行を少ししたら、すぐに着陸姿勢ということになるのだろう。
機内サービス
3時12分。それでも、飲物サービスはあった。ウーロン茶と水しか出さない。それ以外は全て有料だがこれで十分だと思う。バスだと思えば、そんなサービスでもありがたいのだから。昔のイメージがあるから、機内サービスは過剰気味なところもある。3時17分。北関東あたりを飛んでいるのだろうが、雲がだんだん厚くなり雲海に入ってしまい何も見えなくなった。それと同時に機体が揺れ始めた。前線でもあるのだろう。機長は補助翼を微妙に動かしながら調節をしている。3時25分。「現在、山形県上空10000mを飛行中。前線があるので揺れるため、シートベルトを締めて下さい。着陸予定は16時05分。函館の気象は小雨、22度」と機長からの放送があり、小雨はいやだなという感じの空気が漂う。37分になったらCAから「皆様、間もなく降下体勢に入ります。函館の気象は、曇り、21度・・・」と放送があった。曇りなら良いのだが。
機は予定通り、4時04分に着陸。函館の町には西側から入っていったので、眼下には市域が一望出来た。その中に独特の形をした「五稜郭」も見え、函館に来たという実感を受けた。
到着ロビー
ロビーには、今回の旅行の添乗員がプラカードを持って待っていたので、そこへ集合。トイレなどをすませて周りを見ると、あちこちの案内板には、日本語の他に、英語・中国語・ハングル・ロシア語が書いてある。北海道はロシアに近いのだ。ところで、今回の参加者は、44名とバスがほぼ満員の人数だという。全員が揃ったところでバスに移動し、荷物を積み込み、指定された座席(右前から2番目)に着いて、4時30分空港出発。雨は降っていない。
トラピスチヌ女子修道院
最初の見学地は、「トラピスチヌ女子修道院」。函館市内なので、すぐに着いてしまうが、その間に添乗員などの紹介が行われた。
添乗員は とても太っている「石田さん」、添乗研修中の「山田さん」
バスガイドは 年齢不詳の「南部さん」運転手は「菅原さん」バスは東日本バス会社で、3日間同じバスで移動をするという。
4時41分にトラピスチヌ女子修道院に到着。50分間ほどの見学になる。
門を入ると「大天使ミカエル」の像が建ち、悪の侵入を防いでいるように見える。その15mほど奥に、「マリア」像。緩やかな坂を上っていくと左側に、「ルルドの洞窟」を模した像が造られていたが、これは「マリアデッタという障害を持つ女性が、日々祈りを捧げていたら、マリアが現れた」という故事にちなんだものだ。フランスとスペイン国境のピレネー山脈のフランス側にルルドという小さな町がある。その町に、この奇跡が起きた場所があり、現在も多くの巡礼者が訪れているのだ。そのモニュメントを過ぎ、やや急な坂を上ると、そこには修道院の建物が建ち、中央の風見鶏を付けた塔の下には「アンジェラスの鐘」があるという。建物の前庭には、14歳で信仰の道に入り24歳で死んだリジニーの聖テレジア像も建てられていた。そのうち5時になり、鐘が鳴り始めた。鐘が鳴っている間に願い事を3つすると叶えられるということで、いつものお願いを念入りにしたのだが、こちらはキリスト教徒でもないのに良いのかな?
バスへ戻る途中に、修道院経営の売店で飴、駐車場脇の売店でソフトクリームを買って食べ、まずは北海道の味を堪能。5時20分出発。
トラピスチヌ女子修道院の蘊蓄
函館のトラピストは、昔から観光地の1つとして有名であるが、そのいわれなどについては知られていない。ガイドさんが言うには、明治31年にフランスの修道士が来て、この女子の修道院を作った。人員構成は、司祭が1人(フランス人男性)、その下にシスター数名(日本人や外国人)、その下に修道女が現在47名(日本人・アジア系・ヨーロッパ系)、その下に修道女を希望している人がいて、司祭とシスターは4年ごとに交代して勤めている。
現在の47名の修道女の生活は、大変厳しい規則に縛られている。日常生活は全て手話で行い、賛美歌の時のみ声を出す。修道女は親との面会も年に1回だけに規制されている。電気の使用はなく、朝3時30分に起床し、お祈りを3時間行い、食事をして様々な労働を行う。修道院は1周4kmの敷地内にあり、小麦などの畑と乳牛20頭を飼育して生活をしている。不足する牛乳などは“ホクレン”から購入して手作業で、様々な商品を作って自家消費と販売をし、経営に役立てている。
修道女を希望出来る条件は、23歳~30歳までの大学か専門学校を卒業した人で、推薦を受けなければならないそうだ。入院が許されると、最初の8ヶ月間は手話を習い、様々な仕事に従事して修行を積むが、その期間は8~10年にもなるという。それに耐えられない人は途中で脱落していくが、耐えられた人が修道女になることが出来るようだ。時代のせいもあるのだろうが、修道女の高齢化が進んでいるようで、若い人はほとんどいないという。これらのことは公式に発表されていないし、建物の中にも入れないのでその実態は誰にも分からないので推測になってしまう。また、門や建物は6時になるとカギをかけてしまいその後は立ち入り禁止になる。
次は函館市内観光をします。皆さんにとっては2番煎じでしょうが、我慢してください。
出発2010年9月11日 帰着2010年9月13日