韓国に行ったのですが、およそ観光地とは関係ないことに興味がわき、それを書きました。

韓国の食事は食物繊維がたくさんで良いですね。種類も多いし飽きさせません。韓国といえばキムチですが、行く先々で出されるキムチは味が違い、なかなか美味しいものに出会うことができません。



車窓より その1

バスは高速道路を南に疾走する。日本との時差はなく、時刻は5時を過ぎている。しかし、この付近は東経127度なので、東京と比べると日没は50分以上遅くなるという。だから、まだ3時頃の感じだ。高速道路については、これからも驚かされるのだが、とても良く整備されている。ただし、高速料金が安いせいかETCは余り普及していない。でもそれも時間の問題だろう。5時35分。バスは南へ向かう高速に乗り換えた。郊外には水田が多くその向こうには15階建て以上のアパートが忽然と現れる。このような光景は韓国の都市周辺で当たり前に見られるのが不思議である。

韓半島

添乗員のキムさんは、朝鮮王朝史に詳しく、朝鮮半島の歴史は紀元前2333年にまでさかのぼることが出来ることを強調し、百済・新羅・高句麗の三韓時代から新羅が韓半島を統一した経緯などを述べ、数十代に渡る王朝系譜を説明してくれるが、同行者はその内容がほとんど分かっていない。なぜなら、日本の歴史教育では朝鮮半島史は詳しく教えないからだ。また、キムさんは朝鮮半島とはいわず、「韓半島」という。北朝鮮のことは「北韓」韓国のことを「南韓」という呼び方をしていた。そんな話を聞いているうちにみんな寝始めてしまった。

水原城

インチョンから1時間走ったところで、6時5分にスウォン城に到着した。

到着したのが遅くなってしまったので、案内所は閉まっており、パンフレットがもらえない。キムさんの説明で城壁などを見学した。城壁は1周約5kmだが復元された物であった。韓国は、1910年から35年間日本の植民地化とされたことと(今年は丁度100周年に当たる)、1950年からの朝鮮戦争で国土が破壊され、多くの文化財を失ってしまった。そのため、復元された文化財が多いように感じる。しかしヨーロッパでも民族の興亡や戦禍で同じようなことが行われているので、後の時代の人が平和を維持し、文化財の復元に努力することは共通なのかもしれない。

スウォン城は、東(青龍)西(白虎)南(朱雀)北(玄武)に門があり、中国の陰陽説に基づいている。城壁は花崗岩で作られ、城壁には覗き窓や矢狭間などがたくさんあり、城壁上を移動しながら押し寄せる敵に対処出来る構造になっている。かつてはこの城壁内に兵や人々が籠城したのだろうが、大陸系文化は洋の東西を問わず、同じ考えと構造になっているのは面白い。

スウォン城の真ん中に高速道路が走り、城の周囲はスウォン市が取り囲んでいて、この城だけが異空間のようになっている。

スウォン市は、キョンギ道の道都で多くの高層住宅が建っている。遠方の山裾には仏教の寺院が見え、近くには5~6ヶ所もの教会の尖塔が見えるのも面白い。ゆっくり見たいが時間がなく、6時40分出発。

韓国の宗教

 朝鮮国に最初に伝来してきた宗教は「仏教」であった。もちろん儒教も伝来していたが、儒教は宗教というより、“人間の道徳”という側面を持っている。

その後キリスト教が伝来してきたが、現在はその信者が40%位である。

キリスト教といえばカトリックとプロテスタントがあるが、カトリックは教区を決め、その中に1つの教会を作って布教をしているのに対して、プロテスタントは多くの派に分かれているため、どこにでも自由に教会を作って布教活動をしている。だから町には、多くの十字架の尖塔が見えるが、そのほとんどはプロテスタント系ということになる。その他に10%位の人が新興宗教を信仰しているが「統一神霊教会」はその存在が認められていない。

また、信じている宗教は家族として登録されるので、家庭内で家族の宗教が違うということはないようだ。

住宅事情 その1

都市への人口集中は激しいので、マンションの価格は高い。ソウルを例に取ると、1坪100万円から300万円に値上がりしてしまった。

法律では、2DK30坪のアパートの場合、だいたい6000万円から9000万円という価格帯以下で販売するよう定めている。しかし、人気のあるところはプレミアがついてその価格が2倍にもなるところもあるという。

それが、ソウルから50km南にあるスウォン市だとその価格が3分の2から2分の1になってしまう。しかしソウルに住みたいという人気は衰えていない。だから、お金持ちはソウルのマンションをいくつか買ってマンションころがしをする人もいるらしい。

交通事情

都市間の交通機関はバスか車か鉄道ということになるが、韓国は人口密度が高く、都市に集中しているため朝夕のラッシュは激しいものがある。

最近、自家用車のナンバーは、「緑」から「白」に変更中である。緑ナンバーは数字4桁であるのに対して、白ナンバーは桁数が増えている。自家用車の普及増加に対応したのだろう。タクシーは「黄」ナンバーに統一されている。

タクシーは一般タクシーと模範タクシーがあるようだが、その区別はつかない。

日本人が乗るのなら「模範タクシー」が良いと勧められた。

見ていると軽自動車はほとんど走っていない。何でも、「そこまで無理して自動車を持つことはないだろう」と軽蔑的に見られるらしい。ただし、ガソリン価格は高い。日本円にして1リットル140円~150円だという。また、バイクがほとんど走っていないのは珍しい。時々走っているのを見ると、ヘルメットはかぶっていないし、3人乗りをしても平気みたいだ。

高速道路

バスは快調に進んでいくが、反対側の車線は大渋滞をしている。どうも、最近は首都の機能移転を進め、テジョン市にもその一部が移されたようだ。その結果かなりの公務員は職住を離されてしまい、朝夕のラッシュということになってしまったのだそうだ。ちなみに、韓国の高速道路は狭くても片側3車線、一般的には4車線、広いと5車線ある。道路にはブルーのラインが引かれているが、それはバス優先車線にしているそうだ。

夕食

8時15分に、チュンチョン南道テジョン市に到着。それまでに、キムさんが「皆さん、明日のモーニングコールは5時40分、ロビー集合は6時40分で荷物は各自全て持って来てください。その後、荷物を置いたまま食事に行きます。食事が終わったら再びホテルに戻ってきてバスで出発します。出発は7時20分~30分を予定しています。注意をしておきますが、水道の水は決して飲まないでください。ホテルからは、各部屋に500ccの水を1本準備してあります。」この時ホテルの部屋番号も連絡されたが、我々は769号室だった。

8時25分に今日の夕食食堂の「チョンギャンゴル」(青陽会館)に着いた。

今日のメインメニューは「サムギョプサル」だ。

①サムギョプサル   ブタの三枚肉をジンギスカン鍋で焼く

②サンチュ  ③ニンニク  ④キムチ  発酵が進んでいて美味しい

⑤ピーマンの赤味噌和え  ⑥ゆでナスのごま油と酢和え  ⑦わかめの三杯酢

⑧白瓜の粕漬け  ⑨豆腐のチゲスープ   とても辛い

⑩白米(ジャポニカ)  ⑪サラダ  ごま油と酢のドレッシング

⑫青リンゴのマヨネーズ和え  ⑬ビール(hite)5000ウォン

ご飯は美味しく、全体に味はよい。満足のうちに完食。サムキョプサルはやや低めのジンギスカン鍋でブタの三枚肉を焼き、サンチュの葉の上にその肉をのせ、コチュジャンや塩、キムチで好みの味に調整をして一口で食べるものだった。格好を付けて2口に食べようとすると、葉の中身がぼろぼろ落ちてしまい様にならない。美人でも大口を開けて頬張らなければならない。全体に料理の味付けは辛口なので、食後、口中にヒリヒリ感が残る。

もちろん韓国だから、箸・スプーンはステンレス製であるが、これは政府が木材資源を考えて政策的に決めてあるのだそうだ。9時終了。

ユソンホテル

9時10分。ユソンホテル(儒城ホテル)到着。このホテルは温泉浴場を持っているが、入場が9時までなので入ることが出来なかった。しかし、翌朝は5時から入場出来るので希望する人はその時刻に入れることになった。

外国に行った場合、まず飲み水の確保が最重要になる。このホテルのすぐそばにはセブンイレブンがあるので、769号室に荷物を置くとすぐにそこへ直行。

2リットル入りを1本買うと1400ウォン(100円位)だという。ホテルに戻ると500cc1本が2000ウォン(150円位)とある。とんでもない差だ。なぜホテルの水はこんなに高いのだろうか。あまりに高すぎるので、うっかりホテルのものには手が出せない。これも不思議なのだが、韓国では歯ブラシが有料なのはなぜだろうか?

でもこの安旅行でこのホテルに泊まれるのだから“良し”と考えるべきだろう。ただ、今回も長距離移動を伴う旅行であることが辛い。明日は5時30分には起きねばならない。


添乗員のキムさんは知的な美人でとても良いガイドさんです。私は滅多にほめないのですが、この方は良いですね。でも一期一会ですからそれが残念です。皆さんもし、韓国においでの時に、「キム ミヨ」さんが添乗員になってくれたらラッキーですね。