私の母は北海道の海沿いの町の生まれだ。
家の前の道路に出ると眼下には海が広がっている。
家の裏手は畑、その向こうには山が見渡せる。
今ではもちろんしてはいけないけれど、
母が子どもの頃は、目の前の海に潜って貝やウニをとっていたそう。
子どもながらに素潜りで数メートルらくらくと潜っていたと言っていた。じぇじぇだ。
夏の夜、家の前で花火をしていると、すぐ後ろをキツネが歩いていた事もあれば、
遠くの山をクマが歩いているのを見た事もあると言っていた。じぇじぇじぇ。
不便なこともある田舎だったかもしれないけれど、
とても豊かな生活にも思えてしまう。
その北海道へ今年のお盆に母が里帰りした。
祖父の十三回忌を半年早めて行うために。
なんせ北海道、札幌ならばいざ知らず、
海沿いの道をずんずん走って辿り着くその町に、冬行くのは皆大変なので、
少し早めて法要をしてもらうことにしたのだそう。
孫なのだから行くべきではないかと思われるかもしれないけれど、
私や弟が行かない方が、母も叔母たちも、そして認知症の祖母も、
気兼ねなく過ごせるだろうと遠慮した。
祖父の言葉は、声が低い上になまりが強いので、なかなかどうして聞き取れなかった。
電話口はもちろん、
直接話していても、わからなくなると母や祖母に救助を要請した。
子どもの頃、言うことを聞かないやんちゃ坊主だった弟は何度も祖父に叱られていたけれど、
何を言っているか幼い弟には、私以上にそれを聞きとるのは難解で、
キョトンとするばかりで、ちっとも凝りないのだった。
カレーライスを、祖母が作ってくれた時のこと、
見慣れた具材は見当らず、ふんだんに海の幸が入っていて驚いた。
贅沢なおいしい海の味のカレーだった。
祖父は亡くなり、祖母は私のことどころか、母や叔母叔父のこともわからない。
なかなか会うことがなかった祖父母不孝者の私は、
少ない思い出を思い出して、後悔したりする。
叔母や叔父が、海の幸を送ってくれた。
しまほっけ、帆立てや昆布のピリ辛煮、くるみ入りこうなご佃煮、イカの一夜干し。
どれもあっと言う間におかずとご飯が無くなるくらい美味しい。
海の幸。
あの日のカレーと同じ、おいしい海の味。
というタイトルだけれど、インドへ行ったわけでも行くわけでもない。
最近めっきり旅の本を読みたがっている私ですが、
以前から気にはなっていたこの本を読むことにした。
インド旅行記〈1〉北インド編 (幻冬舎文庫)/幻冬舎

¥600
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インド旅行記〈2〉南インド編 (幻冬舎文庫)/幻冬舎

¥520
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インド旅行記〈3〉東・西インド編 (幻冬舎文庫)/幻冬舎

¥520
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女優中谷美紀さんのインド旅行記。
映画「嫌われ松子の一生」の撮影を終え、心身ともに疲弊しきっていた中谷さんが、
そんなこと言ってられないような地-インド-を旅する旅行エッセイ。
最初に見たときにはたまげた。
こんな美女がインドを一人歩きして大丈夫なのか?
(注意:美女じゃなきゃいいという意味ではありません)
私は単身バックパッカーとして旅をされたのかと思ったのだ。
昨今のインドでの犯罪のニュースを耳にしていたところだったので余計にそう思った。
読んでみるとそうではなく、
その土地その土地で、ガイドや運転手さんとともに旅行をしている。
それでも、幾多の困難やトラブルにひょいひょい巻き込まれては、
いつでもどうにか抜け出しているようだった。
何ていう寺や遺跡を見たか、どこで何を食べたか、どんな手口で騙されたか、どういう不調に陥ったか、
しっかり観察し、丁寧かつ正直に書かれているところも面白い。
中でも食事についての記述は読んでいて飽きない。
きっと中谷さんが食べることをすごく好きだからじゃないかなと思って読んでいる。
中谷美紀さんを見る目がちょっと(よい意味で)変わりそうです。
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以前から気にはなっていたこの本を読むことにした。
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最初に見たときにはたまげた。
こんな美女がインドを一人歩きして大丈夫なのか?
(注意:美女じゃなきゃいいという意味ではありません)
私は単身バックパッカーとして旅をされたのかと思ったのだ。
昨今のインドでの犯罪のニュースを耳にしていたところだったので余計にそう思った。
読んでみるとそうではなく、
その土地その土地で、ガイドや運転手さんとともに旅行をしている。
それでも、幾多の困難やトラブルにひょいひょい巻き込まれては、
いつでもどうにか抜け出しているようだった。
何ていう寺や遺跡を見たか、どこで何を食べたか、どんな手口で騙されたか、どういう不調に陥ったか、
しっかり観察し、丁寧かつ正直に書かれているところも面白い。
中でも食事についての記述は読んでいて飽きない。
きっと中谷さんが食べることをすごく好きだからじゃないかなと思って読んでいる。
中谷美紀さんを見る目がちょっと(よい意味で)変わりそうです。
今週の頭ごろから、雨のおかげもあってか、涼しい。
昨日今日と天気は快復して日中の温度は高いけれど、
少し、違う。
そう言えば、今朝は家の周りで蝉が鳴いていない。
暦の上では処暑 七十二候の天地始粛(てんちはじめてさむし)
暑さが少し、和らぐ時期だ。
毎日のように暑い暑いと文句をいい、
空気の密度が高くなったような外気に口をぱくぱくさせていたくせに、
夏も終わりかもしれない…
そう思った途端に寂しくなる。
寂しくなって、先日何年ぶりかのかき氷を食べた。
紅茶味。
昔は家にかき氷をガリガリと削って作る道具があったので、
夏には作ってほしいとねだったものだ。
作る方は力作業なので嫌だったようだけれど。
もちろん家庭用の簡単な道具で作る氷なので、
最近のお店で食べるようなふわふわ氷とは全く違う。
けれど、あれも美味しかったなぁ。
夏は、懐かしいことをふと思い出したり、
そんな郷愁にかられる季節だと思っていたけれど、
過ぎていく時のそこはかとない寂しさが、
ちょっと似ているからなのかもしれない。
このまますんなり秋にはならず、
「おいおいいつまで暑いのよ」と、また文句を言う日が来るのが毎年の倣いだろうけれど、
そんなことを今年も忘れ、しみじみしているわけなのです。
昨日今日と天気は快復して日中の温度は高いけれど、
少し、違う。
そう言えば、今朝は家の周りで蝉が鳴いていない。
暦の上では処暑 七十二候の天地始粛(てんちはじめてさむし)
暑さが少し、和らぐ時期だ。
毎日のように暑い暑いと文句をいい、
空気の密度が高くなったような外気に口をぱくぱくさせていたくせに、
夏も終わりかもしれない…
そう思った途端に寂しくなる。
寂しくなって、先日何年ぶりかのかき氷を食べた。
紅茶味。
昔は家にかき氷をガリガリと削って作る道具があったので、
夏には作ってほしいとねだったものだ。
作る方は力作業なので嫌だったようだけれど。
もちろん家庭用の簡単な道具で作る氷なので、
最近のお店で食べるようなふわふわ氷とは全く違う。
けれど、あれも美味しかったなぁ。
夏は、懐かしいことをふと思い出したり、
そんな郷愁にかられる季節だと思っていたけれど、
過ぎていく時のそこはかとない寂しさが、
ちょっと似ているからなのかもしれない。
このまますんなり秋にはならず、
「おいおいいつまで暑いのよ」と、また文句を言う日が来るのが毎年の倣いだろうけれど、
そんなことを今年も忘れ、しみじみしているわけなのです。
右耳が大きくなってしまった。
実際に大きくなったならば、ブログなんて書いてないで耳鼻科へ行けという話で、
もちろん比喩です。
喫茶店の右側に座った中年女性二人のお話に、
耳が大きくなってしまったのだ。
お下品な私、聞き耳を立てる。
内容はこう。
知り合いの方が亡くなった時、
その人の子ども達が、故人の遺言どおり葬儀を行わないよう決めたらしい。
それに対し憤っておられる女性。
「いくらそう言っててもよ、遺された人がどれくらい想ってるかじゃない?」
とのことで、ちゃんと葬儀をするよう、子ども達に進言したらしい。
「もともとはこれ私の娘が言ったのよ、で、はっとしたの、そうよねって」
…
これは、あれだ。
余計な、お世話だ。
家族には家族にしかわからない事情が山とある。
非常識な行為でなければ、他人の入る余地はない事が常だ。
故人が本心でどう思ってたかは誰もわからない。
遺された人は、想いを馳せたり、悔やんだり、悲しんだり、
長い道を越えて、それを受け入れていくしかない。
ただでさえ困難な道、横から邪魔をしちゃいけないんじゃないかなと思う。
連日テレビで取り上げられてしまっている、女性歌手のニュースにうんざりしていたせいもあるかもしれないな。
実際に大きくなったならば、ブログなんて書いてないで耳鼻科へ行けという話で、
もちろん比喩です。
喫茶店の右側に座った中年女性二人のお話に、
耳が大きくなってしまったのだ。
お下品な私、聞き耳を立てる。
内容はこう。
知り合いの方が亡くなった時、
その人の子ども達が、故人の遺言どおり葬儀を行わないよう決めたらしい。
それに対し憤っておられる女性。
「いくらそう言っててもよ、遺された人がどれくらい想ってるかじゃない?」
とのことで、ちゃんと葬儀をするよう、子ども達に進言したらしい。
「もともとはこれ私の娘が言ったのよ、で、はっとしたの、そうよねって」
…
これは、あれだ。
余計な、お世話だ。
家族には家族にしかわからない事情が山とある。
非常識な行為でなければ、他人の入る余地はない事が常だ。
故人が本心でどう思ってたかは誰もわからない。
遺された人は、想いを馳せたり、悔やんだり、悲しんだり、
長い道を越えて、それを受け入れていくしかない。
ただでさえ困難な道、横から邪魔をしちゃいけないんじゃないかなと思う。
連日テレビで取り上げられてしまっている、女性歌手のニュースにうんざりしていたせいもあるかもしれないな。
足のマッサージに行った。
60分しっかり。
なんという贅沢なと、それだけでほぐれた気になっていた。
実際、足はとてもすっきりとして、悩まされていたむくみも取り敢えず取れたのだけれど、
そのお店には中高年の方が比較的多いようで、
リピートして来られている事もあってか、
ものすごく、皆さんよくお喋りになるのだ。
大きな声で…
皆、好きなリラックスタイムを過ごしてよい。
馴染みのセラピストに色んな話を聞いて欲しいのだと思う。
それもストレス発散の一策。
が、私は、静かに、ただひたすら静かに過ごしたかった。
「どうも最近肩があがりゃーせん」
「そりゃ歯並びは大事だわ」
「そこで俺がひとつ言ってやったんだわ」
…
あぁ、疲れた。
60分しっかり。
なんという贅沢なと、それだけでほぐれた気になっていた。
実際、足はとてもすっきりとして、悩まされていたむくみも取り敢えず取れたのだけれど、
そのお店には中高年の方が比較的多いようで、
リピートして来られている事もあってか、
ものすごく、皆さんよくお喋りになるのだ。
大きな声で…
皆、好きなリラックスタイムを過ごしてよい。
馴染みのセラピストに色んな話を聞いて欲しいのだと思う。
それもストレス発散の一策。
が、私は、静かに、ただひたすら静かに過ごしたかった。
「どうも最近肩があがりゃーせん」
「そりゃ歯並びは大事だわ」
「そこで俺がひとつ言ってやったんだわ」
…
あぁ、疲れた。