ルパン三世カバー・コンピが絶好調 須永辰緒さんの「夜ジャズ」イベントとレコ発ライブがドッキング | SwingJournalStaff(スイングジャーナル スタッフ)のブログ

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ジャズ専門誌「スイングジャーナル」のスタッフによるオフィシャル・ブログです。取材,編集などに追われるジャズ三昧の日常の中で遭遇した,興味深い出来事をお伝えしていきます。

本誌連載でもお馴染みの“レコード番長”こと須永辰緒さんがプロデュースした最新作『クラブ・ジャズ・ディグス・ルパン三世』(Victor)が今日(25日)の時点でiTuneのジャズ曲チャートで1位と3位,アルバム・チャートでも3位につけています。

 先日須永さんにこのアルバムのマスタリングについて面白い話を伺いました。各収録曲のマスタリング作業終了毎,まさに曲ができあがる瞬間に30秒程度の音声ファイルをTwitterに順次アップしていったところ,当日だけで8000人ものアクセスがあり,彼らとともにアルバムの完成を共有したというのです。

 須永さんはネット世代へのジャズの普及を真摯に考えていて,そのための様々な試みを実行しています。このiTuneチャートの結果は須永さんのそういった努力の賜物なのかもしれません。

 少しアップが遅くなりましたが,その須永さんプロデュースの「夜ジャズ feat.Club Jazz Digs Lupin The Third」という「夜ジャズ」とレコ発ライブがドッキングしたイベントが23日東京・渋谷の“JZ Brat”で行なわれました。

 このイベントには須永さん,DJ社長(Soil&"Pimp"Sessions),TRI4TH(トライフォース),マックス・イオナータ(ts,ss)らアルバムに登場する豪華アーティストが参加,他にDJ PAO,DJ Niche(ニッチ)など須永さんイベント定番の人気DJらがフロアを彩り,リアル・ジャズの熱い鼓動と若い音楽ファンの鼓動が見事にリンクした素晴しいイベントになりました。やはりTRI4THとマックス・イオナータによるギグは白眉で,イオナータは「音圧,音量,ピッチともに完璧にコントロールされている」と須永さんも感心することしきり。
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「今後もジャズを軸に様々なコンテンツを充実させたいと思います。我ら“夜ジャズ”は門戸を常に解放し、ジャズを知らない若い世代をディグし続けます。それがジャズに対する恩返しだと思っています」

 この須永さんのコメントがクラブ・ジャズ,リアル・ジャズなどという狭義な垣根を越えてジャズ界の未来を考える彼の姿勢を端的に物語っていると思いませんか。(佐藤)