我々は太陽や星空を何かの象徴として捉えることが多い
→あえて天体としての太陽のイメージを強める
ちなみにHeliosphereという言葉は元P-MODELの福間さんのウェブショップの名前になってるので初めて知りました
「良さげなラテン作りてぇ〜」
→「3拍子のシンプルなもの、よりスペインの匂いの濃いもの」
フラメンコらしい音使いはLa Fiestaから着想を得た
・構成
Intro
完全なフラメンコの匂いのする進行(亜種)
本来Dフリジアンスケールに沿うなら
Dm7-Eb/D-F/D-Gm7/D
今回のHeliosphereでは
D-Eb/D-F7/D-GM7/D
D...Dスパニッシュスケール(Dメジャースケール)
Eb/D...Dフリジアンスケール
F7/D...Dフリジアンスケール
GM7/D...Gメジャースケール(Gリディアンスケール)
色々なスケールによる色のグラデーション
(私には赤と緑に感じる)
Aメロ
進行はイントロと同じ
コードのクセが強いのでメロディーは単純にDフリジアン(D Eb F G A Bb C D)をなぞらせた
Bメロ
先程のラテンとは変わって宇宙が見えるようなこのフレーズ
(原案はSwingで後にECM系に変わった)
AbM7/C-DbM7-Eb7-Fm7-GbM7(#11)-Gm7-C7-FM7
-Abm7-Db7-Gφ/C-C7-DbM7(b5)-Dφ-G7
進行のアイデアはSong For Barry等から引用
フュージョンらしい機能的でない上昇の進行(Fm7-GbM7(#11)-Gm7含む)とGm7-C7-FM7の251がぬるっと繋がって私大喜び。
Key Ab→Key F→Key Fm→Key Cmと繋ぐのが(#11)や(b5)などの調性の薄い和音であり、これを挟むことで無理矢理ではあるがぬるっと転調したように聞こえる
Vamp
Introの進行が亜種だったのでここは転調させてシンプルに
Cm7-Db/C-Eb/C-Fm7/C
Soloの進行(Aメロ)に戻すためにFm7/C-(Eb/C)-Dと、共通のEbで繋いで元の調に戻る
元々作編曲ワークショップに提出するために編曲した曲のため色々実験的な要素がある
Intro
ビッグバンドでもコンボみたいな始まり方をするのが超好きなのでIntroからシンプルな編成で演奏開始
(ピアノの低音はいいぞ)
A
ずっと休んでたベースが先陣切ってメロディー弾くの最高にかっこよくない???
(ちょっと違うかもしれないけど)
8小節単位のメロディーを削って次の展開に向かうのも好きなので8-4-8小節で進ませている
(これのラスサビとか)
B
Tpにメロディーが移動(ファンファーレみたい)
Tbの和音の積み方
前半→基本形の平行移動
後半→1stのDのロングトーンに合わせてできるだけ密集させる
Dは
DのRoot,EbM7の7th,F7の13th,GM9の5th
(まとまった鋭い和音の響きが欲しかった)
C
Tp+(Tb1)のメロディーをTbのリズムに応用させている
金管で一つにまとめたかったのでTb1というよりはTp5のような役割になっている
本来の楽譜
反転しても同じ音形
バトンパスのように動く
D
BのTb同様、As.2のCを固定して密集させた和音
Cは
Cm7のRoot,DbM7の7th,Eb6の6th,Fm7の5th
E
Tpオープンソロ(難しい)(がんばって)
F
とにかくベルトーンが好きなので今回も例に漏れず使う
うねるような音の積み重ねと和音2つ使って大きな音楽で空間を大きく使うことができる
G
変拍子のベースリフが嫌いな人いない(真理)
ミンツァーがやりがちないろんな旋律が集まってくる展開も嫌いな人いない(真理)
(これの中間部とか)
1ループ目
Bsの民族的なシンプルなフレーズ+Drsの合いの手
2ループ目
Pf低音追加 ドラムが3+2で刻み始める
H
3ループ目
Sx追加 バリトンは低音と同じ動き
(赤枠は実音)
上四声をCフリジアンの隣同士の音でぶつける
(和音の世界から外れるのでモーダルに聞こえる)
4ループ目
Tb1,2追加
1stの完全4度下で2ndがハモることで浮いたような音使いになる
I
バロック時代のカノンをイメージして2つの旋律をそれぞれタイミングをずらして配置した
和音ではなく旋律で分厚くする考え方は対位法に近いかもしれない(パイプオルガンみたいな音にしたかった)
J
Aメロの復帰
モード系からコード進行へ
Sx soli
lI:BbM7-A7-Dm9-F7/C:ll-Bφ-E7-Am9-Am9/G-F#φ-B9-E7sus-E7alt
このコードはこちらから引用していますありがとう文アル
K
Pf ソロ(難しい)(がんばって)
FM7/A-BbM7-C7-Dm7-EbM7(#11)-Em7-A7-DM7-Fm7-Bb7-Eφ-A7(b9)-Dm7-G7-CM7-A7alt
BメロをKey Fで再現
後半のEφから四度進行を利用してKey Cの逆循へ(2516)
L
GbM7/Bb-CbM7-Db7-Ebm7-EM7(#11)-Fm7-Bb7-EbM7
-Abm7-Db7-Gφ/C-C7-DbM7(b5)-Dφ-G7
A7alt-GbM7/Bbの進行を利用してBメロをKey Gbで再現
Key EbにおいてAbm7はSDMなので利用して元のBメロに帰還
(この進行は思いついた時に震えた。なんで思いついたのかもあまり覚えていない。)
M
DのVampの再現
Per ソロ(かっこいい)
エンディングは粘っこいフリジアンの八分音符の羅列で唐突に余韻無しで終わらせる
2/14(日)の本番が潰れなければこの曲もやります。
あと小編成版のHeliosphereが売りに出ましたのでご報告させていただきます。嬉しい。