月組バウホール公演「雨にじむ渤海」を劇場で1回、配信でも観ましたが、あまりにも余韻が凄いので記憶が薄れないうちにキャスト別感想を書き留めておこうと思います…❤️(長いです)



礼華はる(テ・インソン)

幼い頃に大好きな兄を目の前で毒殺され、その後も度々暗殺の危機に見舞われ生きるために人を疑うしかなかった孤独な王。

長身に豪華な衣装が映えスッキリした顔立ちに長髪がとてもよく似合っていました。

誰も信じなかった王が市井の民との交流によって人間性を取り戻し、国と民のために生きようと変わっていく心の動きをとても自然に演じていて説得力がありました。

間違いなく代表作になったでしょうね。

いつかトップスターになった姿が見たい…!


彩海せら(セウォン)

両親を亡くし奴婢として売られるところを心優しい商人に助けられ、描いた絵を売りながら生活する純真無垢な青年。人を疑うしかなかったインソンとは真逆で生きるためには差し伸べられた手を信じるしかなかった。

婚約者はいるけどそれは恩人に義理を果たすためで、突然現れたインソンに友情以上のものを感じ始める…という難しい役どころであみちゃんも演じるにあたって葛藤があったんじゃないかな…と思うけどそこは実力でねじ伏せていました。

あみちゃんのすごいところは台詞と歌が地続きで歌詞がスッと心に届くところ!

それにしてもあみちゃん本人は結構な画伯なのに何故絵を描いて売る役が回ってくるのか(笑)(エゴン・シーレ然りww)


乃々れいあ(王妃ウンビン)

愛のない政略結婚で新羅から嫁いできたけど、婚礼の日の初夜(?)に刺客に襲われたときに守ってくれたインソンに恋をした。その日以来あのときの優しい瞳に再び会いたい…と密かに願っている。王の不在時は自ら玉座に座って国を守り、刺客にも自ら剣を振るって立ち向かう強い女性。

ののこちゃんはまだ研3なんですね!

研3であの舞台度胸と存在感。

歌はまだ発展途上で台詞が叫びがちなのが気になるけど、今の時点であれだけ出来上がってればもうトップ娘役確定なのでは!?


一樹千尋(耶律阿保機)

渤海を狙う契丹の王。

この方が出ると舞台のクオリティが一気に上がりますね〜!特に悪役が絶品✨

うそぶくときの高い裏声(伝われ)がゾクゾクして好きぃ〜。


夢奈瑠音(執政ムクチョル)

文官で血筋がないのがコンプレックスだけれども王太子を担ぎ上げ自分が国を牛耳ろうと策略を巡らせる。契丹を利用していたはずが実は利用されていて、最後国を手に入れたと思ったら殺される…という小物感をとても巧みに演じていました。

この人は声がとても心地良くて台詞がスッと入ってくるところが素晴らしい✨


柊木絢斗(将軍ヒョシン)

軍を掌握する武骨な軍人。人を信じない王にも忠誠を尽くす。最後は王を庇って…

みよっしー(柊木くん)は演技が巧みで「芝居の月組」を底上げしている一人。

いつまでもいてほしい…!


白河りり(クムラン)

セウォンを助けた裕福な商人の娘でセウォンの婚約者。情に厚くて物事をはっきり言う。何年も結婚を待たされた挙句婚約者は別の人のもとへ…。

この作品でいちばん不憫な人なのでは…?

りりちゃんは宝塚でも屈指の歌姫で心に染み入るような歌声だからこそインソン・セウォン・ウンビン・クムランの心がすれ違う四重奏が切なく響く…。


瑠皇りあ(耶律突欲)

契丹の王子。父王に認められたくて武力ではなく智略によって渤海を手に入れようとする。

顔が良い。声も良い。

こういう黒い役が見たかった❤️


真弘蓮(外交大使ペグ)

幕開きから登場。ストーリーテラーも兼ねている。数ヶ国語を操り渤海のために奔走する。

まっぴー(真弘くん)は滑舌が良く台詞が真っ直ぐに届く月組になくてはならない人。

この人もいつまでも月組にいてほしい…!


七城雅(キョン)

王妃ウンビンの護衛武者。オスカルに仕えるアンドレのように王妃ウンビンに影のように寄り添う。嫁いだあとも「お嬢様」と呼ぶ。ウンビンを傷付ける者は例え王であろうと許さない。

ここから脳内劇場→きっと新羅にいた幼い頃からきょうだいのように育って、両親からは「命にかえてもウンビン様をお守りしなさい」と言われ続けて、渤海に嫁ぐときも一緒について来て、ウンビンがインソンに冷たくされ続けてもそばで見守るしかなく、(脳内劇場ここまで)最後ウンビンがインソンをセウォンのもとに送り出し泣き崩れたときはそっと手を差し出し…

キョン〜〜!!(机バンバン)

という、台詞は少ないけど抑えた演技がとても上手で、少ない出番でも印象に残るお役でした。

いつかウンビンとキョンのスピンオフをやってくれませんかね…!?



ほかにもまだまだ書きたい人はたくさんいるのだけど、三日かかりそうなのでこのへんでやめておきます☺️

月組「侍タイムスリッパー」のライブ配信を視聴しました〜。

世間で大評判なので配信を楽しみにしていました❤️


余談ですが劇場がある箕面は関東の人には馴染みがないかもしれませんが、関西人にとっては滝や紅葉が有名で気軽に行ける人気の行楽地なんですよ♪



さて何かと話題のこの作品、原作の映画はテレビで見ましたが、映画の重要なエピソードはしっかり残しつつ舞台用に取捨選択してすっきりまとまっていたように思います。

序盤からニヤニヤしてニマニマして、ホロッとしてドキドキしてハラハラして、感情が忙しい作品でした^_^


主役の高坂新左衛門を演じたちなつさん(鳳月杏)、まあ〜巧い。

朴訥で真面目で冴えないんだけど、純粋で可愛らしくて愛おしくて…

現代に来て初めてテレビを見たときのリアクションが本当に可愛くて笑っちゃいました^_^

そして自分が生きていた会津の末路を知ったときの後悔、懺悔、慟哭…

現代に来て少し順応し始めて楽しみも見つけ出した頃だっただけに、余計自分だけ何もできなかったという自責の念とやりきれなさが沸き上がってきたんだろうなと思うと胸が締め付けられそうでした…。


そして時代劇スター風見恭一郎役のおだちん(風間柚乃)。

実は高坂新左衛門と斬り合ったときに一緒に雷に打たれて新左衛門より前の時代にタイムスリップしていたという設定。

一幕はほとんど出て来ないんだけど、一幕のラストで出てきたときのこの安心感は何だろう。

この人が出て来ればもう安心、何か面白いことが起こりそう、みたいなワクワク感。

トップスターと8学年違うのに対等に渡り合う、いやそれどころかトップスターより年上の役を演じても全然違和感がない貫禄と演技力。

スゴイよおだちん…!


そして時代劇の助監督・山本優子役のじゅりちゃん(天紫珠李)。ストーリーテラー役も担ってます。

トップ娘役にあるまじきポロシャツにジーンズという地味な格好なんだけど、シンプルなだけにスタイルの良さが際立ってた!

今日は配信で緊張してたのか声がちょっと上擦ってたような…。


ほかに目立ってたのは107期生の美颯りひとくん!

幕開きからトップスターとお芝居、そしてトップスターとデュエット!そして作品のオチも担う!!

これはめちゃめちゃいい経験になったのではないでしょうか〜。

何でも研5の試験で組内トップになったとか!?

楽しみな逸材ですね‼️


そしてお芝居のラストのめちゃめちゃいいシーンで衆議院選挙のアンケートの自動電話がスマホにかかってきて画面が止まったんだようどうしてくれるんだよお選挙行かねえぞこの野郎(いや行きます)。


そして噂に聞いていた時代劇メドレーのフィナーレ‼️

めっちゃオモロいんですけど…(笑)

いまだかつてこんなに面白いフィナーレがあったでしょうかww

そしてそれを大真面目にやっている月組生(&専科ズ)がただただ愛おしくて抱きしめたいww

からの〜、お芝居で封印していた色気を全開放したトップスターちなつ様❣️

あの朴訥な新左衛門さんはどこへ(笑)

からの〜、笑ってはいけないデュエダン(笑)

東京では笑いが起こっていたようだけど観客もだんだん見入るというか見惚れるようになっていったようですね。

映画ファンで宝塚は初めてという人はお芝居の新左衛門さんとフィナーレのセンターで色気振りまいてる男役が同じ人物って気付くかな!?


配信なので最後ちなつさんのご挨拶があるかと思ってましたが、いつも通り出演者がハケて幕でした。

ご挨拶があるのは初日と千秋楽だけなのかな?

あ、ちなつさんとおだちんがハケ際にカメラ指差してわちゃわちゃしてた(笑)



さて明日は「侍タイムスリッパー」は1回公演ですが、バウ組「雨にじむ渤海」と星組は休演日なんですよね。

ということは月組生と星組生がこぞって箕面に観に行くのではないかと睨んでおる✨

目撃情報お待ちしてまーす❤️



〜おまけ〜

今日のライブ配信のお供はもちろん苺のショートケーキとカレルチャペックのショートケーキティー❤️


月組バウホール公演「雨にじむ渤海」の配信を視聴しました〜。


劇場で観たときも思ったけど、作品のスケールも出演者たちの熱演もバウのキャパを軽々と超えている!!大劇場でやってもいいレベル!!

ぱるあみにバウは小さすぎるのよ…!


前回観たのは開幕して二日目だったのでまだ硬さがあったのだけど、回数を重ねて自信がついたのかストーリー運びも滑らかで登場人物一人一人が物語の世界に息づいていて、序盤からすぐに渤海の世界に引き込まれました…!


そして演出の平松先生の手腕なのか、無駄なエピソードがひとつもなくて劇中に出てくる何気ないアイテムも実は重要な伏線になっていて最後にきっちり回収される。

そして何もかも説明するのではなくて最後は余白を残して終わらせる…。

色んなものを犠牲にして一緒になった二人にどんな未来が待っているのか…果たして二人は幸せになれるのか…

答えを観客に委ねているのかなと。

お見事です平松先生…!


ただ劇場で観たときも感じたことだけど少しモヤッとしたことが二つ。


・ぱるあみをいつまでセット売りするのか。

二人とも単独でも主演できるほど実力も人気もあるのに。

そろそろ離してあげたほうがいいと思う。


・ぱるあみありきの作品なんだろうけど、テ・インソンの妻とセウォンの婚約者が可哀想。


劇団から演出家に「ぱるあみ主体で」と指示があったのかと勘繰ってしまう…。

もしこの作品の二番手があみちゃん(彩海せら)ではなくるおりあ(瑠皇りあ)やきど(七城雅)だったら全く違う結末になっていたんだろうなと。


でもたぶん今までの宝塚だと、

・王が一人で死ぬ

or

・王妃が王を守って死ぬ

or

・王と王妃が愛を取り戻し幸せに暮らす


という結末になっていただろうけど、全く違う着地点になったのは新しい試みで良かったんじゃないかと。

ブロマンスに抵抗がない若い層や中国ドラマや韓国ドラマが好きな層に刺さる作品になって新しいファン層を獲得できる画期的な作品になったんじゃないかなと思います。

そして革新的すぎるからこそ東上ではなく自前の劇場だけの上演になったんじゃないかと。

でも東上してほしいけどね…!



開幕前はあみちゃんが女役なんじゃないかとかぱるあみW主演なんじゃないかと思っていましたが、蓋を開けてみればあみちゃんはちゃんと男役だったし主演は紛れもなくぱるでしたね。

ぱる君は最近わりとおとぼけでお調子者の役が多かったんですが、今回のような冷徹で孤高な王の役がとてもよく似合っていたので、次の大劇場公演「RYOFU」でどんな役が来るか楽しみです…!



さて明日はもう一つの月組公演「侍タイムスリッパー」を配信で見る予定❤️

家族に邪魔されませんように…🤣