“K-1番長”バンナが元力士・鈴川を血祭りKO=IGF | スイミングアイ

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以前はDoblogで書いていましたが、こちらに引っ越ししました。

 スポナビより

 アントニオ猪木が代表を務めるIGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)が、28日に東京ドームシティホールで「GENOME15」を開催し、超満員札止めとなる2988人を動員した。

 2億円ベルトを争う「IGFチャンピオンシップトーナメント」1回戦では、“K-1の番長”ジェロム・レ・バンナがIGFのエース・鈴川真一に圧勝。デビューから破竹の3連勝を続けていた鈴川から6度のダウンを奪い、完膚なきまでにブチのめした。
 グローブをつけてのK-1ルールを要求したバンナに対し、鈴川はあくまで通常のIGFルールを主張。両者の言い分は平行線のまま、結局異種格闘技戦ルールで争われることになった。バンナは初登場となるIGFのリングでもハードパンチャーぶりを発揮。鈴川の得意技であるマーダービンタを出すスキすら与えず、左フックでダウンを奪うと、その後も右ストレート、左ミドルなどを繰り出し、鈴川はたまらず顔面から出血。通常のK-1ルールならば決着となる3度のダウンを奪ってもなおバンナの拳は唸りを上げ続け、実に6度目のダウンでついにKO勝利を奪った。

 快勝をあげたバンナは「ハートが強い」と鈴川の健闘をたたえた上で、「日本のファンのためにも頑張りたい」と今後もIGFのリングで暴れまわることをアピール。一方、試合後に猪木から「バンナはパンチも強かった。同じように戦っていては勝てないぞ」と激励の握手を受けた鈴川は「勉強になった。課題ができた」と、デビューからの無敗神話が止まったことで、改めて自身のファイトについて見つめなおした。




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 あの…昨日サムライのニアライブ中継を観たのですが…これはいわゆるプロレスの試合というよりは格闘技の試合でした。

 バンナさんはグローブが14オンスとは言え、オープンブローではなく、普通にナックルを当てていましたし、蹴りもまともにぶち込んでいました。で、何よりもバンナさんの本気度が伺えたのが、一切鈴川さんを光らせなかったところ。鈴川さんがタックルにいってもスプロールして切って、逆にマウントを奪いパウンドを打ち込もうとするシーンも。

 あのバンナさんが総合グローブではなくボクシンググローブで、マウントからパンチを振り下ろすシーンはなかなか見られたものではない、貴重な映像です。

 で、鈴川さんは正直なにか有効な攻撃が出来たかといえば、一切出来ていません。打撃もタックルも封じられました。しかし、ダウンさせられても何度も立ち上がりバンナさんに向かっていきました。ひょっとしたらIGFはこの画を期待していたのかもしれません。自分よりももっとずっと大きな力に翻弄されてしまう時、それでもなお人間は立ち上がって立ち向かっていく、と。


 試合後、バンナさんは自ら鈴川さんのもとに歩み寄り座礼まで行いました。格闘技的には圧勝であったとしても、自分よりも遥かにキャリアの浅い、戦力に劣る鈴川さんが心を折らずに立ち向かってきたことに敬意を払ったのでしょう。

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 僕はIGFの団体のカラーが好きじゃあないですし、ジョシュさんが出ていなかったら観に行くことなど一度もなかったと思います。(あ、旗揚げ戦はレズナー×カートが目当てで行きました)

 が、それでもなおこの一戦はそんな僕にいろんなことを考えさせてくれました(鈴川×コールマン戦は逆方向にいろんなコトを考えましたが)。それだけで僕にとってこの試合は大きな価値があったと思います(僕の好きな格闘技でもプロレスでもないですが)。

 
 一方、サップさんは通常運転でした。